VPSとVPN。名前が似ているけれど実は別物!違いと共通点とは。

VPSとVPN のように、ITの用語にはよく似た言葉がいくつもあります。

今回は、混同しやすいキーワードの一つであるVPSVPNについて、それぞれの概要をご説明し、両者の違いや共通点について解説します

本記事を参考に違いをしっかり理解して、必要な技術を上手く活用してください。

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VPSの概要

まずVPSとはどのようなものでしょうか。

VPSとは

VPSとは、Virtual Private Server(バーチャル・プライベート・サーバー)の略で、仮想専用サーバーを指しています。

VPSのSは、サーバーのSです。

サーバーとは、ネットワークを介して他のコンピューターなどに業務やサービスを提供しているコンピューターで、以下の2種類があります。

    • 物理サーバー:物理的な機器を設置(物理機器1台に1サーバー)
    • 仮想サーバー:物理機器上に複数の仮想サーバーを設置(物理機器1台に複数サーバー)

つまり、VPSは、1台のサーバー上に仮想的に複数のサーバーを設置してサービスを提供するものです。

物理サーバーに比べてコストが抑えられるため、現在では、VPSの利用が一般的になっています。

VPSの利用目的とは

VPSはどのようなところで使われているのでしょうか。

    • Webサーバーを構築し、Webサイトを運営する
    • ファイルサーバーを構築し、ファイルの共有を行う
      など

なぜVPSを使うのか

VPSを使う理由は、以下のようなところにあります。

    • 物理サーバーと比べて初期コストが安く、導入しやすい
    • 比較的パフォーマンスが良い
    • カスタマイズも可能

VPSは、比較的安価に利用でき、通常のレンタルサーバーと比べて、サーバーの設定やソフトウェアのインストールが自由に行えるというのが大きなメリットです。

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VPNの概要

仮想サーバーであるVPSに対してVPNとはどのようなものなのでしょうか。

VPNとは

VPNとは、Virtual Private Network(バーチャル・プライベート・ネットワーク)の略で、仮想的にインターネット回線とは別の専用回線を作り出すものです。

VPNのNは、ネットワークのNです。

たとえば、会社で仕事をしていると社内ネットワークがあります。

社内ネットワークには、ファイルサーバーなどがあり、社内からは自由にアクセスできます。

しかし、営業や出張、在宅勤務などで社外に出ると、アクセスできなくなります。

こういった場合に、VPN接続を使って社内にいるときと同じように専用回線を作り出してファイルサーバーなど社内リソースに接続することができるようにする仕組みがVPNです。

ちなみにVPNを使うメリットには、専用回線を使うことによるセキュリティの向上も挙げられます。

VPNの利用目的とは

VPNが使われるケースとしては、以下のようなものがあります。

      • 外出先や自宅などから仕事をしたい時
      • 離れた事業所間での社内ネットワークを構築する場合
      • 中国など情報規制のある国と日本での仕事を行う場合
        など

こうしたケースで、仮想的な専用回線が使えるVPNは大きなメリットがあります。

なぜVPNを使うのか

なぜVPNを使うのでしょうか。

それは、以下のような理由からです。

      • 外出先などオフィス外から安全に社内システムにアクセスするため
        →通常回線と違い、盗聴や不正アクセスなどの心配がない
      • 事業所間で社内システムに共通してアクセスさせたい
      • 海外から日本国内の専用サイトへアクセスするため
        →中国など情報規制がある場合も回避ができる
        など

通常、こういったことを実現しようとする場合は専用のネットワークが必要となりますが、VPNを使うことでインターネット経由でありながら、あたかも専用線のように利用することができます。

VPNについてさらに詳しくお知りになりたい方はこちらの記事をご覧ください。

VPSとVPNの違いとは

ここまで、VPSとVPNの違いについて解説してきました。

これまでの内容をまとめると以下のようになります。

VPS 仮想的なサーバー

VPN 仮想的なネットワーク

このように、両者は『サーバー』と『ネットワーク』という違うものを指しています。

しかしながら、いずれもIT技術の進展とともに利用が広がり、テレワークなど働き方の変化の中で、さらに需要が拡大しているという共通点を持っています。

VPSとVPNの共通点とは

VPSは仮想サーバー、VPNは仮想ネットワークと違うものを意味しますが、両者とも共通して需要が伸びています。

この両者には、他にどのような共通点があるのでしょうか。

VPSとVPNには、以下のような共通点があります。

    • 仮想化技術を使った仕組みであること
    • プライバシーやセキュリティの強化をもたらす仕組みであること
    • リモートアクセスやリモートワークに有効な仕組みであること
    • インターネット上のさまざまな制約(地理的な制約、地域制限や検閲など)の回避ができる仕組みであること

このように、仮想サーバーと仮想ネットワークと違うものを意味するVPSとVPNですが、いろいろな共通点があります。

VPSやVPNの利用が進む背景やAIの技術進化を見据えた将来は?

