Oracleとは?どういったデータベース?概要、強み、将来性など

Oracle(=オラクル)といえば、通常はOracle社が開発・リリースしているOracle Databaseのことを指します。

以前に比べてMySQLPostgreSQLなど他のデータベースの利用が進む中、「脱Oracle」という言葉も聞かれます。

しかし、Oracleは依然として世界で高いシェアを持っており、企業の間で幅広く利用されています。

こうした高いシェアを持つOracleにはどういった特徴や強みがあるのでしょうか

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Oracle Databaseとは

世界的に高いシェアを持つOracle Database。どういった特徴を持つデータベースなのでしょうか。

RDBMSとは

Oracle Databaseについて解説する前に、基本的なデータベースの種類について触れておきましょう。データベースには、以下のようにいくつかの種類があります。

階層型

階層型データベース(=階層型データモデル)は、名前の通りデータが階層のように構成されており、ツリー構想(木構造)を取っており、一つの親データ(ノード)に対して、複数の子データ(ノード)が存在し、親と子は「1対多」の関係となります。

会社の組織図で例を挙げてみると、社長の下にはいくつもの部署があり、部署の下には違う業務を担当する課が存在します。但し、複数の課に所属する人物がいた場合、それぞれの課に登録する必要があり、重複登録となってしまいます。

階層型では、1つのデータを探す手順は1通りしか存在しないため、速度が非常に速いというメリットがありますが、データの追加や削除を行った場合、ルートの再登録が必要となるなど、柔軟性が低いというデメリットがあります。

ネットワーク型

ネットワーク型データベースは、階層型と異なり、1つの子データ(ノード)から複数の親データ(ノード)へのアクセスが可能となり、これらのノードの繋がりが網目上になることから、ネットワーク型と呼ばれています。

複数の課に所属する人物がいた場合においても、ネットワーク型であれば、該当人物を重複登録する必要はなくなり、階層型で課題となっていた冗長性を排除する仕組みとなっています。

しかし、階層型と同様にプログラムがデータ構造に依存してしまうため、「データの柔軟性」については高くないと言えるでしょう。

リレーショナル型(RDB)

リレーショナル型とは、データを行と列からなる表形式にして保管するもので、SQLと呼ばれる言語を利用して複雑なデータを操作できるなどのメリットがあり、非常に幅広く利用されています。

このリレーショナル型のデータベースを管理する仕組みを「リレーショナルデータベース管理システム(RDBMS)」と呼びます。

このRDBMSの代表的なものにOracle Databaseがあります。

Oracle Databaseの特徴

Oracle Databaseは、1979年に世界初のRDBMSとしてリリースされ、代表的なRDBMSとされています。このOracle Databaseにはどういった特徴があるのでしょうか。

 

高い堅牢性を持つ
行レベルでの排他制御「行レベル・ロック」を行うことで、同時に多くのユーザーが利用できる
検索時点のデータを読み取ることが保証される「読み取り一貫性」
パフォーマンスの向上、機能拡張などビジネスニーズを満たす機能

などが挙げられます。

ビジネスで必要とされるニーズを満たすOracle Databaseは、solid ITの調査による、データベース市場ランキングにおいて、第1位という高いシェア率を持っています。

なお、現在バージョン19cが最新版となっています。

 

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Oracleの強み。どういった目的に向いている?

リレーショナルデータベース含めて、データベースにはさまざまな製品があります。これらと比べてOracleはどういった強みがあり、どんな業務に向いているのでしょうか。

他のデータベースとの比較

主要なRDBであるMySQL, PostgreSQL。それから、同じRDBである商用データベースのMicrosoft SQL Serverとも比較してみましょう。

 Oracle DatabaseMySQLPostgreSQLMS SQL Server
価格有償(高価)無償版もある無償有償
サポート体制充実あるそれほどない充実
プラットフォームWindows
Linux等
幅広く使える幅広く使えるWindowsのみ
機能複雑な処理も可能あまり複雑な処理はできないある程度複雑な処理も可能複雑な処理も可能
堅牢性高い普通普通高い
その他---Microsoft製品との親和性が高い

MySQLについてはこちら

Microsoft SQL Serverについてはこちら

何が強み?

他のデータベースと比較して見えてきたOracleの強みとしては、以下のようなものがあります。

ビジネス利用に耐える高い堅牢性
複雑な処理を実行することができる
目的に合わせて機能を拡張できる柔軟性の高さ
充実したサポート体制

Oracleデータベースが世界中の企業で幅広く利用されているのは、こういった強みに理由があります。

Oracleの将来とは

今やIT業界はクラウド化への急速な流れが起きています。

この流れの中でデータベースやOracleにはどういった変化が起きているのでしょうか。

データベースを取り巻く業界の変化

クラウド化によって影響を受けているのはデータベースも同じです。

従来の物理サーバー上に構成されたデータベースからクラウドへの移行が進んでいます。

また、さまざまなものがインターネットにつながるIoTもデータベースの変革に大きな影響を与えています。

IoT機器によって集められた膨大なデータ、インターネット上に蓄積されたデータは、ビッグデータと呼ばれ、渋滞予測や気象予測に使う研究が行われています。

そして、ここでもデータベースは大きな役割を果たしています。

Oracleの未来

業界の変化の中でさらにデータベースの需要が高まる中、Oracleもクラウドと連携し利用していく戦略を進めています。

Oracle自身もOracle Cloudを提供していますが、それ以外にもAmazon Web Services(AWS)やMicrosoft Azureなど各社のクラウドとの連携を行っています。

このように、将来の需要増と業界の変化に沿った形でOracle Databaseのサービスも変化していっています。

まとめ

世界初のRDBMSとして開発リリースされたOracle Databaseは、ビジネスでの高い要求を満たす堅牢性や複雑な処理を適切にこなす性能の高さ、安定性といった特徴から現在に至るまで高いシェアを保ち続けています。

 

クラウドやIoT、ビッグデータの利活用など業界での大きな変化、そしてさらなるデータベースの需要の拡大を見越して各社のサービスとの連携、自社クラウドサービスなどOracleは今後も時代の流れにそってさまざまなサービスを提供することでしょう。

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