政府が進めている働き方改革にもあるとおり、従来の終身雇用やフルタイムで働くといった画一的なものから、ライフステージなどにあわせた多種多様な働き方が実現できる社会へと変化が起こっています。
そういった多様な働き方を実現しようとする中で、注目が広がりつつあるので仮想デスクトップ(VDI)です。
なぜ、多様な働き方の実現にとってVDIが重要となるのでしょうか。
目次
VDIとは
簡単にいうと、仮想デスクトップ(VDI)とは、「コンピュータのデスクトップ環境をサーバー側に置いて、ネットワーク経由で利用する」ものです。
通常のPCでは、OSやアプリケーションは端末上にあります。
しかし、VDIの場合は、すべてサーバー上にあり、手元の端末からネットワーク経由で接続して利用します。
以前、ネットワーク経由で利用するシンクライアントと呼ばれる端末が注目されていたことを覚えている方もいるのではないでしょうか。
当時はまだネットワークの速度もそれほど速くなかったことなどから普及は進みませんでした。
VDIもシンクライアントの一種ですが、現在ではネットワークの処理速度やセキュリティ技術なども向上したこともあり、注目が集まっています。

今起こっている働き方の変化とは
日本では、少子高齢化や人口減少が進む中、従来の終身雇用の崩壊、共働き家庭の増加など社会に大きな変化が起きています。
また、とくに女性については従来、結婚や出産などで退職する人が多かったのが、ライフステージの変化に合わせて勤務形態を変えながらそのまま働くといったニーズも増加しています。
加えて、これまでのような企業に社員として勤めるといった働き方でなく、フリーランスや、サラリーマンをしながら副業で別の仕事をするといった働き方も伸びています。
なぜVDIが注目されているのか
VDIが注目されているのは、いくつかの理由があります。
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- PCの導入コストが比較的安く済む
- データがサーバーにあるので情報漏洩等のリスクが少ない
- どこからでも同じ仕事環境で仕事ができる
など
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この中で、とくに多様な働き方に関して言えば、「在宅勤務」「テレワーク」などについて「どこからでも同じデスクトップ環境で仕事ができる」「情報漏洩のリスクが少ない」といった点は大きなメリットとなります。
こうした需要が増していることもVDIが注目されている理由です。
VDIで実現できる多様な働き方
VDIが注目されている理由に「どこでも仕事ができる」という点をあげました。
これは、多様な働き方を実現するうえでとても大切なものです。
もちろん、営業職のように外回りが多い場合も、こうしたVDIはオフィスでの自分のデスクトップ画面とまったく同じものが利用できると点で大きなメリットがあります。
しかし、それ以上に以下のような働き方の実現をサポートするための仕組みとして大いに可能性を秘めています。
「テレワークや在宅勤務の実現」
こういったことを実現することで、たとえば介護や出産、子育てなどで自宅にいる必要がある場合でも仕事をすることができます。
これによってライフステージの変化にありながらも、変化に合わせた形で仕事を続けることが可能となります。
これは、人口減少に伴って起こっている労働力人口の減少にも対応するために非常に有用なものです。
たとえば、VDIを活用した働き方が一般的になると、以下のようなライフステージにおける働き方の変化が起こってくるはずです。
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- 若く独身の頃:フルタイムで出社して働く
- 結婚し、出産、子育て:育児休暇等を取得しながら自宅で時短勤務としてVDIを活用した業務を行う
- 親の介護:自宅でVDIを活用して仕事をしながら介護との両立
- 老後:趣味と実益を兼ねて在宅で仕事を請け負う
これは一例ですが、このように人生の中でさまざまな働き方を自由に選択することができるようになるのです。

企業にとってもメリットのあるVDI
VDIで多様な働き方を実現することは、働く側だけでなく、雇用する企業側にとってもメリットがあります。それは、以下の2点です。
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- 多様な働き方を可能することで、離職退職を防ぐことができる
- 従来であれば退職することが多かった女性の労働力を確保できる
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女性の就労率を年齢別にみていくと、結婚・出産期に当たる年代に一旦低下し,育児が落ち着いた時期に再び上昇するという,いわゆるM字カーブを描くことが知られています。
