シンクライアントとは。テレワークで活用するメリットや仕組みを解説

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新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の世界的な感染拡大の影響を受けて、テレワークやリモートワークといった「オフィスに出社しない働き方」が急速な広がりを見せています。

このように、ニューノーマルな働き方を模索する中で注目されている仕組みの一つが、シンクライアントです。

シンクライアントではデータがすべてサーバー上に保管されるため、テレワークやリモートワークの実現以外にも、セキュリティの向上などの様々なメリットがあります。

今回はwithコロナ時代に注目を集めるシンクライアントについて詳しく解説します。

シンクライアント

シンクライアントって?

シンクライアントとはどのようなものでしょうか。

シンクライアント誕生の背景から、昨今導入が進んでいる理由について考えてみましょう。

シンクライアントとは

シンクライアントは、英語で「Thin Client」と表記します。

Thin」とは日本語で、「厚みのない」「細い」などの意味があります。

その名の通り、シンクライアントの仕組みでは、クライアント側が実行する処理はとても薄く、権利も最小限しか保有していません。

シンクライアントとは対象的に、私たちが普段使用するパソコンには、ローカル上にOSやさまざまなアプリケーションが入っていますよね。

また、私たちが実行した処理のほとんどが端末上で行われています。

このような仕組みを、ファットクライアント(Fat Client)と呼びます。

Fat」なので、「分厚い」「太っている」といったイメージです。

ファットクライアントに対してシンクライアントは、「クライアント端末で最小限の処理を行い、ほとんどの処理はサーバー上で行う」という特徴があります。

後ほど詳しく紹介しますが、シンクライアントは仕組みによっていくつかの種類に分かれます。

種類によって多少の違いはあるものの、基本的には「端末で情報を処理せず、サーバー上で処理する仕組み」であると覚えておきましょう。

シンクライアントの歴史

ニューノーマルな働き方として最近よく耳にするシンクライアントですが、意外にも今から60年ほど前には似たような考え方が存在していました。

1960~80年代に、メインフレーム(大型汎用機)と呼ばれる、巨大なコンピューターが安生しました。

メインフレームの特徴として、1台のホストコンピューター(汎用機)に複数台の端末から接続する仕組みが挙げられます。

1台1台の端末は最小限の処理能力しか保有しませんが、汎用機を中心とした1つの大きなまとまりを形成することで、企業の基幹システムとしても対応し得る性能を誇りました。

その後、シンクライアントの仕組みが世間に普及したのは1990年代後半のことです。

「クライアント・サーバー型」のシステムという、1台のサーバーに対して複数のパソコンを接続する形態が注目されるようになりました。

最小限の機能のみを有するパソコンを1人1台使用し、サーバーに接続して業務を行うことで、Windows PCを用意する場合と比較して、Windows OSを安価に使用できるようになりました。

その後の2000年代には、企業の中でセキュリティ対策が重要視されるようになり、シンクライアント専用端末が脚光を浴びました。

端末上にデータを保有しないことで、機密情報が外部に漏れることを防げると考えられたためです。

このように、シンクライアントは社会情勢を反映しながら進化し、2020年代以降はwithコロナ時代の働き方を支える仕組みとして、幅広い企業で導入が進められています。

導入が進む背景

なぜ今シンクライアントが注目され、導入が進んでいるのでしょうか。

その背景には、以下のようなものがあります。

セキュリティ向上

情報化社会と言われる昨今では、企業の保有する情報的資源が重要だと考えられています。

なぜなら、情報的資源は企業の経営活動で蓄積されるため購入することが難しく、また社内で共有して更なる価値を生み出すことがでるからです。

このように価値が高まっている情報は、常にウイルス感染や端末の紛失による漏洩のリスクを抱えています。

シンクライアントでは端末上にデータが保管されないため、外部への漏洩などを防ぐことができるのです。

BCP(事業継続性計画)におけるメリットがある

シンクライアントでは、OSやデータが端末上ではなくサーバー上に保管されます。

これは、BCP(事業継続性計画)を考える上でとても重要です。

BCPとは、大災害などの緊急事態が発生した場合にも事業を継続できるよう、対策や計画をまとめたものです。

シンクライアントの仕組みを整備しておくことで、障害が発生した場合でもサーバーに接続できればサービスを迅速に復旧させることができます。

感染症の流行や異常気象などの緊急事態に対応するためには、シンクライアントなどの仕組みを利用し、常日頃から準備を怠らないことが重要ですね。

BCPについてはこちらの記事で詳しく説明しています。

テレワークやリモートワークなど柔軟な働き方への対応

従来から、子育て・介護などに対応した柔軟な働き方へのニーズは存在していましたが、新しい働き方を考えるきっかけとなったのは、新型コロナウイルス感染症の影響が大きいでしょう。

