Microsoft Azureとは？代表的なサービスや機能、使い方を解説！

Azure(アジュール)は、Microsoft社が提供しているクラウドサービスで、AWS(Amazon Web Service)やGCP(Google Cloud Platform)と並ぶサービスの一つです。

コンピューティングやデータベース、開発、IoT、機械学習などさまざまなサービスを提供しており、個人から大規模なエンタープライズまで幅広く使われています。

今回は、Azureの代表的なサービスや機能、使い方について解説します。

2022.12.01

クラウドマネージドとは。AWSやAzureなどの運用代行メリットを解説！

AWSやAzure・GCPなどに代表されるクラウドサービスは、従来の物理サーバーを自社で設置運用するオンプレミス型と比べて導入コストが安い、...

2023.03.09

GCP(Google Cloud Platform)とは。AWSやAzureとの違いや、将来性を解説。

GCP（Google Cloud Platform）は、Googleが提供するクラウドサービスです。仮想マシン、コンテナ、ストレージ...

Microsoft Azureとは

まずは、クラウドサービスについて簡単に触れ、Azureの概要を解説します。

2021.08.05

クラウドとは。インターネットサービスの種類や活用方法を解説。

私たちの生活に欠かせないものとなったクラウド。クラウドは、導入や運用のコストが安く、手軽に使えるため、大企業から中小企業、個人に至る...

クラウドサービスとは。

クラウドサービスとは、インターネットを通じてデータやアプリケーションを提供する仕組みです。

従来のオンプレミス環境（自社内のサーバーやデータセンターなど）とは異なり、クラウドサービスはネットワーク経由で必要なリソースにアクセスし、必要な機能を提供します。

2021.07.15

VPSとMicrosoft Azure。両者の違いや連携方法などを解説。

VPSとは、Virtual Private Serverの略称であり、仮想的なサーバーを提供するサービスのことを指します。VPSと同...

提供される形態によって、IaaS, PaaS, SaaSなどの種類に分けられます。

2021.09.16

XaaS(ザース)とは。クラウドで提供されるサービスの種類やメリットを解説

近年、Webサービスやオンラインストレージ、メールなどさまざまなサービスがクラウドとして提供されています。 XaaSは、「X as a S...

クラウドサービスを利用すると、以下のようなメリットがあります。

• • 必要に応じてリソースを素早く柔軟に拡張できる
  • ハードウェアの導入や運用コストがかからない
  • セキュリティと信頼性が高い
  • データのバックアップと復元が容易
  • グローバルなアクセスと共同作業が可能

など

このようなメリットから、多くの組織や企業がクラウドサービスを利用しています。

クラウドサービスの代表的なものにMicrosoft Azure やAWS(Amazon Web Service(AWS)、GCP (Google Cloud Platform)があげられます。

Azureとは。

Microsoft Azureは、Microsoft社が提供するクラウドサービスです。

シェアはAWSに次ぐ2位の23%を獲得しており、世界中の企業や開発者に広く利用されているサービスです。

2023年2月Canalys調査より

「Global cloud services market forecasts downturn despite growing 19% in Q1 2023」

Azureには、以下のような特徴があります。

• • 仮想マシン、データストレージ、データベースなど利用できるサービスの多様性
  • 世界中のデータセンターを使える信頼性の高さ
  • リソース変更などにおける柔軟性

など

これらに加えて、大手ベンダーであるMicrosoft社が提供しているからこその強みが以下です。

• • Microsoftサービスや製品との高い親和性
  • Microsoftならではのサポートと信頼性
  • AIと機械学習の強力なサービス
  • IoT向けの統合サービス
  • サーバーレスコンピューティングへの対応
  • オンプレミスなどとの連携（ハイブリッドクラウド）のサポート

Azureは、他のクラウドサービスとは異なるMicrosoft社ならではの利点がたくさんあります。

Azureの主なサービスと機能の概要

具体的にどのような機能やサービスがあるのかを見ていきましょう。

仮想マシン

Azureでは、以下のように3種類が提供されています。

• • Azure Virtual Machines：通常の仮想マシンでさまざまなOSに対応
  • Azure Spot Virtual Machines：割安で使えるが、需要が高まると終了されることもある
  • Azure Dedicated Hosts：同一テナントの物理サーバーをホストとして使えるもので、特定のセキュリティ要件やライセンスポリシーを満たすためなどに使う

ストレージとデータ管理

ストレージについて、以下のようなものが提供されています。

• • Azure Blob Storage：大容量の非構造化データ（画像、ビデオ、ドキュメントなど）を保存するためのスケーラブルなストレージサービス
  • Azure File Storage：クラウド上の共有ファイルシステムを提供するサービスでNFSをサポートしている

ネットワーキングとセキュリティ

ネットワークについて、以下のようなものが提供されています。\

• • Azure Virtual Network：仮想ネットワーク
  • Azure Load Balancer：トラフィックの負荷分散を行うロードバランサー
  • Azure Application Gateway：アプリケーションゲートウェイ
  • Azure VPN Gateway：VPNでAzureとオンプレミスをつなぐためのソリューション

また、セキュリティについてもAzure Firewallがファイアウォールとして提供されています。

2022.07.28

ファイアウォールとは。種類や仕組み、クラウド利用について解説

ファイアウォールは、セキュリティ対策で必ず触れられる項目の一つです。ビジネスやプライベートなどでのインターネットの利用が急速に高まり...

