2022年1月11日にWindows Server2016のメインストリームサポートが終了しました。
サポート終了により、従来Microsoftから提供され、受けることの出来ていたサポートが受けられなくなってしまったものがあります。
それだけでなく、セキュリティパッチ面などでこれまでとは提供の充実度が下がるものもあります。
サポートの終了に適切に対応するためには、OSや機器の更新など計画的かつ適切な対応が必要となります。
今回は、Windows Server2016のメインストリームサポート終了についてご説明し、もたらされる問題と、スムーズな対応方法について解説します。
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目次
Windows Server 2016メインストリームサポート期限終了
Microsoftが開発、リリースしているサーバーOSであるWindows Server2016は、2022年の1月11日の「メインストリームサポート」の終了期限を迎えました。
このOSは、MicrosoftサーバーOSの中でもっとも一般的に幅広く利用されている製品です。
したがって、2022年1月にサポートが終了してもなお利用されている方はまだまだ多いのではないでしょうか。
Microsoftのサポート体系について
今回、Windows Server2016の「メインストリームサポート」が終了となりましたが、こうしたMicrosoftのサポートの体系はどのようになっているのでしょうか。
Microsoftでは、一般の量販店等での販売やボリュームライセンス等での提供がされている多くの製品について、「固定ライフサイクルポリシー」という考え方で、サポートサービスを行っています。
このサポートでは、以下の3つの考え方に基づいてサービスが提供されています。
- 製品発売時の定義済みのサポートとサービスのライフサイクル タイムライン
- 少なくとも 5 年間のメインストリーム サポート
- 一部の製品の延長サポートの追加期間
Microsoftは、サポートのレベルを発売後の経過期間で設定し、一定の経過期間が経過するとサポートレベルを下げるといったやり方をしています。
サポートが切れてしまうと発生する問題とは
サポート期限が終了すると、どのような問題が発生するのでしょうか。
OSやアプリケーションには一定のサポート期間が設けられています。
Microsoftでは「メインストリームサポート」の終了について、以下のように解説しています。
- 「仕様変更、新機能のリクエスト」が対象外となる
- 「セキュリティ関連以外の修正プログラム作成の新規リクエスト」が企業向けの一部のみとなる
- 「無償サポート ライセンス、ライセンスプログラムおよび、その他の無償サポートを含む」が対象外となる
- 「有償サポート インシデント サポート時間制サポート」が対象外となる
このように、さまざまなサービスがメインストリームサポート終了に伴い対象外となります。
その結果、新規導入されるソフトウェアに対応できない、新たにサービス等に必要な機能があっても使うことができない、サポートが有償になりコストがあがるなどのデメリットが発生してしまいます。
こうしたことを見ていくと、やはり「メインストリームサポートの期限が終了する前に対応を終えておくこと」が非常に重要であることがわかります。
サポート切れへの対応方法
メインストリームサポートが切れると、「新機能が追加されないため、新しい機能が使えない」「無償サポートがなくなってしまう」など、いろいろな弊害があると説明しました。
さらに延長サポートまで終了すると、セキュリティ更新プログラムの提供などもすべて終了し、脆弱性が残ったままになるなど大きな問題となります。
このような課題を解決するためには、適切な対応を選択して進める必要があります。
具体的には何に対応する必要があり、どう選べば良いのでしょうか。
対応方法にはいくつか種類がある
OSのサポート切れについては、以下のような対応方法があります。
- OSのみ更新を行う
- サーバー機器とOSを併せて新しいものに換装する
- クラウドサービス等への移行を行う
- 既存サービスなどへの統合を行う
- 廃止する
いくつかの対応方法がある中で、今後の運用方針や予算、体制などの要素を考えた上で、もっとも適切なものを選択することが大切です。
Windows Server2016サポート終了の対応方法の選び方
先の項では、一般的なシステム換装等における対応方法について解説しました。
概ねWindows Server2016についても大きくは変わりませんが、追加対応が必要な点があります。
Windows Server2016から更新を行う場合は、以下のような選択肢があります。
