WebサイトやWebサービスなどでサーバーを運営している中で、
「アクセスが増えたため、より高いパフォーマンスの環境が必要となった。」
「新しい機能を使いたいが、今のサーバーでは対応していない」
「原因不明のトラブルが増えた」「サポート体制がよくない」「パフォーマンスが悪い」など、
さまざまな理由から今のサーバーを解約して、別のサーバーに引越し、移転したいと考えたことのある人も多いのではないでしょうか。
今回は、こうしたサーバーの引越し、移転について、実施のタイミングや作業の流れ、移転をする際のポイントなどについて解説します。
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目次
サーバーの移転や引っ越しのタイミングとは
サーバーの移転について解説する前に、実際の移転や引越しが必要ではないかと考えるケースにはどのようなものがあるのかを考えてみましょう。
具体的にどのような場合に、移転を考えるべきなのでしょうか。
- 現行環境のアクセス負荷が高いなどで、より高いパフォーマンスのサーバーが必要となった場合
- たとえば新しいバージョンのWordPressに更新したいが対応していないなど、新しい機能を使いたくなった場合
- 現状のサーバー業者のサポート体制に不満を感じた場合
など
このように移転を決めるきっかけとなるタイミングにはいろいろなものがありますが、いずれもサーバーを安定的に運営していくために非常に重要な要素であることは共通しています。
サーバーの移転や引っ越しをするかどうかを決める基準
サーバ移転や引っ越しの必要性を検討する際に避けて通れないものの一つが、「結局、移転するかしないかを決定する」ことです。
まず、移転するかしないか、つまり新しい環境を導入するかそうでないかは、以下のポイントに基づいて決定すると良いでしょう。
- 耐久年数に到達していると考えられるか(物理サーバーで5年程度)
- OSやアプリケーションがサポート期限を迎えていないか
- 移転により投資に見合うパフォーマンスの改善が見込めるか
- 予算が十分にあるか
- 対象のシステムをすぐに収束する予定がないこと
このように、サーバーの移転を決めるには、関連する要素を検討して慎重に決定をすることが大切です。
必要がないのに移転、引っ越しは行うことは無駄な投資となりかねません。
サーバーの移転や引っ越し先の種類
サーバーを移転することを決めたら、次は引っ越し先の選定です。
ここまで引越し、移転の流れについて解説をしましたが、サーバー移転を考える際の移転先には、主に以下の3つがあります。
- クラウド
- 仮想サーバー(VPS)
- 物理サーバー(オンプレミス)
では、移転先としてこれら3つを考えた時にどのような違いがあり、どのようなケースでどれを選ぶべきなのでしょうか。
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サーバーの移転先としての、クラウド、仮想、物理サーバーの違い
移転先として考えたときに、「クラウド」「仮想サーバー」「オンプレミス」には、どのような違いがあるのでしょうか。
表にまとめてみました。
クラウド | 仮想サーバー | オンプレミス | |
---|---|---|---|
移転の手間 | 手軽に移転できる | 手軽に移転できる | 手間がかかる |
迅速性 | 迅速に行える | 迅速に行える | 時間がかかる |
初期コスト | 比較的安価 | 安価 | 高価 |
ランニングコスト | 一定のコストがかかるが比較的安価 | 一定のコストがかかるが比較的安価 | 電気代などのみ |
減価償却費 | 不要 | 不要 | 必要 |
パフォーマンス | 比較的高い | 比較的高い | 高い |
サポート体制 | 充実 | 充実 | 普通 |
サーバーの移転や引っ越し先の選び方とは
3つの移転先である「クラウド」「仮想サーバー」「オンプレミス」の違いを理解した上で、どれを移転先に選ぶべきなのか、選び方について考えてみましょう。
移転先を選ぶポイントとしては、以下の3つに気をつける必要があります。
- 準備できる予算はどのくらいか(初期コスト、ランニングコスト)
- 必要になるパフォーマンスはどのくらいか(どのような目的に使うのか)
- 移転にどのくらい時間をかけることができるのか
これらをうまくバランスをとって移転先を決める必要があります。
いくつかのパターンで考えてみましょう。
ケース1: 予算は十分あり、非常に高いパフォーマンスを要求される
この場合は、オンプレミスの置き換えが最善です。
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ケース2: 予算は比較的あり、パフォーマンスは普通で良い
この場合は、クラウドか仮想サーバーをレンタルすることになります。
移行の相談や、導入後のサポートまでを手厚く行ってくれるサービスを選択するのが良いでしょう。
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サーバーの移転や引っ越し先を選択するポイント
ここから具体的にサーバーを移転する際のポイントや流れについて見ていきましょう。