2020年に発生した新型コロナウイルス感染症の感染拡大に伴い、多くの企業において、新しい働き方を考える必要が出てきました。

オフィス以外の自宅などからシステムに接続する際に、シンクライアントの仕組みを利用することで、セキュリティや利便性を確保することができます。

 

このようにシンクライアントが注目されるようになった背景には、セキュリティ対策の重要性が高まったことだけではなく、新型コロナウイルス感染症など世の中の状況も大きく関係していると言えます。

シンクライアントの仕組みや種類

サーバー上にデータを置き、リモートで使えるようにするシンクライアントですが、具体的にどういった仕組みになっているのでしょうか。

シンクライアントには、大きく分けて以下の2つの種類があります。

ネットブート型

サーバー上にイメージファイルを配置し、端末上にネットワーク経由でそれらを起動して利用する方法です。

画面転送型

サーバーでOSやアプリケーションを起動するといった処理を行い、画面をネットワーク経由で転送して表示する方法で、現在の主流となっています。

これらの2つの方法を踏まえた上で、現在主流となっている「画面転送型」についてもう少し詳しくみていきましょう。画面転送型には、大きく分けて以下の3つがあります。

ブレードPC型

シンクライアント端末ごとにブレードサーバと呼ばれるサーバーを設置する方法。

ユーザーごとに専用サーバーが存在するのでパフォーマンスは良いが、高価になる。

サーバーベース型

端末で利用するアプリケーションやサービスをサーバーで稼働させ、各シンクライアントで共有して利用する方法。

コストはそれほどかからないが、リソースを共有することによるパフォーマンスへの影響、共有のためのアプリケーションの対応など考慮すべき点がある。

デスクトップ仮想化(VDI)型

VMware、Xen Serverなど仮想化技術を活用して、サーバー上に必要な分の仮想デスクトップ環境を構築し、クライアントから接続して利用する方法。

リソースを独立して利用できるため利便性が良く、比較的パフォーマンスも良い。ただし、ライセンスや仮想環境を置くストレージなど、比較的コストが上がる傾向がある。

シンクライアントのメリットやデメリット

通常のパソコンと比べるとシンクライアントにはいろいろなメリットがあります。

しかし、その反面、デメリットもあります。以下では、それらを整理してみましょう。

 通常のパソコンシンクライアント
メリット・サーバーは不要
・端末のみなので安価
・セキュリティレベルが高い
・BCPにおけるメリット
デメリット・セキュリティが低い
・障害でデータが失われる
・障害時の復旧が遅い
・サーバー導入が必要で高価
・ネットワークが停止すると使えない

シンクライアントのメリット・デメリット

シンクライアント専用端末について

シンクライアントを使うには、一般的な普通のパソコン以外に専用のシンクライアント端末を使う方法があります。

シンクライアント専用端末は、普通のパソコンとは違う以下のような特徴があり、各社からリリースされています。

      • OSが違う(組込用のWindowsなど)
      • 端末にデータを保存する仕組みがない

とくに通常の端末と異なり、データを保存する仕組みがないという専用端末の特徴は、シン(Thin)クライアントというように名前の由来ともなっています。ちなみに通常の端末はファット(Fat)クライアントと区別されます。

まとめ

新型コロナウイルスの感染拡大や、テレワークやリモートワークなどライフスタイルに合わせた多様な働き方へのニーズが増えた結果、シンクライアントが改めて注目されるようになっています。

シンクライアントは、端末上で処理を最小限しか行わずサーバー上にデータを置いて処理させることで、データ流出を防ぐセキュリティレベルの向上、事業継続性でのメリットなど多くの利点があります。

シンクライアントには、いくつかの方法があるので、使い方や目的に合わせて導入を検討することをおすすめします。

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