VPSとMicrosoft Azure。両者の違いや連携方法など詳しく解説します

昨今、個人やフリーランス、中小企業などでホームページやブログなど比較的軽めのサービスに使われることの多いVPS(Virtual Private Server)。

VPSと同じように仮想技術を用いてサーバーサービスを提供するものにクラウドがあります。

そのクラウドサービスで高いシェアを持つサービスには、以前説明したAWSやGoogle Cloudなど、様々なサービスが存在します。

今回説明するのは、AWSやGoogle Cloudと並ぶ大手クラウドサービスであるMicrosoft Azureです。

VPSとMicrosoft Azure、両者を比較していきます。

それぞれの特徴や目的に合わせた使い分け方は?また、タイトルにある連携とは?

さまざまな点について解説を行っていきます。

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Microsoft Azureとは

まずは、Microsoft Azureについて詳しく説明していきましょう。

Microsoft Azure(アジュール)とは、OSやアプリケーションをリリースしているベンダーであるMicrosoft社が提供しているサービスです。

皆さんもご存知のWindowsやOffice、SQL ServerなどのMicrosoft製品との高い親和性や、物理サーバーを使う従来型のオンプレミスサーバーとの高い連携の実現を特徴としています。

昨今のクラウドサービス市場において、Microsoft Azureはシェア19%を獲得していて、AWSに次ぐ2位となっている大手のクラウドサービスです(2021年Canalys調査による)。

canalys_参考記事

Azureは、AWSやGoogle Cloudなどの大手クラウドサービスと同様に、仮想サーバーからストレージ、データベース、IoTプラットフォームや人工知能などさまざまなサービスを提供しています。

そして、Azureの強みとしてはSQL ServerやWindows ServerといったMicrosoft製品との高い親和性とオンプレミスとの連携である「ハイブリッド・クラウド」にあります。

VPSとMicrosoft Azureの比較

同じ仮想技術を使ったサービスであるVPSとクラウドのMicrosoft Azure。

VPSについては、当記事では触れておりませんので、詳しくはこちらをご覧ください。

VPSとAzure、両者にはどういった違いがあるのか、表にまとめてみました。

 VPSMicrosoft Azure
価格安価VPSより高め
料金体系月額固定月額固定/従量課金
リソース拡張難しい容易
カスタマイズ比較的自由度は高い自由度が高い
オプションサービスそれほど豊富ではないバックアップ、ロードバランサーなど、多くのオプション機能を利用できる

これを見ると、特にAzureの場合、データベースやWAFなど周辺のオプションサービスがいろいろと利用できる、バックアップなどの方法が充実しているといった違いがあることがわかります。

続けて、利用する際、特に気になる費用について見ていきます。

価格面において、当社「WinserverのVPS(Windows)」、そしてVPSサービスの一つである「さくらのVPS(LinuxとWindowsの2種類)」、最後にクラウドサービスの「Microsoft Azure」でサーバーを構築した場合の費用を比較してみました。

サーバープラン料金目安(月額)
Winserver2GB1,980円
さくらVPS(Linux)2GB1,580円
さくらVPS(Windows)2GB2,200円
Microsoft AzureA1 V239.47 USD
(約4,340円)

このように、Azureは、オプションサービスが多い、リソース拡張などの自由度が高い反面、VPSに比べると費用が高めになります。

費用

VPSとMicrosoft Azureの使い分けとは

さて、VPSとAzureの特徴の違いや、費用面の差などは理解できましたか?

ここからは、両者の使い分けについて触れていきます。

たとえば、それぞれ向いている利用目的としては以下のようなものがあげられます。

VPS

      • 個人のWebサイトやブログ
      • 中小企業でのWebサイト

基本的には、規模が小さくコストパフォーマンスが要求される目的に向いています。

個人利用の場合は、ほとんどの方はVPSで十分と言えるでしょう。

Microsoft Azure

      • 企業のサイト
      • オンラインショッピングなどECサイト
      • アクセス数が増加するなど、リソース拡張が見込まれるもの

ある程度の大きさの規模が想定される目的や、リソースの拡張が予想される場合に向いています。

基本的にはビジネスなどエンタープライズ目的が主となる場合、Microsoft Azureを選択するといいでしょう。

また、構築・運用を代行するクラウドマネージドを活用できることも念頭に置いておきましょう。

VPSとMicrosoft Azureの連携は可能?

Microsoft Azureの大きな特徴の一つにオンプレミスとの連携があります。

人によっては、ある目的には安価なVPS、安定性やリソースの拡張が見込まれる目的にはAzureとして、両者を使い分けたい場合もあることでしょう。

VPSとAzureは、こういった時に連携して使うことはできるのでしょうか。

結論から言うと、オンプレミスと同じように接続して利用することは可能です。

「ハイブリッド・クラウド」と呼ばれるものがそれで、クラウドやVPS、オンプレミスなどさまざまな構成のサーバーが混在する中で、それらを連携させてサービスを提供させる仕組みです。

ハイブリッド・クラウドの大きなメリットは、クラウドやVPSなどそれぞれのメリットを生かした良いとこどりのシステムを構築できること、仕組みの異なるシステムを一元管理できることです。

具体的にハイブリッド・クラウドを導入する場合は、

      • パフォーマンスが必要な処理などをオンプレミスに置く
      • 簡単な処理はクラウド側で処理を行う

といったように処理内容などに合わせてVPSやAzureを使い分けた上で、各システムを連携させる手法が使われます。

ただ、クラウド、VPSなどさまざまなタイプの仕組みを使うことは、コストが上がってしまうというデメリットもあるため、この点については予め理解しておく必要があります。

サーバー

まとめ

一般に個人やフリーランス、中小企業などでホームページやブログなど比較的軽めのサービスに使われることの多いVPS。

これに対して、今回紹介したMicrosoft Azureをはじめとするクラウドサービスは、VPSに比べると費用は高めですがロードバランサーやバックアップ、WAFなどさまざまなオプションサービスを備えたエンタープライズ利用を想定したものとなっています。

いずれも仮想技術を活用したサーバーサービスという点では、非常によく似たものである両者。

しかしながら、想定する利用者はかなり違っています。

Microsoft Azureは、ハイブリッド・クラウドという手法で、VPSとを連携させることが可能です。

システムの規模(処理内容)に応じて、VPSとクラウドを使い分けるのがいいでしょう。

VPSとMicrosoft Azure、これらを利用する場合には、目的や希望、予算に合ったものなのかしっかりと精査し、判断した上で選択することが大切です。

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