VPSとは「バーチャル・プライベート・サーバー」の略です。
よく似た言葉に「仮想デスクトップ」というものがあります。
同じように「バーチャル(仮想)」という言葉を冠したものでありながら、両者は大きく違うものとなっています。
では、この2つはそれぞれどういったもので何が違うのでしょうか。
そして、どんなメリットがあり、どういった目的に向いているのでしょうか。
過去に「VPSとは?」「仮想デスクトップとは?」について詳しく解説しています。
[https://www.winserver.ne.jp/column/about-vps/]
[https://www.winserver.ne.jp/column/virtual-desktop/]
VPSと仮想デスクトップ。どういったもの?
VPSと仮想デスクトップ、それぞれまずはどういったものなのか特徴を見ていきましょう。
VPSの特徴
VPSは、以下のような特徴があります。
- サーバーを仮想化技術で仮想環境として提供するもの
- ホスティング業者などが提供するケースが多い
- 物理サーバーと違い、初期費用やメンテナンスが安く済む
- 共用サーバーと異なり、専用サーバーのような高いカスタマイズ性を持つ
- 専門的な知識が必要
など
このようにVPSはサーバーサービスとして多くのメリットがあります。
そして、VPSはクライアントからはインターネット経由で利用するいった特徴もあります。
仮想デスクトップの特徴
仮想デスクトップには以下のような特徴があります。
- 1台のPCで複数のデスクトップ画面を作成する
- 複数のデスクトップ画面を業務によって使い分けることができる
- OSの機能で実現可能
- 専門知識は不要で、誰でも使える
など
VPSと仮想デスクトップの違いとは
先の章では、VPSと仮想デスクトップ、それぞれの特徴について見てきました。
これを踏まえて、改めて両者の違いについて見てみましょう。
VPS | 仮想デスクトップ | |
---|---|---|
対象システム | サーバー | 個人のパソコン |
契約等 | 必要 | 不要 |
コスト | かかる →ホスティング業者の費用 | 無料 |
構築等の準備 | 構築が必要 | 不要 →OSの機能で実現可能 |
専門知識 | 必要 | 不要 |
このように、VPSはホスティング業者などと契約して仮想環境としてのサーバーを使うサービスで、サーバー構築など技術的な専門知識が必要になり、利用する際にコストが発生するといった特徴があります。
これに対して、仮想デスクトップはOSの機能だけで無料で誰でも手軽に利用できる個人向けのものとなっています。
VPSと仮想デスクトップ、仕事の効率化のために
ビジネスや仕事の効率化をはかるうえで、VPSや仮想デスクトップは大きな効果を発揮します。
そして、両者にはそれぞれ向き不向きがあります。
以下では、それらについて考えてみましょう。
VPSと仮想デスクトップは、活用することでいずれもビジネスでの効果が期待できるものですが、どういったところに向いているのでしょうか。
VPS
- Webサーバー、データベースなど複数人が利用するシステムの効率化
→複数人で利用するシステムでの運用コストなどの向上 - 障害発生時の迅速なサービスの復旧(BCP(事業継続計画)の実現)
仮想デスクトップ
- 複数の画面を使いわける必要がある業務(経理など)
→個人で使うデスクトップ画面での作業の効率の向上
このように、VPSは従来物理サーバーで提供されていた業務を仮想環境で利用できることによる維持コスト等の削減、仮想デスクトップは1台のPCで複数のデスクトップ画面を使い分けることによる作業効率の向上といった点が大きなメリットです。
また、経営的な視点から考えるとVPSには以下のようなメリットがあります。
- 物理サーバと比較して導入コスト、維持コストの削減
- 維持に必要な人材の確保が必要ではなく、人件費の削減
- 障害発生時の事業継続性の確保
など
このように仮想環境を利用することで経営的な面でもいろいろなメリットがあります。
「新たな生活様式」にも合ったVPSや仮想デスクトップ
今年になって新型コロナウィルス感染症の影響によって、在宅勤務など新たな働き方が急速に広がっています。
政府でも「新たな生活様式」として、テレワークなどの在宅勤務の推進が提唱されています。
こうした「新たな生活様式」としての在宅勤務やテレワークにVPSや仮想デスクトップは有効なものです。
- サーバーをVPS化し、インターネット経由で自宅からのアクセスを実現
- サーバー上に個人のデスクトップ環境を仮想化して格納し、オフィスでも自宅でも同じ画面で仕事ができるようにする
- 仮想デスクトップを使うことで、自宅で複数のディスプレイがなくても、あたかも複数画面を使っているかのように作業の効率アップを実現
このように、VPSや仮想デスクトップは単なる新しい技術というだけでなく、テレワークなど新しい働き方に対応していくための重要なものです。
まとめ
VPSと仮想デスクトップはよく似た名前から勘違いをしやすいのですが、以下のような違いがあります。
VPS:ホスティング業者などによって提供されるもので、サーバーを仮想環境として使えるようにしたもの
仮想デスクトップ:1台のPCで複数のデスクトップ画面を仮想的に作り、切り替えて使えるようにしたもの
また、今回紹介したように両者をうまく活かしていくことによってビジネスでもいろいろなメリットがあります。
新型コロナウィルス感染症によってテレワークなど在宅勤務のような新しい働き方が広がっていますが、こうした働き方でもVPSや仮想デスクトップは有効なものとなります。
[https://www.winserver.ne.jp/column/how-to-vps/]
[https://www.winserver.ne.jp/column/how-to-virtual-desktop/]
Winserverが提供している仮想デスクトップ
今回説明した「仮想デスクトップ」は一般的に認知されている内容でVPSと比較してきました。
Winserverで取り扱っている「仮想デスクトップ」は提供しているサービス内容だけを見ると、VPSとほとんど差はありません。
Winserverの提供している「仮想デスクトップ」は、1番人気のVPSにリモートデスクトップサービス(RDS)ライセンスを1ユーザー分インストールした状態でお渡ししているサービスです。
リモートデスクトップサービスライセンスとは?
VPSのリモートデスクトップ接続は、2ユーザーまで同時接続を行うことができます。
ただし、これは使用目的がサーバーのメンテナンスと限られています。
例えば、MT4などのツールの使用、Officeを使用している、こういった場合は私用目的での使用となるため、リモートデスクトップサービスライセンスの契約が必要となります。
仮想デスクトップサービスでは、既に上記のリモートデスクトップサービスライセンスがインストールされているため、後から追加でリモートデスクトップサービスライセンスをお申込みいただいたり、お申込み後にライセンスのインストールを実施するなど、そういった手間を省くことができます。
申込方法
最後に、両サービスへの申込方法をご案内します。
申込みはWebから受け付けております。
VPS
Winserverの人気No.1サービスはVPSです。
中でも全てのプランにSSDを搭載した「VPS SSD」が人気です。
こちらのページからお申込みいただけます。
仮想デスクトップ
直近2ヶ月だけをみると、やはり仮想デスクトップが人気です。
VPS同様、全てのプランにSSDを搭載した「WindowsデスクトップSSD」が人気です。
こちらのページからお申込みいただけます。
企業様向けにパックプランの手配も可能です。
是非お問い合わせください。
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