私たちは日常的に、パソコンやスマートフォンを使用して、さまざまなウェブサイトを閲覧していますよね。
ウェブサイトは、URLと呼ばれる文字列によって場所が表されています。
ドメインは、URLに含まれる情報であり、ウェブサイトなどがインターネット上のどこに存在しているのかを識別するために使用されます。
つまりドメインとは、インターネット上のどこに存在しているかを表す「住所」とも言えます。
今回は、ドメインとはどのようなものか、役割、メリットや種類について解説します。
また。自分が希望する名前のドメインを利用できる独自ドメインの選択のポイントや取得の流れも紹介します。
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目次
ドメインとは
ウェブサイトのURLやメールアドレスの文字列は、それらがインターネット上のどこにあるのかということを表すいわゆる「住所」です。
では、具体的にURLやメールアドレスのどこがドメインと言われるのでしょうか。
ウェブサイトのURLの例
ここでは、「winserver.ne.jp」がドメインです。ちなみに「www」は、ホスト名(コンピュータ名)です。
メールアドレスの例
user01@winserver.ne.jp
ここでも「winserver.ne.jp」がドメインで、「user01」はユーザー名です。
ドメインを使うのはなぜ?
ドメインはどのような目的で設けられており、どのような役割を果たしているのでしょうか。
ドメインの目的や役割
なぜドメインが設けてあるのでしょうか。
それには、以下のような理由があります。
- インターネット上の目的の場所にたどり着けるようにする
- インターネット上の住所をわかりやすく示す *後述
インターネット上には、さまざまなサーバーやウェブサイトなどがあります。
しかし、これらを利用するためには確実にたどり着いて接続する必要があります。
ドメインとDNSとの関係
先ほど、ドメインにはインターネット上の住所をわかりやすく示すという役割があると説明しました。
ネットワークに接続される機器には、すべてIPアドレスが割り当てられています。
しかし、IPアドレスは「203.137.1.214」のような数字の羅列で表されており、私たち人間にとっては判別するのが困難です。
そこで、必要となるのが「IPアドレスからドメインへ変換する」仕組みです。
これを行なっているのがDNS(ドメインネームシステム)です。
具体的に、あるウェブサイトをブラウザで表示するには、以下のようにIPアドレスとドメインを変換する処理を行なっています。
- ブラウザでURLを入力する
- DNSでURLをIPアドレスに変換する
- ウェブサイトに接続し、ファイルをダウンロードする
- ブラウザで要求したURLのウェブサイトを表示する
DNSやIPアドレスについてはこちらの記事で詳しく解説しています。
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ドメインの種類
インターネット上の住所を示すドメインには、段階的にいくつかのレベルに分けられています。
トップレベルドメイン(TLD)
xxx.comのcomのように、最上位に位置するドメインで、comなどのカテゴリの他に、jpやdeなど国を示すものもあります。
セカンドレベル登録ドメイン
xxx.comのxxxのように、2番目に位置するドメインで、co(企業)など組織の構成を示すものなどもこれに含まれます。
サードレベル登録ドメイン
xxx.ne.jpのxxxの部分で、実際にドメインを取得している組織などの名称が入ります。
ドメインには、さらにこれより低いレベルのサブドメイン(xxxx.example.co.jpのxxxxの部分)があります。
サブドメインは、コンテンツを分ける目的でよく使われます。
複数の部署やサービスを持っている企業は、サブドメインに部署名やサービス名を設定することがあります。
たとえば、Yahoo!では、「天気・災害」「ショッピング」などのカテゴリをサブドメインとして設定しています。
Yahoo!天気・災害: https://weather.yahoo.co.jp
Yahoo!ショッピング: https://shopping.yahoo.co.jp
独自ドメインはどうすれば取得できる?
レンタルサーバーなどで、「独自ドメイン」について書かれていることがあります。
独自ドメインとはどのようなもので、何が良いのでしょうか。
そして、どうすれば取得できるのでしょうか。
独自ドメインとは
ウェブサイトを閲覧するとき、URLが会社名や個人名になっていることはありませんか?
