チームで1つのファイルを扱う際、USBメモリやメールでのやり取りよりも、共通の保存場所を利用する方が便利ですよね。
その解決策が共有フォルダになります。
本記事では、Windows11での共有フォルダの設定方法や、同じネットワーク内にある他のPCからアクセスする手順を詳しく解説します。
費用がかからず、手軽に共同作業ができるため、導入を検討している方にオススメです。
また、セキュリティなどの注意点や安全に使うためのポイントも紹介しますので、共有フォルダを既に利用している方も是非お役立てください。
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目次
Windows共有フォルダの概要
Windowsフォルダ共有とは
本記事で紹介する「フォルダ共有」とは、Windowsパソコンのローカルディスク上のフォルダを、同じネットワーク上の他のデバイスからアクセスできるように設定することを指します。
このように設定されたフォルダを「共有フォルダ」と呼びます。
他の共有フォルダとの違い
・クラウド(OneDrive、Google Drive、Slack、Chatworkなど)
ローカルネットワークではなく、インターネット経由でデータを共有する仕組み。アクセスにはインターネット接続とクラウド業者が提供するサービスに加入することが必要です。
・ファイルサーバー
自社内もしくはクラウド上に専用のサーバーを設置して、データを保存・共有する方法。機器の購入またはレンタルが必要になります。
・NAS(ネットワーク接続型ストレージ)
ネットワークに接続して使う記憶装置。物理的なデバイスを購入する必要があります。
これらの方法とは異なり本記事で紹介する共有フォルダは、ローカルネットワーク内のパソコン上のフォルダを共有設定し、同じネットワーク上のデバイスからアクセスできるようにする方法です。
Windowsで共有フォルダを作成するメリット
・データ共有の効率化
ファイルのやり取りがスムーズになり業務効率が向上。データを一元管理でき、バックアップの役割も果たします。
・コストがかからない
Windows OSの標準機能なので、クラウドサービスの契約や、NAS・USBメモリなどの外部機器を購入する必要もありません。
・アクセス管理が柔軟
フォルダごとにアクセス権限を設定し、特定のユーザーだけに共有することが可能です。
・設定が簡単
エクスプローラーのフォルダのプロパティから簡単に設定できます。
このように、共有フォルダはコストなしで業務効率を向上させる便利な機能です。

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共有フォルダの作成方法(共有元のパソコンでの操作)
それでは、Windows 11で共有フォルダを設定する手順を説明していきましょう。
事前準備
まず、「設定」から次の2つの項目を確認しましょう。
①ネットワーク探索とファイル共有の有効化
「スタートメニュー」から[設定]を開き、次の手順で設定を確認します。
設定>ネットワークとインターネット>ネットワークの詳細設定>共有の詳細設定
プライベートネットワークの「ネットワーク探索」と「ファイルとプリンターの共有」がオンであることを確認します。(オフの場合はクリックしてオンに変更します)
②ネットワークプロファイルの確認
設定>ネットワークとインターネット>プロパティ
共有フォルダを利用したい場所(オフィスなど)のネットワークに接続している状態で、「ネットワークプロファイルの種類」がプライベートネットワークになっていることを確認しましょう。(パブリックになっている場合はプライベートに変更します)
③ローカルユーザーの作成(必要に応じて)
共有フォルダにアクセスするためには、ローカルユーザーを作成しておくことが必要です。
(本記事では詳しい手順は割愛しますが、サンプルとしてWinuser01というユーザーを作成しました)
共有設定
準備ができたら、フォルダの共有設定を行いましょう。
①フォルダのプロパティを開く
共有したいフォルダを選択した状態で右クリックして、[プロパティ]をクリックします。
②共有タブを開く
[共有]タブをクリックし、続いて[共有]ボタンをクリックします。
③ユーザーの追加
プルダウンから共有するユーザーを選択し、[追加]ボタンをクリックします。
④アクセス権の設定
ユーザーを追加したら、アクセス権限を選択し、[共有]ボタンを押します。
・読み取り:
ファイルを開いたり、コピーしたりすることができます。ただし、新しいファイルの追加や、既存ファイルの上書きはできません。
・読み取り/書き込み:
読み取りに加え、新しいファイルの追加や、既存ファイルの上書きが可能になります。
⑤共有の完了
[終了]ボタンをクリックして、設定を完了します。
【補足】Everyoneの扱いについて
手順③の画面では、デフォルトでEveryoneというグループが存在します。EveryoneはこのPCを利用するすべてのユーザーを示すグループです。特定のユーザーのみにアクセスを許可したい場合は、Everyoneを削除し、必要なユーザーだけを追加しましょう。
以上で、フォルダを共有する設定が完了しました!
