AWS(アマゾン ウェブ サービス)は、通信販売大手のAmazonが提供しているクラウドサービスです。
コンピューティングやデータベース、ストレージといったクラウドサーバー関連のサービスをはじめ、さまざまなサービスが提供されており、世界最大のシェアを持つサービスです。
昨今、従来の物理サーバーを自社に設置して利用するオンプレミス型から、クラウドサービスの利用へとインフラサーバーの利用が急速に変化しつつある動きの中で、AWSの利用はさらに進展しています。
今回は、世界最大手のクラウドサービスAWSについて、具体的なサービスや他社との比較、導入におけるメリットデメリットについて解説します。
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目次
AWSとは
まずはじめに、AWSの概要、歴史、現在のシェアについて見ていきます。
AWSの概要
AWSは、Amazon Web Serviceの略で、通信販売大手のAmazonにより提供されているクラウドサービスです。
クラウドサービスとは、データセンターに多数のサーバーを設置し、インターネット経由でサーバーやデータベース、ストレージなどのサービスを利用者に提供しているものです。
現在のクラウドサービス市場でAWSはトップシェアを持っています。
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AWSの歴史
AWSは、2006年にAmazonによって始められたクラウドサービスです。
開始された当時は、仮想化技術は少しずつ利用が始まってはいましたが、クラウドサービスやクラウドコンピューティングというものはまだまだ世の中で認知度が高いとは言えない状況でした。
当初はメッセージサービスである「Amazon Simple Queue Service(SQS)」とストレージサービスである「Amazon Simple Storage Service(S3)」で構成され、半年後に仮想サーバーを提供するコンピューティングサービスである「Amazon Elastic Compute Cloud (EC2)」がリリースされました。
その後、2009年にデータベースサービスのRDS、2014年にコンテナ管理サービスである「Elastic Container Service (ECS)」をリリースするなど、さまざまに充実が図られています。
AWSはトップシェアを誇るクラウドサービス
AWSは、2006年にサービスを開始して以来、高いシェアを維持し続けています。
AWSの2022年現在のシェアは世界第1位の34%で、2位のMicrosoft Azureの21%、3位のGoogle Cloud Platformの11%を抑えてトップを維持していると、Synergy Research Groupによる2022年第3四半期における世界のクラウドサービスのシェアの報告により発表されています。
出典: Synergy Research Groupの2022年10月の2022年第3四半期における世界のクラウドサービスのシェアの報告
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AWSで提供されているサービスとは
AWSのサービスの種類と、それぞれの代表的な内容について見ていきましょう。
AWSが提供するサービスの種類
AWSがクラウドサービスで提供するサービスには、大きく分けて以下のような種類がありまます。
- コンピューティング:サーバーやサーバー関連処理を行う
- コンテナ:コンテナサービスに関する処理
- ストレージ:ファイルストレージやバックアップに関するサービス
- データベース:各種データベースサービス
- 各種移行:環境の移行支援
- ネットワーク
- 開発者用サービス
- 管理とガバナンス:システムコンポーネントの監視や管理など
これ以外にもロボット工学に関するものやブロックチェーン、AI関連の開発などさまざまなサービスが提供されています。
このようにAWSでは、コンピューティングやデータベース、ストレージといったクラウドサーバー関連のサービスだけでなく開発環境として使えるサービスや環境移行の支援サービスなど、さまざまなものが提供されています。
提供されるコンポーネントの例
先ほど、AWSで提供されているサービスにはいくつかの種類があると解説しました。
それを踏まえて、それぞれにどのようなサービスが提供されているかを簡単に紹介します。
ここでは、代表的ないくつかの項目について解説します。
コンピューティング
サービス | 内容 |
---|---|
EC2 | 仮想マシンの実行サービス |
Lambda | サーバーレスでコード実行を行えるサービス |
コンテナ
サービス | 内容 |
---|---|