たとえば、ある会社のウェブサイトのURLが、「http://www.会社名.co.jp」となっていることがあります。
このように、会社名や個人名など好きな文字列を指定し、自分で取得したドメインが「独自ドメイン」です。
独自ドメインでは、他と重複しない好きな文字列を使うことができますが、後述するトップレベルドメインの種類によって一定額の取得費用がかかります。
また、利用を2年、3年と更新して行く際には、更新費用がかかるので注意が必要です。
独自ドメインが取得されていない場合には、インターネットプロバイダーやホスティング業者等が指定したものを使うことになりますが、この場合は独自のドメインとはなりません。
独自ドメインの取得方法
独自ドメインは、ホスティング業者などで取得を代行してくれることが多いです。
実際の取得の流れは以下の通りです。
- 他と重複しないよう、ドメインに使う文字列を決める
- jpやcomなどトップレベルドメインを何にするか決める
- ドメインの購入手続き
- 独自ドメインを設定(業者が行う場合と、自分で行う場合がある)
業者にドメインの取得に加えて設定まで代行して貰う場合は良いですが、業者に取得してもらって設定は自分で行う場合は、DNSの設定などを自分で行う必要があります。
ドメイン取得の方法例
ドメイン取得を業者に代行してもらうことができると解説しました。
では、具体的にどのような種類の業者があるのでしょうか。
ここでは、以下の3つに分けて紹介します。
<ドメイン取得代行業者>
ドメインの取得代行を専門に行なっている。「お名前.com」など
<レンタルサーバー業者>
レンタルサーバーの提供とあわせてドメイン取得も代行している。「Winserver」など
<その他クラウド事業者など>
クラウド事業者などでもドメイン取得を代行している。「AWS」など
たとえば、すでにクラウドサービスを利用していた場合、そのままその事業者でドメインを取得したほうが良いケースもあります。
ドメインを取得する場合は、いくつかの方法から自分にあったものを選択するようにしましょう。
トップレベルドメインの選び方
.co.jp、.com、.orgなどトップレベルドメインにはさまざまな種類があります。
ドメインを取得する場合には、これらとトップレベルドメインも併せて決める必要があります。
しかし、こうしたトップレベルドメインは、どのように選ぶと良いのでしょうか。
以下に一般的なトップレベルドメインと、その利用目的について整理をしました。
なお、これらのトップレベルドメインには、取得に条件のあるものもあるので、併せて記載します。
トップレベルドメイン | 特徴 | 取得の前提条件 |
---|---|---|
com | 世界中で幅広く利用されている。 元々はCompanyのcomを意味する。 | なし |
co.jp | 日本国内に法人登記のある企業のみが利用できる。 法人あたり1つ。 | 国内に登記のある企業 |
net | 世界中で幅広く利用されている。 元々はNetworkのnetを意味する。 | なし |
jp | 「日本」を意味するjpから来ている。 国内の個人や組織であれば利用できる。 | 国内の個人や組織 |
org | 世界中で幅広く利用されている。 元々はOrganizationのorgで、非営利組織で使われてきた。 | なし |
このように、トップレベルドメインには取得に条件のないものも多いですが、「co.jp」のように日本国内の企業としての法人格が必要なものもあります。
取得の際には、こうした前提条件についても注意するようにしましょう。
なお、「co.jp」については国内の法人格を持つ企業が1ドメインしか取得できないため、「法人である信用や信頼」にもつながるといったメリットがあります。
したがって、国内で法人格を持つ企業の場合は、このトップレベルドメインを使用するケースが多いようです。
「企業として取得する」や「個人事業として取得する」など、目的に合わせたトップレベルドメインの選び方が見えてきますね。
独自ドメインのメリットとデメリット
プロバイダ等から割り当てられたドメインではなく、自分で文字列を指定する独自ドメインには、メリットもあればデメリットもあります。
<メリット>
- SEO対策で好都合となるので、売上等に結びつく
- 閲覧する相手から見つけてもらえやすい
- ビジネスでの信頼感を得られる
<デメリット>
- 取得に手間がかかる
- 費用がかかる(取得費用と更新費用があることに注意)
- 一度決めると変更が難しい
このように独自ドメインには多くのメリットがありますが、デメリットもあります。
使用する場合は、しっかりと理解しておくことが大切です。
しかしながら、ビジネスを目的とするのであれば、信頼感を与えるという理由から独自ドメインの取得をおすすめします。
独自ドメインとDNSの移管
独自ドメインの取得に関連して気をつけないといけないのが「DNSの移管」と呼ばれるものです。
例えば「お名前.com」でドメインを取得した場合、取得したドメインは「お名前.com」のネームサーバー(DNSサーバー)で管理されます。
しかし、何らかの理由で管理を「AWS」のDNSサービスである「Route53」に移したいということがあります。
この場合は、管理するネームサーバーを「お名前.com」から「Route53」に移す「移管」と呼ばれる作業が必要となります。
まとめ
「インターネット上の住所」といわれるドメインは、ウェブサイトのURLやメールアドレスについている文字列のことです。
ウェブサイトなどがインターネット上のどこに存在するのかということを示す大切なものです。
ドメインの構造は、トップレベルドメイン、セカンドレベル登録ドメインなど段階的なものとなっており、どの国のどのような組織であるかといったことまで区別できるようなものとなっています。
なお、ビジネスでドメインを使う場合は、企業名など自分の好きな文字列をドメイン名として指定できる独自ドメインを使うことが、ビジネスとしての企業組織の信頼性などの観点からおすすめです。
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独自ドメインを、VPSや共用サーバーのお申込みと同時に取得することが可能です。
また、既に契約済のサーバーに対してドメインを追加することも可能です。
その際は契約済みのIPアドレスを記載の上、お問い合わせください。
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