物理サーバーを自社内などに設置して利用するオンプレミス型と違い、仮想環境でサーバーを構築して利用するVPSは、導入コストの安さ、手軽さなどから導入が拡大しています。
仮想サービスを提供するものといえばクラウドサービスも同じです。
クラウドサービス最大のシェアを持つのはAWSです。
VPSとAWSなどのクラウドサービスとは何が違い、それぞれどういった目的に合っているのでしょうか。
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目次
VPSの概要
VPSは、(Virtual Private Server)の略で、ホスティング業者によって提供されるサービスであることが多く、一台の物理サーバー上に仮想的に複数のサーバーを構築して利用できるようにしたものです。
このVPSには、以下のようなメリットがあり、中小の事業者も含めて利用が広がっています。
- 導入コスト含め、比較的コストが安い
- カスタマイズが比較的自由にできる
- 他のリソースの影響を受けにくい
など
VPSについて、こちらの記事で詳しく触れています。

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AWSなどクラウドサービスの概要
VPSに対して、急速に利用が広がり、メディアなどでも目にすることの多いクラウドサービス。
AWSに代表されるクラウドサービスとはどういったものなのでしょうか。
クラウドサービスとは
Webやデータベースなどのサービスを、インターネットを経由して利用できるサービスがクラウドです。
クラウドサービスは、従来からのサービスと違いブラウザだけで利用できることが多く、利用者にとって初期費用が非常に安価で運用に手間がかからないというメリットがあります。
こうしたメリットによって、クラウドサービスは個人事業主や中小企業など高額な導入コストを支出できないケースでも利用がしやすく、活用が広がっています。
クラウド事業者のランキング
現在、さまざまなベンダーからクラウドサービスが提供されています。その中で、幅広く利用されているのが以下の4つです。
- Amazon Web Services(AWS)
- Microsoft Azure
- Google Cloud Platform(GCP)
- Alibaba Cloud
この中で、もっとも歴史が古く、シェアを確保しているのがAWSです。
AWSは、インターネットショッピング大手のAmazonが提供するクラウドサービスで、2006年7月からサービス開始されています。
調査会社Canalysの2021年5月の報告によると、2021年第1四半期のクラウド事業者のランキングにおいて、AWSが首位、市場シェアの32%を獲得しています。
なお、2位はMicrosoft Azureで19%、3位はGoogle Cloudで7%でした。
VPSとクラウドサービスの比較
さて、ここまでVPSとクラウドサービスとは、について簡単に説明してきました。
では、VPSとAWSをはじめとするクラウドサービスには実際どのような違いがあるのでしょうか。表にまとめてみました。
VPS | クラウド(AWSなど) | |
---|---|---|
共通する点 | 仮想技術を使って仮想サーバーを提供 | |
異なる点 | ・仮想サーバーを1台ごとに契約する ・リソースの自由な変更はできない ・高度な機能(ロードバランサーなど)はない ・月額固定料金 など | ・1契約で自由にサーバーを構築できる ・リソース変更は自由にできる ・高度な機能(ロードバランサー、スナップショットなど)が利用できる 。サーバー構成をテンプレート化し、他に展開しやすい ・月額固定もしくは従量課金 など |
このようにまとめてみると、両サービスは「仮想技術を使ったサーバーを提供している」という点で同じということが分かり、総じてVPSよりクラウドの方が自由度は高いと言えます。
しかし、自由度が低いVPSには価格面でメリットがあると言えるでしょう。
価格面において、当社「WinserverのVPS(Windows)」、そしてVPSサービスの一つである「さくらのVPS(LinuxとWindowsの2種類)」、最後にクラウドサービスの「AWS(Amazon EC2とAmazon Lightsailの2種類)」でサーバーを構築した場合の費用を比較してみました。
サーバー | プラン | 料金目安(月額) |
---|---|---|
Winserver | 2GB | 1,980円 |
さくらVPS(Linux) | 2GB | 1,580円 |
さくらVPS(Windows) | 2GB | 2,200円 |
AWS(Amazon EC2) | t2.medium | 5,148円 |
AWS(Amazon Lightsail/Linux) | 2GB | 10 USD (1,088円) |
AWS(Amazon Lightsail/Windows) | 2GB | 20 USD (2,176円) |
※スペックは一例です。

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これらのことから、VPSとクラウドについて、以下のようなことが言えます。
- VPS:自由度は低いが安価
- クラウド:VPSに比べると高価だが自由度が高い

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それぞれの向いている分野とは
VPSとクラウドには、それぞれに特徴があり、違いがあるのと同様に、使う目的によっても向き不向きがあります。
向いている分野と向いてない分野にはどういったものがあるのでしょうか。
そして、VPSあるいはクラウドを選択する際のポイントはどういったところにあるのでしょうか。
VPS
- Webサイト、メールサーバーなどカスタマイズが少ないもの
- 中小企業、個人事業主など小規模で安価に使いたいケース
クラウド
- カスタマイズを行ったシステム
- テレワーク、営業など外出先でも使えるシステム
クラウドは構築・運用を代行するクラウドマネージドを活用する方法もあります。

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WinserverのVPS
- Webサイト、メールサーバーなどカスタマイズが少ないもの
- 中小企業、個人事業主など小規模で安価に使いたいケース
- テレワーク、営業など外出先でも使えるシステム
WinserverのVPS(仮想デスクトップ)はVPSとクラウドの良いとこ取りです。テレワークにもオススメしています。
VPSやクラウドを選択する場合は、目的に照らし合わせた上で、予算なども考慮に入れた形で適切に選択するようにしましょう。

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まとめ
同じ仮想技術を活用した仮想サーバーによって提供されるサービスであるVPSとクラウド。
今回は、VPSとクラウドについて、違いや選ぶ際のポイントについて解説を行いました。
現在、VPSや特にシェアトップであるクラウドサービスのAWSの活用が進みつつあります。
解説したようにそれぞれのサービスには特徴があり、利用目的によって向き不向きがあります。
今後、利用を検討していく際には、利用目的や予算にあったサービスを選択することを心がけましょう。
VPS紹介資料
Winserverで一番人気のVPSの概要、特徴、料金プランをまとめた資料です。
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