多くのサーバーが稼働するデータセンター。
クラウドを始めとするIT化が進むなかで、サーバーやストレージなどの情報機器を多数設置し、大規模に運用可能なデータセンターの重要性が高まっています。
今回は、データセンターについて、概要やメリットなどを解説します。
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目次
データセンターとは
データセンターの概要と、データセンターを利用して提供されるサービスを紹介します。
データセンターの概要
データセンターと聞くと、「サーバーがたくさんある」というイメージを思い浮かべる人が多いでしょう。
Wikipediaでは、データセンターをこのように定義しています。
各種のコンピュータ(メインフレーム、ミニコンピュータ、サーバー等)やデータ通信などの装置を設置・運用することに特化した施設の総称。
つまり、データセンターは、サーバーやネットワーク機器などの情報機器を設置して運用するための施設です。
データセンターでは、一般企業のサーバールームと比較して、非常に高速なネットワークが整えられています。
さらに、多数の情報機器を安定して運用するために、以下のような設備も充実しています。
- 高度な冷却設備:サーバー機器の安定稼働のため、一定温度に冷却する設備
- 冗長化された電源設備:障害時にもサーバーが停止しないように二重化などを行なった電源装置
- 消化装置や免震装置など災害に備えた装置:火災や地震、風水害などによる機器の破損などを防ぐための堅牢な設備
データセンターは、一般企業のサーバールームを巨大化し、高度な冷却装置や冗長化された電源装置など、サーバーを安定して稼働させるための設備を充実させた施設であると言えますね。
余談ですが、データセンターの中は機器にとって最適な温度になるように調整されています。
人間には少し肌寒く感じるため、データセンター内では上着を着ているエンジニアが多いです。
データセンターを利用した「ハウジング」「ホスティング」のサービス
情報機器を運用することに特化したデータセンターの設備を利用し、大きく2つのサービスが提供されています。
ハウジング
サーバーを必要とする企業や個人に向けて、サーバーを設置するラックやスペースを貸し出すサービスです。
データセンター側が提供するのは設置場所のみであり、実際の機器の運用や保守は契約者側で行います。
つまり、利用する場合は自社でサーバーを購入して構築、設置、運用等を行う必要があります。
ある程度専門的な知識を持つ人材や体制が確保できる場合におすすめのサービスです。
ホスティング
ホスティング業者がデータセンター内にサーバー等を設置し、契約に基づいて貸し出すものです。
ホスティングサービスの場合、機器の準備や設置はホスティング業者が行います。
ホスティング業者が、機器の準備や導入から、ホストサーバーの運用や保守まで行うため、専門的な知識を持つ人材や体制を準備することができない場合でも手軽に利用することが可能です。
契約内容によりますが、多くの場合、自分の借りたサーバーの初期設定や運用保守は自分で行う必要があります。
また、ハウジングと比べて細かいカスタマイズが難しいこともあります。
ホスティングサービスについては、こちらの記事で詳しく解説しています。
ホスティングサービスとは。種類や機能、利用するメリットを解説
まとめると、ハウジングは、設置場所としてデータセンターの場所を使うだけで、機器の準備や運用は契約者自らが行います。
ホスティングは、ホスティング業者が機器を準備、運用などを行います。
データセンターとクラウドの関係は?
クラウドは、インターネットを介してコンピュータリソースを提供するサービスです。
提供されるサービスにはWebサービス、メールやストレージ、データベースなどさまざまなものがあります。

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サービスを提供する本体のサーバーはデータセンターに設置しており、契約者は契約に基づいてリソースを使うことができるようになっています。
そのため、利用者は自社でサーバーやハードウェアを管理運用する必要がなく、必要なときに必要なリソースをフレキシブルに利用できるメリットがあります。
そういった意味では、クラウドとはホスティング型のサービスに近いと言えるでしょう。
データセンターを利用するメリット
自社でサーバールームを設置するのではなく、外部のデータセンターを利用することには、どのようなメリットがあるのでしょうか。
自社サーバー(オンプレミス)の課題
従来は、外部のデータセンターを利用するのではなく、自社にサーバールームを設置しサーバーを運用するのが一般的でした。
しかし、こうした自社サーバーには以下のような課題がありました。
- 機器の導入コストが非常に高価
- 運用やメンテナンスの体制や専門の技術者を自社で持つ必要がある
- 災害等で機器やデータが損失してしまうリスクがある
特に中小企業や個人事業主のように予算や人材が確保できない場合など、自社サーバーの利用が困難なケースも多く、中小企業が情報システムの導入に踏み出せない一因ともなっていました。