ここまでの章では、VPSやVPNについての解説をしてきました。

こうした技術の利用が進む背景にはどのような理由があるのでしょうか。

また、AIなどの新しい技術との組み合わせなど将来の展開はどのようになっていくのでしょうか。

VPSの利用が拡大する背景

まずは、VPSの利用が拡大している背景について考えてみましょう。

VPSの利用が拡大している理由には、以下のようなものがあります。

    • コスト削減。物理サーバーなどの導入が不要で、初期導入コストや運用コストを下げられる。
    • 拡張性や柔軟性が高く、状況に合わせてリソースや設定を柔軟に変えられる。
    • 物理サーバーの管理はホストティング業者によって行われるので、負担が軽減されるとともに、自社で運用体制を保つ必要がなくなる。(VPS内部の管理は、ユーザーが行います。)
    • さまざまなニーズに合わせた利用がしやすい

など

このように、従来の物理サーバーに比べると非常に手軽にかつ迅速に導入できることなどを含めてさまざまな理由から個人や中小事業者、大企業と多くの方の利用が広がっています

VPNの利用が拡大する背景

VPSと同じようにVPNの利用も急速に拡大しています。

これには、以下のような理由が挙げられます。

    • 外回りの営業、出張先での利用、テレワークなどオフィス外での利用の拡大
    • コスト意識、セキュリティ意識の高まり
    • 中小企業などでのIT技術の利用拡大
      など

VPSとVPNの両者に共通して利用が拡大する理由としては、従来のオフィスでの利用から外出先やテレワークの拡大など、これまで以上にさまざまな場所で社内情報や社内システムの利用を行うニーズが拡大したこと、企業のコスト意識の高まりなどで、物理サーバーのような高価な機器の導入が必要なくVPSのように安価で導入できる方法が選択され始めたことなど、さまざまな理由が考えられます。

AIなどの技術進化を見据えたVPSやVPNの将来

さらに今後、VPSやVPNはどう展開していくのでしょうか。

また、AI(人工知能)やIoTなど新しい技術やトレンドが出てくる中、そういったものとの関係はどのようになるのでしょうか。

こうした将来についてVPSとVPNに分けて見ていきましょう。

VPSの将来とは

VPSの将来は、以下のようになる可能性があります。

    • クラウドコンピューティングのさらなる普及
    • Dockerに代表されるようなコンテナ技術との統合。コンテナ技術と組み合わせることにより効率的なソフトウェア開発が実現される。
    • 高度なセキュリティ機能の実装。AIなどを活用した仕組みも想定される。
    • AIやIoTのシステムにおける重要な基盤としての活用。IoTのデバイス制御やデータ処理などでも活用される。
    • インターネットを活用したグローバルビジネスへのさらなる活用

など

VPNの将来とは

VPNの将来は、以下のようになる可能性があります。

    • セキュリティニーズの高まりにより、よりVPNの需要が高まる
    • リモートワークのさらなる拡大とVPNの利用の進展が起こる
    • スマートフォンやタブレットがさらに仕事などで活用されることで、モバイルVPNの需要が今以上に高まっていく
    • ワイヤーガードやゼロトラストセキュリティなど、新しいセキュリティの考え方や技術がVPNに組み込まれる
    • グローバルなインターネット利用の促進に伴って、より多くの人が地理的な制約、国境を超えた暗号化、地域制限付きコンテンツの利用などを克服するためにVPNを活用するようになる

など

AIの活用

AIの活用については両者とも以下のように進められることでしょう。

    • AIの活用による高度なセキュリティの実装や攻撃のモニタリング防御などの実現
    • AIによるリソースの最適化やパフォーマンスの向上
    • 障害の予測や自動回復機能のAIによる実現と精度の向上

など

このように将来VPNやVPSは、AIなどの活用も実現しながら、より良いサービスへと進化していくことは間違いありません。

まとめ

VPSとVPN。非常によく似た言葉で一見すると同じような意味ではないかと間違えてしまうこともあるでしょう。
しかし、実際には以下のように全く違う言葉です。

    • VPS:仮想技術を用いた仮想サーバー
    • VPN:仮想的に専用線のように作られたネットワーク

いずれも仮想的に実現されるものであるという点では同じですが、サーバーネットワークというように使われる目的は大きく違います

これらVPSやVPNは、セキュリティ要件の高まり、情報保護のニーズの高まりや、テレワーク・外出先での利用など働き方の変化といったことから利用が急速に拡大しています

今後は、これらの技術はAIなどのさまざまな新しい技術を取り入れるとともに、さらに身近なものとなり、利用がさらに広がっていくことは間違いありません。

本記事を参考に、これらの技術を上手く活用してください。

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