OSのみ更新を行う場合
OS単体で更新を行う場合は、実際にはそれほど多くはありません。
多くの場合、サーバーの換装を行うケースでは、機器とOSを併せて入れ替えるケースが多いためです。
しかしながら、機器と併せて更新を行う場合と共通の課題が「どのバージョンを採用するか」です。
Windows Server2016の場合、更新するとなると「Windows Server 2019」もしくは「Windows Server 2022」のいずれかを選択することとなります。
基本的には、メインストリームサポートの期間などを考えると最新のものを選ぶべきですが、以下のポイントを考慮して、いずれかの選択を行いましょう。
- 利用するアプリケーションの対応状況
- 連携する他システムの対応状況
- その他、特定の要求事項
サーバー機器とOSを併せて新しいものに換装する場合
システム換装時にハードウェアごと更新する方法で非常に一般的なものです。
これについては、次章で解説します。
クラウドサービス等への移行を行う
サーバー機器やOSを更新するには多額のコストが発生しますし、移行後も運用保守には専門的な知識や技術を持った人材が必要となります。
こうした課題から、近年ではクラウドサービスへ移行するケースもあります。
例えばクラウドサービスで、Microsoft Azureを選択した場合は、Azureで提供されるActive DirectoryなどMicrosoftが強みを持つサービスを手軽に活用できます。
こうしたものを利用するのも良い選択です。
このように、Windows Server2016を対象としてサポート切れへの対応、新環境への移行などを行う場合でも、さまざまな種類があり、目的に合った適切なものを選ぶことが不可欠となります。
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サポート切れへの対応計画と進め方
さて、サポート切れへの対応方法について解説する中で、機器やOSの更新、クラウドへの移行などいくつかの内容については、特に計画的に進めていく必要があります。
この章では、先ほど触れた「サーバー機器とOSを併せて新しいものに換装する」も含めて解説します。
対応計画の立て方と進め方
OSやサーバー機器の換装、クラウドサービスへの移行は、以下のようなポイントに基づいて計画を立てることが大切です。
- スケジュール:いつまでに完了させる必要があるのか。いつのタイミングで何を行い、どのくらいかかるのか。
- 影響範囲:既存システムへの影響の有無など
- 予算:機器の更新も行う場合は、機器費用含めて予算はどのくらい取れるのか
など
また、実際に計画を立てる際には、実施の遅れなども想定しつつある程度余裕をもたせたスケジュールを引く必要があります。
ただ、OSの換装などになるとサポートの終了期限など明確にエンドが決まっているので、そこまでには確実に完了させられるような計画にしておくことが重要です。
加えて、昨今の半導体不足などの影響からハードウェア機器は不足しているケースもあるので、機器の更新を行う場合はそこも見越したスケジュールにしておきましょう。
対応計画を進める際の注意点とは
今回のWindows Server 2016のサポート期間終了に伴う対応に限らず、こうしたシステム換装を計画的かつスムーズに進めるには、以下のようなことに注意すべきです。
- 余裕をもたせたスケジュールで進められるように計画する。
- システムを利用する側の作業スケジュールに合わせる(よく使う忙しいタイミングは避ける)
- 特にハードウェアを含めたシステムの更新では障害時の切り戻しなど、業務への影響を最小限にするよう進める
- 利用者への説明や実施ごとの変更点の教育など、こまめに説明をして理解を得ておく
など
このように、対応計画を進める際には、とくに利用する部門や利用者への影響を最小限に抑えつつ余裕をもたせたスケジュールで進めることが大切です。
まとめ
Windows Server 2016は、2022年1月11日にメインストリームサポートの終了期限を迎え、1年が経過しました。
Windows系サーバーに幅広く使われているこのOSは、まだまだ皆さまのところでも使われているケースがあるかもしれません。
今回は、サポートが終了したOSを使うことの問題やリスク、そして、計画的かつスムーズに対応を進める方法やポイントについて解説しました。
もしまだWindows Server 2016を使っている場合は、ぜひこの内容を参考にして速やかに対応を行うことをおすすめします。
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