みなさんは、リバースプロキシ(Reverse Proxy)とはどういうものか知っていますか?
一般的なプロキシサーバーなら知っているという人もいるかもしれませんね。
プロキシとは、インターネット上の通信と内部ネットワークを仲介するなど、通信同士をつなげる仲介者とも言える仕組みです。
今回は、そういった一般的なプロキシとの違いを含めてリバースプロキシとはどういったものか、何のために使うのか、などさまざまな内容について解説していきます。
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リバースプロキシとは
まずリバースプロキシとはどういったものなのでしょうか。
ここでは、プロキシについておさらいした上で、リバースプロキシについて解説します。
そもそもプロキシとは
リバースプロキシについて見ていく前に、まずは一般的なプロキシについて確認しておきましょう。
プロキシ(proxy)は、「代理」という意味があり、内部のネットワークとインターネットなど別々のネットワークの境界で両者を中継しています。
これによって、プロキシはネットワーク上で以下のような役割を果たしています。
- あるネットワークから別のネットワークへ通信を中継する
- 通信データをキャッシュし、閲覧したサイトデータを保存
- 通信内容の監視やチェック
など
また、プロキシとファイアーウォールを組み合わせることなどで、セキュリティ対策にも活用されています。
プロキシサーバーについては、こちらの記事で詳しく解説しています。

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リバースプロキシとは
ネットワーク間の仲介、インターネットと内部ネットワークをつなぐ役割を果たしているのが一般的なプロキシです。
それに対してリバースプロキシとはどういったものなのでしょうか。
プロキシが多くの場合、内部のネットワークからインターネットなど外部のネットワークへの通信を中継するのに対して、リバースプロキシは「外部のネットワークから内部のネットワークへの通信を中継する」仕組みです。
つまり、一般的なプロキシとは逆方向(リバース)に働くためリバースプロキシと呼ばれるのです。
後ほど詳しく解説しますが、リバースプロキシを設置することでWebサーバーへのアクセスの分散ができるなどサービスの安定提供にもメリットがあります。
改めてリバースプロキシとプロキシ、両者の違いについて確認しておきましょう。
リバースプロキシ | プロキシ | |
---|---|---|
データアクセスの方向 | 外部から内部への通信 | 内部から外部への通信 |
負荷分散 | 行える | 行えない |
どこにメリットがある? | サーバーとクライアント ※特にサーバー | クライアント |
このように、リバースプロキシとプロキシの最大の違いは「データの方向性」です。
リバースプロキシ:外部クライアントから内部へのアクセスを制御する
プロキシ:内部クライアントから外部へのアクセスを制御する
両者は、こういった区別をするとよく理解できるのではないでしょうか。
リバースプロキシの仕組みとは
外部のネットワークから内部へアクセスする通信を中継するリバースプロキシですが、その仕組みはどのようになっているのでしょうか。
まず、リバースプロキシについて押さえておくべきポイントとして、以下の3つのポイントがあります。
- 外部ネットワークとアクセスされるサーバーの間に設置する
→例えば、インターネットと自社のWebサーバーとの間など - 複数のサーバー間で負荷分散(ロードバランシング)が行える
- ファイアーウォールなどセキュリティ対策としても活用できる
- 外部ネットワークとアクセスされるサーバーの間に設置する
その上で、以下にリバースプロキシの仕組みを図にまとめました。
- クライアントからのアクセス、要求をリバースプロキシが受け取る
- リバースプロキシからのターゲットサーバーに要求を転送
- ターゲットサーバーがリバースプロキシに返答する
- リバースプロキシがクライアントに応答する
リバースプロキシは、このような仕組みで動いています。
そのため、アクセスに関する負荷分散やキャッシュ、セキュリティチェックなどを含めてさまざまなことが行えるのです。
リバースプロキシを使うメリットは?
実は普通にインターネット上でサービス提供やWebサイトを公開する場合、必ずしもリバースプロキシを使う必要はありません。
では、リバースプロキシを使うことでどういったメリットがあるのでしょうか。
- Webサイトなどの表示速度の向上などパフォーマンスが改善する
- 負荷分散を行うことで安定したサービス提供が行える
- セキュリティレベルが向上する
このように、リバースプロキシの特徴である「負荷分散」「キャッシュ保持」などによって、いろいろなメリットが得られます。
まとめ
一般的なプロキシが内部ネットワークからインターネットへのアクセスを仲介するのに対して、リバースプロキシとは逆に外部のクライアントなどが内部のWebサーバーなどにアクセスする場合に通信をつなぐ役割を果たしています。
リバースプロキシを設置することで、「負荷分散によるサーバーの安定稼働」「データのキャッシュ保持による高速化」などに加えて、間でデータをチェックできることでセキュリティ向上にもつながるメリットがあります。
実際にWebサイトの運用などを行なっている場合は、ぜひ今回の記事を参考にして導入を検討してみてください。

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