VPNとは。概要、仕組みや導入のメリットを解説

テレワークの活用や、家電や自動車などさまざまなものがインターネットにつながる「IoT」の推進といったネットワークを使うサービスの利用が拡大しています。

 

ネットワークの利用が拡大するにつれて、重要となるのが「セキュリティ」です。

通信の盗聴や不正アクセスなどネットワークを介した犯罪を防ぐためには、ネットワークセキュリティレベルの向上が不可欠です。

今回はそのための方法であるVPNとはどういったもので、どんなメリットがあるのか解説します。

VPN

VPNとは

セキュリティレベルの高いネットワークを実現するVPNとはどういったものでしょうか。

そして、なぜVPNが必要となったのでしょうか。

VPNの概要

VPNVirtual Private Network)とは、簡単に言えば「インターネット上に構築された仮想的で特定の許可された人しか利用できない接続できないネットワーク」を意味しています。

 

一般的なインターネットをはじめとするネットワークは不特定の幅広い人が利用しますが、その反面、セキュリティ上の問題が起こることもあります。

しかし、VPNでは特定の人だけが使うことができるので、高いレベルのセキュリティが確保できます

VPNが必要となった理由とは

従来からのネットワークではなく、なぜVPNが必要となったのでしょうか。

それは、近年のサイバー攻撃の増加などセキュリティレベルの向上の必要性が増したことにあります。

 

また、もう一つの理由としては情報化社会の進展により、顧客情報や個人情報など重要な情報がネットワーク上におかれるケースが増えたことも挙げられます。

 

つまり、以下のような2つの理由があります。

 

  • サイバー攻撃の増大などに対するセキュリティレベルの向上
  • 個人情報などを確実に保護するため

 

ちなみに、個人情報について、たとえばマイナンバー制度では、安全管理措置規定として守るべき指針の一つにセキュリティレベルの向上が必須であるとされています。

VPNの仕組み

通常のインターネット回線とは仮想的に切り離すことで、高いセキュリティを実現するVPN

では、具体的にこうした切り離しのやり方を含めてVPNはどのような仕組みになっているのでしょうか。

 

一般的にVPNには、以下の3種類の方法があり、それぞれ使い分けが行われています。

 

インターネットVPN

専用のVPN機器やソフトウェアを使うことで、インターネット上に仮想ネットワークを構築するもので他の2つと比べて安価で、かつ他の2つとは違い自社で構築が手軽に行えます。

ただし、この方法では、IPsecやSSLなどの暗号化技術を用いて、通常回線と仮想的に隔離させますが、データの盗聴や不正アクセスに危険性は残ります。

また、あくまで通常のインターネット回線なので、速度が遅くなることがあります。

IP-VPN

通信事業者が持っているクローズドネットワークを活用するもので、安定し信頼性の高いネットワークを利用できます。

通信事業者との契約は必要ですが、特に専用機器の導入は必要ありません。

ただし、インターネットVPNと比較して高価になります。

 

広域イーサネット

通信事業者が持っている専用線を活用したもの。

高い安全性と通信品質を実現しており、利用できるプロトコル等にも制限がありません。

ただし、こちらも高価なのがデメリットです。

 

VPNで利用されるプロトコルについて

紹介したようにVPNには、大きく分けて3つの方法があります。

その上で、安全かつ高速な通信を行うために、いくつかのVPNプロトコルが利用されています。

ここでは、それらを解説します。

 

VPNプロトコルの種類

VPNでは、安全かつ高速な通信を行うために、以下のような通信プロトコルが利用されています。

 

OpenVPN

オープンソースのVPNで、さまざまな暗号化アルゴリズムやOSに対応しており高速なことも特徴。

 

PPTP

Microsoftによって開発された古い暗号化方式で、強度もIPsecが256bitに対応するのに対して128bitであったり、暗号化方式もRC4のみに固定されていたりするなど、これから使用することはお勧めできない。

 

L2TP/IPSec

L2TPとIPsecは併せて提供されており、多くの機器で利用できるようになっている。良いプロトコルであると言える。ただし、速度が遅い。

 

IKEv2

MicrosoftとCiscoが開発したもので、こちらもIPsecなどと併せて利用する。モバイル端末(特にBlackBerry)で使われる。対応する機器が少ないのがデメリット。

 

SSTP

Microsoftが開発したもので、Windows Vista以降に搭載されている。基本的にはWindows向けのプロトコル。

 

おすすめはどのプロトコル?

大きく分けて5つのプロトコルが利用されていますが、実際におすすめのプロトコルはどれなのでしょうか。

 

結論から言うと、おすすめのプロトコルは「OpenVPN」です。

それは以下のような理由からです。

 

  • 新しくセキュリティレベルが高い
  • 速度が速い
  • 多くの環境に対応しており、柔軟な設定ができる

など

VPNのメリットやデメリット

通常のインターネット接続などのネットワーク回線と比べて、VPNを使うとどういったメリットがあるのでしょうか。また、逆にデメリットはあるのでしょうか。

 

メリット

VPNのメリットには以下のようなものがあります。

  • 暗号化された通信で安全に情報のやりとりができる
  • 自宅や外出先からも社内ネットワークに安全にアクセスできる(テレワーク、ノマドワークへの対応)
  • 比較的低コストで実現できる

など

 

デメリット

逆にデメリットには以下のようなものがあります。

  • 多少は導入運用コストがかかる
  • 回線速度が遅くなる場合がある
  • VPNでは、盗聴などのリスクがゼロになるわけではない

など

VPNのメリットデメリット

まとめ

専用線のように安全で秘匿性の高いネットワーク接続を実現するVPNは、サイバーセキュリティ上のニーズの高まりに加えて、テレワークやクラウド、モバイル利用によるノマドワークなどの新しい働き方の様式が広がる中で、需要が拡大しています。

 

VPNは方式もいろいろあり、また通信に使う際のプロトコルにも強固で高速なOpenVPNからあまりおすすめできないものまで種類があります。

実際に使う場合には、どういった方式を選択するのかということが重要なポイントになります。

また、紹介したようなメリットやデメリットを理解しておくことも大切です。

 

いずれにしても高いレベルのセキュリティが必要とされる現状や、テレワークやクラウド利用などの拡大を考えると今後もVPNの利用は広がっていくことでしょう。

VPNまとめ

Winserverがおすすめする仮想デスクトップ

Winserverでは、テレワークに最適な仮想デスクトップサービスを提供しています。

仮想デスクトップサービスとは

自宅や外出先などから、ネットワークを通じてサーバーへアクセスし、サーバー上で作業を行います。

必要な処理は全てサーバー側で行うため、ご自身の端末(PC)が古い場合でも、まるで最新PCのようにスムーズに作業を行うことが可能で、PCだけでなく、タブレットやスマートフォンからもアクセスすることが可能です。

データは全てサーバー上に保存されるため、ご自身の端末にはデータが残らず、情報漏洩対策にも繋がります。

メモリ1GBプランは月額1,500円からとなっており、「オフィスの使用」「FX系ソフトの使用」や「特定のソフトを使用」など、お客様の環境に合わせて、最適なプランをご紹介可能です。

サービス詳細ページはこちら。

仮想デスクトップサービス