AIと機械学習

AIや機械学習に関連したサービスには、以下のようなものがあります。

• • Azure Cognitive Services：テキスト分析、画像解析、音声認識、自然言語処理など
  • Azure Machine Learning：クラウドベースの機械学習プラットフォーム

2020.07.02

AI(人工知能)とは。AIの進化によって変化する私たちの暮らしについて解説。

近年AIの研究は飛躍的に進み、私たちは、AIを身近に感じるようになりました。スマートフォンやオンラインショッピング、音楽ストリーミン...

データベースサービス

Azureでは、以下のようなさまざまなデータベースが提供されています。

• • Azure SQL Database：Microsoft SQL ServerのAzure版
  • Azure Cosmos DB：ミッションクリティカルなアプリケーションに向くマルチモデルデータベースサービス
  • Azure Database for PostgreSQL/MySQL/MariaDB：PostgreSQL/MySQL/MariaDBのデータベースサービス
  • Azure Synapse Analytics：ビッグデータ処理と分析のための統合プラットフォーム
  • Azure Cache for Redis：高速なインメモリデータストアサービス

Azureの基本的な使い方

この章では具体的にAzureの使い方について取り上げます。

アカウント作成の手順

まず、 Azureを使うためにはアカウントを作る必要があります。

アカウント作成自体は、Azureポータルから行うことが出来るほか、すでにMicrosoftアカウントを持っている場合は、それを使うことができます。

サブスクリプションとリソースグループの管理

Azureでは、サブスクリプションやリソースグループを適切に管理して、どのくらいの請求があるかなどをしっかりと把握しておく必要があります。

こうした情報の管理は、次に解説するAzureポータルで行うことができます。

Azureポータルの活用

Azureの操作は、Azureポータルと呼ばれるWebブラウザ経由で表示する画面で行います。

Azureポータルは、Webブラウザで以下のアドレスにアクセスすることで使うことができます。

Azureポータル ：　https://portal.azure.com

アクセスすると、Microsoftアカウントでのログインが求められるので、指示にしたがってログインしてください。

ログインするとAzureポータルが使えるようになります。

Azureポータルのリソースの作成と管理

Azureでは、仮想マシンやデータベースなどさまざまなリソースを作成して使うことができます。

これらの作成方法は、リソースの種類によって細かいところは異なりますが、概ね以下のような流れとなります。

• • 「リソースの作成」ボタンを押す
  • 目的に合わせた設定項目を選択しながら進める
  • 作成

このように、簡単にリソースを作成することができます。

Azureポータルのカスタマイズ

Azureポータルは使う人の好みにあわせてカスタマイズすることができます。

「仮想マシンを使う」「機械学習で使う」「データベースを使う」など目的にあわせてカスタマイズするとより使いやすくなります。

• • Azureポータルのダッシュボードのカスタマイズ：タイルと呼ばれる要素で、グラフやアラートを自由に組み合わせて表示できる
  • 表示テーマの変更：ライトテーマとダークテーマ
  • 検索結果のフィルター

このように表示の外見や並び方などを好みや作業効率などで変更することが出来るようになっているので、うまく使ってみましょう。

Azureを使う時はここに注意

Azureはさまざまなことが出来る利便性の高いサービスですが、活用するには以下のような点に注意しましょう。

• • どれくらい使っているか利用コストの把握
  • セキュリティ対策を確実にしておく（インターネット経由のサービスでもあるので）
  • バックアップの管理（バックアップ実行履歴の把握やデータの管理）
  • パフォーマンス状態の把握とリソース不足の防止
  • サービスの可用性と障害予防のための監視

など

物理サーバーを使うオンプレミスとは違い、使っただけの料金が請求されるAzureでは、特に料金把握が重要です。

また、インターネット経由でのサービス利用なので、通信の暗号化やセキュリティ対策が特に重要となるので、しっかりとした対策をしましょう。

2022.04.28

クラウドサービスの料金体系とは？安くする方法を解説

クラウドサービスは、今や企業だけでなく個人も含めて、さまざまなところで使われています。みなさんの中にも利用を考えている方、考えたこと...

まとめ

Microsoft Azureは、AWSやGCPなどと同じく大手クラウドサービスの一つで、AWSに次ぐ幅広いシェアを持っています。

仮想マシン、データベース、ストレージや機械学習、IoTなどさまざまなサービスを提供しています。

今回解説したようにAzureは、Microsoftならではの充実したサポート体制や高い信頼性、Microsoft製品などとの高い親和性を強みとしています。

最近だと、ChatGPTとの連携も出来るようになっており、関心のある方も多いと思います。

利用される場合は、ぜひ今回の記事を参考にしてみてください。

クラウドマネージドならWinserverにお任せ

Winserverのクラウドマネージドは、請求代行・初期構築・運用まで様々な面でサポートしています。

ホスティング事業を20年以上運用する中で培ったインフラエンジニアの知見を活かして、クラウド環境への移行・構築運用のお悩みを解決します。

Winserverのクラウドマネージド＜請求代行＞

クラウドサービスを利用する際、気を付けなければいけないのが支払い条件です。

クラウドサービスの請求は、ドル建て、クレジットカード決済が多く、会社のルールによっては導入できない場合があります。

Winserverのクラウドマネージドでは支払い関連のお悩みを請求代行サービスで解決いたします。

Winserverで支払いを代行することで円建てでの請求書発行、支払いが可能となります。

Winserverのクラウドマネージド＜構築運用＞

クラウド環境の構築・運用・保守をサポートするサービスです。

データの移行、テレワーク環境構築、監視・運用代行のサービスや現在利用中のクラウドサービスを最適化するコンサルティングサービスなど、多岐にわたりクラウド環境をサポートいたします。

▼Winserverのクラウドマネージド　サービスサイトはこちら▼