なお、今回の記事では、一般的に使われることの多いクラウドや仮想サーバーについて解説します。
ちなみにオンプレミスの場合には、これにサーバー機器の選定や購入が加わります。
新たなサーバーに引越しをする場合、特にレンタルサーバーの場合は、今使っているホスティング業者とは別の業者を選択するケースも多いです。
そうした場合を含めて、移転先サーバの業者を選択する場合は、今使っているサーバーから移行することで課題が解消できるように以下のようなポイントを押さえておく必要があります。
- 今よりサービスのパフォーマンスが向上するかどうか
- 新しく利用したい機能などに対応しているかどうか
- サポート体制はしっかりとしているか
など
その上で、もちろん「予算に見合うかどうか」を併せて検討する必要があります。
良い業者だけど予算に比べて高すぎるといった場合には移転対象とすることはできません。
したがって、先のポイントを予算をバランスよく満たすものを見つけることが肝要です。
サーバーの移転や引っ越しの流れについて
新しく引越し先のサーバー業者を選定すると、いよいよ移転引っ越し作業に入ります。
移転や引っ越しを行う場合は、主に以下の作業が必要となります。
- 新しいサーバーのクラウドやホスティング業者との契約(同じ事業者を使う場合は不要)
- 移転作業
- 以前(現行)のサーバの事業者との契約解除(ホスティングやクラウドからの移行の場合。同じ事業者の場合は不要)
- サーバーの廃棄やリース契約の解除(オンプレミスや自前の仮想サーバーの場合)
以下では、これら3つの作業について具体的に順を追って確認していきます。
サーバーの移転や引っ越し先の事業者との契約
移転先のサーバーが決まると、新しい事業者と契約を結びます。
実際の契約は以下のような流れとなります。
ちなみに業者を変更しない場合は不要です。
- 新しい事業者との契約手続き
- 独自ドメインの設定(移転を行う場合は別途)
なお、以前の環境からドメインを移行する場合は、移転手続きなどが必要となるので、解約時に行うようにしましょう。
サーバーの移転や引っ越し作業
移転先の業者と契約して利用できるようになると、いよいよサーバーの引っ越し作業を行います。
環境によって細部は異なりますが、たとえばWordPressサーバーの場合、概ね以下のような流れになります。
- 基本環境の構築
WordPressなどベースとなる環境の構築を行う
↓ - データ移行
以前のサイトからデータ移行を行う
↓ - SSL化する場合は証明書の組み込み
↓ - 動作確認
Webサイトの表示やサービスの動作確認を行う
↓ - DNSの変更
※以前のサーバーからドメインを移転する場合は、3の手順の後に実施
- 基本環境の構築
なお、①②については業者によっては環境が準備されていたり、便利な移行ツールがあったりするので、活用するのもおすすめです。
サーバーの移転や引っ越し前の事業者の解約
移転作業が完了し、新しい環境で実際にサービスが問題なく利用できることを確認すれば、以前のサーバーは不要となるため、解約手続きが必要となります。
ちなみに業者を変更しない場合は不要です。
実際の解約の流れは業者によって多少の違いはありますが、基本的に以下のように行います。
- ドメインを他事業者へ移す場合、「指定事業者変更」の手続きを行う
解約するホスティング事業者でやってくれるケースもあります。
なお、ドメインを移転する場合は、DNSサーバーでのレコード設定変更を行う必要があります。
↓ - 問い合わせフォーム等から解約を行う
なお、「ドメインを継続利用する」「ドメインを解約する」などのケースによって、ドメイン関連でいくつかやるべきことが変わってくるので、どれに該当するか確認をするようにしましょう。
サーバーの移転や引っ越しで注意するポイント
サーバーを引っ越す場合、いくつか注意すべきポイントがあります。
移転に際して、目的に合った物を選択すべきというのはもちろんのことですが、それ以外にも以下のような押さえるべきポイントがあります。
- ドメインを移転する場合は、移転手続きとDNSサーバー側でのネームサーバ設定の変更が必須
- 移転に伴ってWebサイトのSSL化を行う場合は、事前に証明書を取得しておくこと
- 現行環境を移転する場合は、利用者へのアナウンスが必須
新たにドメインを取得して新規にサイトを開設する場合と比べると、移転の場合こういった点に注意する必要があります。
まとめ
WebサイトやECサイトなどを運用していると、さまざまな理由から現在のサーバーから新たな環境へ引っ越し移転が必要となることがあります。
そういったとき、新たな業者を選ぶポイントとして、今回紹介したように「パフォーマンスの向上」「サポート体制の充実」といったような現在抱えている課題を解決することができるかどうかといった点が欠かせません。
その上で、移転先の種類や業者の選択を行う場合は、「実際の目的に合っているのか」「予算と投資に見合う効果が得られるのか」など慎重に検討を進める必要があります。
実際に移転を進める際には、業者によっては移転ツールや設定代行サービスといった便利なものを提供しているケースもあります。
こうしたものの活用も視野に入れて進めると良いでしょう。
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