VDIなどを活用して多様な働き方を実現していくことは、こうした落ち込みを防ぐことにもつながり、結果として企業の労働力確保にもつながります。
また、こうした働きやすい環境を実現している企業は、労働者から選ばれる可能性も高くなります。
まとめ
かつてのようなフルタイムの画一的な働き方から、在宅勤務、時短勤務、フリーランス、などライフステージや個人の志向に合わせた多様な働き方が実現できる時代となってきました。
また、少子高齢化に伴う労働力人口の減少に伴って、企業の間では労働力の確保が喫緊の課題となっています。
こうしたさまざまな点からVDIが注目されるようになってきています。
VDIによって実現できるテレワークによる在宅勤務などは、ライフステージの変化などによって仕事を退職せずに働き方を変えることが可能となり、また企業にとっては労働者の離職や退職を防ぐ可能性がある非常にメリットのあるものです。
VDIはまさに今の時代のニーズに合った技術であると言えます。
Winserverでテレワークを実現
2020年1月26日、GMOインターネットグループがテレワークを全社一斉導入の報道が話題となり、その後も、NTTグループやNEC、ソフトバンク、ヤフー、電通、KDDIなど、大企業が在宅勤務を導入すると連日報道され、政府もテレワークを推進しています。
とはいえ、具体的にテレワークの導入となると、何から取り組んでいいのか迷われている企業様も多いのではないでしょうか。
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- 在宅で作業する為の環境は?
- セキュリティ対策は?
- 会議などのコミュニケーションは?
当社では、VPSが一番人気ですが、2020年2月に入り仮想デスクトップへのお問い合わせ/お申込みが徐々に増え、2020年3月に入ってからその勢いは更に増してる印象です。
そこで、Winserverでは、テレワーク環境にぴったりのサービス「仮想デスクトップ」の新プランと「Office365」プランを新たにご用意いたします。※2020/3/23(月)より新プランスタートしました!
WindowsデスクトップSSD新プラン
プラン名 | WS20-1G | WS20-2G | WS20-4G | WS20-8G | WS20-16G |
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メモリ | 1GB | 2GB | 4GB | 8GB | 16GB |
コア | 3 | 4 | 5 | 9 | 11 |
SSD | 65GB | 130GB | 180GB | 220GB | 500GB |
初期費用 | 0円 | 3,000円 | 4,000円 | 6,000円 | 8,000円 |
1ヶ月契約 | 1,600円 | 2,400円 | 4,200円 | 6,300円 | 15,000円 |
6ヶ月契約 | 1,500円 | 2,150円 | 4,000円 | 5,900円 | 14,500円 |
12ヶ月契約 | 1,500円 | 1,900円 | 3,500円 | 5,400円 | 14,000円 |
Office365プラン
プラン名 | BUISINESS | Proplus | Premium |
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月額 | 860円 | 1,250円 | 1,300円 |
Officeアプリケーション | 〇 | 〇 | 〇 |
ExchangeOnline | - | - | 〇 |
SharePoint Online | - | - | 〇 |
OneDrive for Business 1TB | 〇 | 〇 | 〇 |
Microsoft Teams | - | - | 〇 |
Yammer | - | - | 〇 |
300ユーザー以上の利用 | - | 〇 | - |
リモートデスクトップ上での利用 | - | 〇 | - |
Winserverの仮想デスクトップを導入いただくと、セキュリティ対策万全のテレワーク環境をすぐに手配することが出来、在宅勤務でも勤務先と同様に業務を遂行することができます。
Office365では、テレワークに必要なWeb会議やファイル共有、チャットなどが出来るコミュニケーションツール「Microsoft Teams」を利用することが出来ます。
テレワークの導入に向けて、「企業様向けパックプラン」をご用意しておりますので、社内一斉導入の手配も可能です。
無料の電話サポートを行っておりますので、仮想デスクトップの導入方法や具体的なプランのご相談、お申込み後から導入まで、もちろん導入後のサポートまで対応しております。
働き方改革の一環でもあるテレワーク、この機会に導入を検討してみてはいかがでしょうか。
導入をご検討中の方は一度お問い合わせください。