Nginxとは?急激にシェアを拡大中のWebサーバーソフトの特徴・将来性をご紹介

近年、Nginx(エンジンエックス)と呼ばれるWebサーバーソフトが注目されています。

高い処理性能メモリ消費の少なささまざまなOS環境で使えるなどいろいろな点でメリットがあるNginxは、Webサービスなど多様な目的で使われています

 

今回は、このNginxについて概要や特徴、ApacheやIISなど従来のWebサーバーソフトとの違いなどNginxのさまざまな疑問にお答えします。

WEBサーバーソフト_Nginx

Apacheとは

IISとは

Webサーバーソフトのシェアの状況

以前、Webサーバーソフトといえば多くの場合、Apacheが利用されていました。

Webサーバーソフトのシェアは、なぜ、どのように変わってきたのでしょうか?

以前はApache一択だった

WebサーバーソフトといえばApacheという時代は非常に長く続きました。

厳密に言えば、MicrosoftがWindowsの一部として提供しているIISを使うケースも多いのですが、WindowsやLinux、各種UNIXなどさまざまなOSに対応しているApacheは非常に強さを見せていました。

2006年4月のNetcraftのWEBサーバー調査結果では、Apacheのシェアは実に70%を占めており、20%程度がIISとなっていました。これら2つで市場の90%を占めていたのです。この頃のNginxのシェアはまだ0%でした。

変わってきたWebサーバーソフトのシェア

ApacheとIISでWEBサーバーの市場の殆どを独占していた状況から15年。

2020年8月のNetcraftのWEBサーバー調査結果では、Apacheのシェアは25.87%、Microsoftは9.60%、Nginxが36.45%でした。

Nginxが、ApacheとIISを上回り第1位となっているのです。

これらのことからも、Nginxが近年急激にシェアを伸ばしていることが分かります。

 

NetcraftのWEBサーバー調査結果はこちら

 

Nginxシェア拡大

最近人気が出てきたNginxとは

急速に人気が高まりシェアを伸ばしてきたNginx。

NginxはどういったWebサーバーソフトなのでしょうか。

Nginxとは

Nginxとはどういった特徴のあるWebサーバーソフトなのでしょうか。

 

  • Apacheと同じオープンソースのWebサーバーソフトである
  • 高い処理性能や並行処理能力を持つ
  • メモリ消費が少ない
  • ロードバランサーなどとしても使える

など

このようにNginxは、オープンソースとして利用できるものでありながら、高い性能を持つWebサーバーソフトとなっています。

Nginxの歴史

Nginxは、2004年にロシアのIgor Sysoevによって開発されたWebサーバーソフトです。

現在の管理などは、商用版のNGINX Plusを販売しているNginx社が管理をしていますが、同社は2019年3月に米国のF5ネットワークスに買収されています。

Nginxの何が良い?

Nginxの何がシェアを伸ばしている要因になっているのでしょうか。

従来のWebサーバーソフトと比べたNginxの強みや、向いている利用法などを紹介します。

Nginxの強み

Nginxはどういった強みを持っているのでしょうか。

開発当初から、並行処理やメモリ消費の少なさなどを念頭に置いて進められましたが、これらを踏まえてNginxの強みは以下のようなものです。

 

処理性能が高く高速で動作する
メモリ消費が少なく高い負荷や多くの同時接続に耐えられる
ロードバランサー機能により負荷分散を行える

など

 

この結果、たとえばApacheと比較すると、Nginxは同時に多数の処理が来た場合でも高負荷に耐えることができ、更に高速で処理を行えるといったメリットがあります。

向いている分野

前述したNginxの同時に多数の処理を高速に行えるというメリットは、以下のような目的に生かすことができます。

一般向けのWebサービスなど多数の同時アクセスが発生する業務
静的コンテンツが多いWebサービス等

など

また、Apacheなど他のWebサーバーサービスを組み合わせて利用することも良いでしょう。

Nginxの将来性とは

NGINXの最高経営責任者(CEO)Gus Robertson氏は、あるインタビューの中で、「Nginxはクラウド構成で有利である」と言っています。

クラウドをはじめ、AIやビッグデータなど新しい展開が急速に進む中で、こうした将来に対して強みのある技術であることは必須です。

 

AWS(Amazon Web Services)やGCP(Google Cloud Platform)などの各社クラウドサービスではNginxが利用できるようになっており、実際に先ほどの市場シェアを見ても採用が伸びている事実があります。

また、並行処理や高速性などはビッグデータなど大規模なデータを解析する用途にも向いています。

 

こうしたことから、まさにNginxは将来に向けて可能性の開けたWebサーバーソフトであると言えます。

Nginxの将来性

AIって?

ビッグデータって何?

まとめ

最近急速に人気が出てシェアの拡大しているNginxは、これからのクラウド時代にも将来性の高いWebサービスソフトです。

開発時から、「メモリ消費が少ない」「高速」「並行処理」などといった従来のApacheでは十分でなかった部分を強みとしています。

Nginxは、その強みから「大量のアクセスを高速に処理すること」に向いており、多くの人がオンラインショッピングやSNSなどWeb上のサービスを利用する現代によく合ったものとなっています。

今後も、IoTやAI、ビッグデータのような多くのデータを扱う将来に向けてNginxは需要がさらに増すことは間違いありません。

 

IoT?モノのインターネットって何?