ECS | コンテナのクラスター管理サービス |
ECR | コンテナイメージの管理を行うライブラリサービス |
ストレージ
サービス | 内容 |
---|---|
S3 | 高い可用性と耐久性を持ったストレージサービス |
AWS Backup | さまざまなサービスのバックアップの実行や管理 |
データベース
サービス | 内容 |
---|---|
RDS | Amazon Aurora, MySQLなどさまざまなデータベースが利用できる |
DynamoDB | フルマネージドなNoSQLデータベースサービス |
各種移行支援
サービス | 内容 |
---|---|
AWS Application Migration Service | アプリケーションをクラウドに移行するサービス |
AWS Database Migration Service | データベースの移行サービス |
ネットワーク
サービス | 内容 |
---|---|
Amazon VPC | クラウドに利用できる仮想ネットワークサービス |
Amazon Route53 | DNSサーバーサービス |
開発者用サービス
サービス | 内容 |
---|---|
AWS CodePipeline | ソースコードのビルドやテスト、デプロイなど一連の流れを自動化するサービス |
AWS Cloud9 | クラウドベースのブラウザ上で利用できる統合開発環境(IDE) |
管理とガバナンス
サービス | 内容 |
---|---|
AWS Organizations | 複数のAWSアカウントを統合して管理することができる仕組み |
Amazon CloudWatch | AWSで実行しているコンポーネントの監視や分析 |
AWSを使うメリットやデメリット
AWSを使うとどのようなメリットやデメリットがあるのでしょうか。
AWSを使う場合のメリット
AWSを使うと、以下のようなメリットがあります。
ここでは、主な3つについて取り上げます。
- シェアが高くAWSの技術を持つエンジニアが多く、人材が確保しやすい
- さまざまなサービスがあり、自社の目的に合致させやすい
- 従量課金制で初期費用がかからないので、導入しやすい
AWSを使う場合のデメリット
逆にAWSを使うことで、以下のようなデメリットがあります。
- サービスが非常に多岐にわたっており、自社に適切なものがどれなのか判断しづらい
- 設定が誤っていても動いてしまうので、セキュリティ上問題のあるケースもある
- リソースの削除し忘れなどがあるとコストがかかり続けてしまう。
このように、ITインフラにAWSを利用することはメリットもあれば、逆にデメリットとなるケースもあります。
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AWSを実際に使ってみよう
さて、AWSを実際に使い始めるにはどのようにすれば良いのでしょうか。
ここでは、AWSの利用手順について解説します。
AWSの利用手順
AWSを使い始めるには、以下のような流れで進めます。
なお、いずれもブラウザから行うことができます。
- AWSアカウントを作成する
- IAMから操作用のユーザーを作成する
- EC2など各コンポーネントを作成する
ここまでの流れで、仮想サーバーを1台作ることが出来ました。
データベースやストレージなど他のサービスもこれと同じように手軽に作ることができます。
なお、AWSはアカウントを作成してから1年間は所定の枠内なら無料で使えます。
テストやお試しなどの場合は、これを活用することも良いでしょう。
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自社内でのAWSの運用が難しい場合は、こうしたサービスを利用するのも良いでしょう。
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まとめ
AWSは、Amazonが提供する世界で最も利用者が多いクラウドサービスです。
導入のしやすさ、利用者が多いことによる人材の確保のしやすさ、高い耐障害性、セキュリティ対策の充実などAWSには多くのメリットがあります。
また、AWSには非常に多くのサービスがあります。
自社に最適なサービスを手軽に安心して使うためにはクラウドサービス代行などの充実したサポートを使う方法もあります。
本記事を参考に、AWSをうまく活用してください。
また、ブログや簡単なホームページなどを利用したい場合には、AWSよりも安価なVPSを利用するという方法もあります。
VPSとAWS(クラウドサービス)について詳しくお知りになりたい方はこちらの記事をご参照ください。
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