コンピューターには、OS(オペレーティングシステム)と呼ばれる基本ソフトが搭載されています。
よく知られたものでは、WindowsやmacOS、Linuxなどです。
こうしたOSは、いわゆるサービスを提供するサーバーとして使う場合と、クライアントコンピュータとして使う場合では、別の種類となることが一般的です。
両者には様々な違いがあり、それぞれをサーバーOS、クライアントOSと呼びます。
今回は、こうしたサーバーOSとクライアントOSについて、違いや強みなどを説明した上で、選び方について解説します。
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目次
サーバーOSとクライアントOSの概要
コンピューターには、OSと呼ばれる基本ソフトが搭載されています。
そして、そのOSは、さまざまな種類があり、目的に合わせて使い分けられています。
OSには種類がある
コンピューターで使われるOSには、いくつかの種類があります。
よく知られたものだと、皆さんも馴染みのある「Windows」「macOS」「Linux」などです。
そして、これらには例えばWindowsだと、Windows10や11、Windows Serverなどの種類があり、Linuxにも、Redhat Enterprise LinuxやUbuntu Linuxなどさまざまなものがあります。
このように、単にOSといっても非常に多岐にわたる選択肢があります。
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コンピューターにも種類がある
OSにも種類があるように、コンピューターにも大きく分けて「サーバー」「クライアント」の2つがあります。
- サーバー:Webサーバー、メールサーバーなどサービスを提供するコンピューター
- クライアント:サーバーに接続してサービスを利用する端末。通常のPCやスマホ
そして、後述しますが、PCが「サーバー」か「クライアント」かによって採用するOSが異なります。
サーバーOSとクライアントOSの大まかな分類
さて、先ほど「OSの種類」とコンピューターの種類である「サーバー」と「クライアント」について説明しました。
OSとコンピューターの種類分けは以下のようになります。
サーバーOS | クライアントOS | |
---|---|---|
OSの種類 | Windows、Linuxなど サーバー用のOS | Windows、macOSなど クライアント用のOS |
コンピューターの種類 | サーバー | クライアント |
なお、Linuxはクライアント用としても使えなくはないですが、実質サーバーとして使われるのが主なのでサーバー用のOSとしています。
このように、サーバーとクライアントでは、使われるOSが異なります。
具体的にサーバーOSやクライアントOSにどのようなものがあるのかについては次章以降で解説します。
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サーバーOSとクライアントOSで求められる機能
サーバーで主に使われるサーバーOSと、クライアントコンピュータで利用されるクライアントOS。
これらには、どのような違いがあり、使い分けはどのようにすれば良いのでしょうか。
サーバーOSで求められる機能
先ほども少し触れたように、コンピューターには「サーバー」と「クライアント」があり、それぞれで使われるOSが違います。
サーバーOSとは、主にサーバーで使われるOSで、以下のような性能を備えていることが必要とされています。
- Webやメールなど必要に応じてさまざまなサービスを提供できる機能
- 高い安定性を持って稼働できる
- 格納されたファイルやデータのアクセス権の管理が行える
- 多数のクライアントからの接続に耐えられ、処理を行うことができる
など
クライアントOSで求められる機能
では、今度はクライアントOSについて見ていきましょう。
サーバーで利用され、「安定性」「多様なサービス提供」などを特徴にしているサーバーOSに対して、クライアントOSは、また違う特徴を持っています。
クライアントOSの特徴は、以下のような点にあります。
- ユーザーが使いやすいインターフェースや操作性を持っている
- さまざまなアプリケーションが使える
こうした特徴を持つ代わりに、サーバーOSほどの安定性は持っていません。
OSを選ぶ時の注意
基本的には、サーバーにはサーバーOS、クライアントにはクライアントOSを使用してください。
その上で、「サーバーにはクライアントOSを使用しない」ように注意しましょう。
サーバーOSは、一般的にクライアントOSに比べて高価になるので、クライアントOSをサーバーに使いたいと思うかもしれません。
しかし、安定性や多くのクライアントからの接続を受け入れる能力に欠けるため問題が起こる可能性が高くなります。
こうした使い方は避けましょう。
サーバーOSとクライアントOSの比較
改めてここまで見てきたサーバーOSとクライアントOSについて違いを整理してみましょう。
以下に表にして整理してみました。
サーバーOS | クライアントOS | |
---|---|---|
価格 | 比較的高価になることがある | 安価 |
安定性 | 高い | サーバーOSより低い |
同時接続 | 多い | 低い |
提供できる機能 | 多い | 少ない(想定されない) |
使えるアプリケーション | クライアントOSより少ない | 多い |
操作性 | クライアントOSより難しい | 使いやすい |
知識や技術 | 必要 | 不要 |
このように、サーバーOSとクライアントOSではさまざまな点で違いがあります。
サーバーOSの選び方
まず、サーバーで利用するサーバーOSについて説明します。
サーバーOSはどのような種類があり、どう選べば良いのでしょうか?