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データセンターのメリット
自社サーバーと比べて、データセンターにはこれらのメリットがあります。
高いセキュリティレベルの実現
建物、入室制限、ネットワークにおけるファイアウォールなど、高度なセキュリティを実現しています。
災害に強い
自社内にサーバールームを設置する場合、災害への対策には限界があります。
データセンターでは、耐震、耐火の設備が充実しており、災害時の対応が強化されています。
併せて免震装置など地震への対応も万全です。
また、複数のデータセンターでデータの複製を行っているケースもあるので、万が一データセンター自体が損傷してもデータを守ることができるようになっています。
このような場合、一箇所が破壊されてもデータを守ることができます。

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運用管理等のコスト削減(ホスティングの場合)
自社での運用や保守を行う必要がないので手間が削減できる、機器の購入等が不要になるなど、自社サーバーに比べてコストを削減できます。
データセンター選びで重要なポイントは?
データセンターはさまざまな企業から提供されているので、適切なデータセンターの選択が難しい場合があるでしょう。
データセンターを選択するポイントにはどのようなものがあるのでしょうか。
- ネットワークの品質(速度や遅延)
- 立地や交通の便(ハウジングの場合は訪問することがある)
- 冗長化電源、免震装置など設備の内容
- 複数のデータセンターが設置されているか(データの同期複製による安全性の向上)
- データの外部保管の体制
これらと予算を加味し、もっともバランスが良く目的にあったデータセンターを利用しましょう。
データセンターの将来像
クラウドサービスの進展や、AI(人工知能)の進歩、ビッグデータなどITを取り巻く状況は大きく変わりつつあります。
データセンターの未来はどうなっていくのでしょうか?
データセンターと新しいIT技術
IT技術の進歩とともに、従来にはなかった新しい技術がデータセンターにも影響を与えています。
- コンテナ技術
Dockerなどアプリケーションをパッケージ化する技術。
アプリケーションのデプロイやスケーリングが容易になり、効率的なリソース利用が可能となる。

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- ハイパーコンバージドインフラストラクチャ
ストレージ、ネットワーク、コンピューティングリソースを一つのシステムにまとめる技術。
これにより、管理の容易性や柔軟性が向上し、コストパフォーマンスの良いITインフラの構築が可能になる。
データセンターには、他にも障害予測などさまざまな新しい技術が取り込まれています。
今後も新しい技術によってデータセンターは進化し続けることでしょう。
データセンターの将来像は?
将来のデータセンターはどのような姿になっていくのでしょうか。
- AIの活用
リソースの監視等を行う中でAIによる最適なリソースの変更なども行われるかもしれません。
また、障害予測もAIが入ることでより精度があがることでしょう。
- エネルギーの効率化
より環境負荷が低くエネルギー効率の高いデータセンターが実現します。
太陽光や風力など再生可能エネルギーの活用も進むでしょう。
- インターネットの高速化
6Gなど次世代の高速なインターネット接続が可能となることで、さらに多くのデータ処理が行われます。
- マルチクラウドとハイブリッドクラウド
複数のクラウドサービスの連携や、オンプレミスとの連携も進むでしょう。
- IoTの推進
IoTにより非常に多くのデバイスからのデータを処理することになります。
これまで以上にセキュリティや情報の保護にも配慮する必要が出てきます。
このように、未来に向けてデータセンターは大きく変わっていくことでしょう。
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まとめ
データセンターは、多くのサーバーやネットワーク機器などを設置した専用の施設を指します。
データセンターは、自社のサーバールームに比べて、強固なセキュリティや高速回線、耐震・免震構造の建物、冗長化された電源や自家発電装置など、データやサービスを守るための安全面で多くのメリットを得ることができます。
データセンターを利用して提供されるサービスには、場所を貸し出すハウジングと、リソースを提供するホスティングがあります。
特にホスティングの場合は、安全面に加えて自社で機器の保守なども不要になるなど多くのメリットがあります。
データセンターを利用する場合は、今回解説したポイントを意識して、目的にあったデータセンターやサービスを選択しましょう。
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