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共有フォルダへのアクセス方法
作成した共有フォルダに、同じネットワーク上の他のPCから接続する手順を説明します。同じくOSはWindows 11を例にしています。
「ネットワーク」からアクセスする方法
①エクスプローラーを開き、[ネットワーク] を選択します。
共有元のPC名が表示されるのでダブルクリックで開きます。
②資格情報を要求される場合は、2-2共有設定の手順③でアクセス権を付与したユーザー名とパスワードを入力し、[OK]をクリックします。
③共有フォルダにアクセスできたことを確認します。
アドレスを直接入力してアクセスする方法
エクスプローラーのアドレスバーや[ファイル名を指定して実行](Win + R)に以下の形式のアドレスを入力すると、共有フォルダに直接アクセスできます。
・\\コンピューター名\共有名
もしくは
・\\IPアドレス\共有名
共有フォルダの注意点
同一ネットワーク限定
共有フォルダにアクセスできるのは、同じネットワーク(同じルーターまたはゲートウェイに接続された機器同士)に限られます。
物理的な距離が近くても、ネットワークが異なればアクセスできません。
例えば、あるPCがオフィスの有線LANに接続され、隣の席のPCが個人のポケットWi-Fiを使用している場合、この2台は異なるネットワークに属しているため、共有フォルダのやり取りはできません。
2台で共有フォルダを利用するには、どちらもオフィスのLANに接続するか、同じポケットWi-Fiを使用する必要があります。
また、外出すると共有フォルダを利用できなくなるため、移動が多いPCには適していません。
そう考えると、この共有方法は可用性(※)が高いとは言えず、頻繁にネットワークを切り替える環境では効率的ではありません。
※可用性……Availablity。システムやサーバーが停止することなく、必要なときに利用できる状態を指します。
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セキュリティのリスク
仕事で使うファイルを共有フォルダに保存する場合、最も注意すべきは情報漏洩です。
特に、以下の2つのリスクに気をつける必要があります。
・不正アクセス
共有フォルダは、同じネットワーク上のデバイスからアクセス可能です。そのため、空港やカフェなどの公衆Wi-Fiを利用していると、不特定多数が同じネットワークに接続しているため、不正アクセスのリスクが高まります。
・ウイルス感染(ランサムウェア等)
パソコンがランサムウェア等のウイルスに感染すると、ウイルスが共有フォルダ内のファイルにアクセスし感染をを広げようと試みます。
特に、共有フォルダを利用しているPCが感染すると、アクセス可能な共有フォルダ全体が被害を受ける可能性があります。
セキュリティ強化のポイントリスクを防ぐため、以下の対策を行いましょう。
プライベートとパブリックの区分け公衆Wi-Fiに接続する際は、必ず「パブリックネットワーク」に設定しましょう。
2-1の事前準備で、共有フォルダを利用するネットワークを「プライベートネットワーク」に限定しました。逆に、パブリックネットワークでは共有フォルダが使用できない設定になっているため、公衆Wi-Fi利用時に安全を確保できます。
4-3-2.強固なパスワードを設定
共有フォルダにアクセスする際のユーザー名とパスワードは、なるべく複雑で推測されにくいものを設定しましょう。
特に、以下のような強力なパスワードを推奨します。
・英大文字・小文字・数字・記号を組み合わせる
・8文字以上にする(推奨は12文字以上)
・誕生日や簡単な単語は避ける
4-3-3.不必要なアクセス権の削除
共有フォルダのアクセス権限を適切に設定することで、セキュリティリスクを軽減できます。
・読み取り専用にする
ランサムウェアは通常、書き込み権限がないファイルを暗号化できません。重要なデータは「読み取りのみに」に設定しておくことが有効です。
・Everyone(すべてのユーザー)のアクセス権を削除
共有フォルダを特定のユーザーだけに制限することで、不正アクセスを防ぐことができます。

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まとめ
共有フォルダは、Windowsの標準機能で簡単に設定できる便利なツールです。
同じネットワーク上の複数のデバイス間でファイルを共有できるため、業務内の情報共有を効率化できます。
ただし、不正アクセスやウイルス感染などのセキュリティリスクもあるため、適切な設定と管理が重要です。安全に活用しながら、業務の効率化に役立ててみてください。
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