サーバーOSの種類
先にも少し触れましたが、サーバーで使われるサーバーOSには、大きく分けて以下の2つがあります。
なお、これら以外にもサーバーOSはありますが、主に以下の2つが使われることが多いため、今回は2つに絞りました。
- Windows系:Windows Server
- Linux系:Redhat, Ubuntuなど
大きく分けてサーバーOSは、Windows系とLinux系に分けられます。
最近ではLinux系が採用されることも多くなっています。
サーバーOSの選び方
サーバーOSを選ぶポイントは、以下の点にあります。
- どういったアプリケーションや機能を動かしたいのか
- 動かしたいアプリケーションや機能はどのOSに対応しているのか
(例1:Webサーバーサービスで、IISを使う場合はWindows Serverでは使えるがLinuxでは使えない)
(例2:PostgreSQLでフェイルオーバーを行うシステムを構築する場合はLinuxの方がさまざまな機能が利用できる)
- 安定した環境にするためには、どのOSを選ぶべきなのか
- 既存の他システムとの連携上問題がないか
(例:他のシステムでWindows Serverを使っていて連携の必要があれば、Windows Serverが望ましいなど)
- サポート体制などがどの程度得られ、必要としているのか
(例:Windows Serverは、Microsoftの充実したサポートを利用することができる)
など
こうした基準に照らし合わせた上で、サーバーOSとしてどれを利用するのかを決定していきます。
なお、自社ではなく他社に導入を行う場合は、こうした内容をお客様にしっかりとヒアリングして選定していくようにしましょう。
クライアントOSの選び方
サーバーOSに対して、サーバークライアントOSは以下のような基準で選択することとなります。
- サーバーのOSに合わせて選択する
(サーバーがWindows Serverであれば、Windowsを選択すると利用しやすい)
- 利用するサービスの制約に従う
(Windowsのみ対応、あるいは特定のバージョンのみ対応などのケースがある)
基本的にクライアントOSは、組織で明確に利用方針を決めて採用することとなりますが、サーバーでWindows Serverを使っている場合はWindows系のOSが使いやすいと考えられます。
ただし、サーバーほど制約はありませんので、自社が対応可能であればmacOSなど他のOSを選択するのも良いでしょう。
まとめ
コンピューターに使われるOSには大きく分けてサーバーOSとクライアントOSの2つがあります。
文字通りサーバーOSは、Webサーバーやメールサーバー、アプリケーションサーバーと言ったさまざまなサーバーで利用されます。
それに対して、クライアントOSは、パソコンやスマートフォンなど利用者が自分で使う端末にインストールされて使われているので、Windows10や11、macOSなど私たちにも非常に馴染み深いものです。
今回、解説したようにサーバーOSとクライアントOSは、それぞれ以下のような特徴があります。
- サーバーOS:安定性が高く、多くの接続を受け入れ、さまざまなサービスを提供する。
- クライアントOS:操作性が高く、さまざまなアプリケーションが使える
同じコンピューターのOSですが、サーバーとクライアントでは利用目的や必要な要件も違います。
また、OSの種類も今回解説したように他システムとの連携など、いろいろと考慮すべき内容があります。
サーバーOSとクライアントOSは目的に合わせて適切なものを使うようにしましょう。
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