データファブリックとは。情報一元管理のメリットをわかりやすく解説

情報化社会が進むとともに、企業がビジネスで扱う情報はこれまでにないほど膨大な量となっています。

しかしながら、企業が持つ多くの情報は、物理サーバー(オンプレミス)、クラウド、外部ストレージ、PC端末など、さまざまな場所に分散して存在することがほとんどです。

つまり、「欲しい情報がどこにあるのかわからない」「データが物理的にも論理的にも統一されていない」という状況に陥っており、データの利用が困難になっています。

データファブリックは、さまざまな場所に存在する情報を一元的に管理する技術です。

情報の一元管理を行うことで、セキュリティを強化できるだけでなく、データ管理の時間や作業不可の軽減にもつながります。

さらに、データに基づいた客観的な経営戦略やマーケティング施策の策定など、データドリブンな経営を実現することができます。

今回は、データファブリックについて解説します。

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データファブリックとはどういうもの?

データファブリックとは、さまざまな種類、複数の場所に散らばったデータを一元的に管理する技術です。

そして、一元的な管理によって、以下のことを実現しようとするものです。

    • さまざまなデータの一元的な管理
    • アクセス制御とセキュリティ強化によるデータ保護
    • データの可視化による分析と活用

このように、データファブリックは、収集した多くの情報を一元的に管理し、そこからさまざまな情報を得ること、そしてその情報を生かすことを目的としています。

データファブリックが必要とされる背景

なぜ、データファブリックが注目され、活用が広がるようになってきたのでしょうか。

データファブリック市場の現状と、拡大の背景について見ていきましょう。

データファブリック市場は急速に拡大中

カナダの企業経営コンサルタント会社であるEmergen Researchの2022年1月の報告によると、データファブリック市場の市場規模は2020年には11.4億ドルに達しており、さらに2028年には約7倍の77.2億ドルまで伸びると予測されています。

そして、データファブリック市場は安定した成長率が期待できると報告されています。

このように、世界のデータファブリック市場は、今後も拡大すると予測されています。

データファブリックの市場規模拡大の背景

データファブリック市場は、現在以上に急速に拡大が進むと予測されています。

データファブリック市場が拡大する背景には、以下の3つの要因があると考えられます。

    • 収集したデータを統合的に管理し、利用することが求められるようになった
    • データを適切に分析利用して経営戦略に活かすニーズが高まった
    • ソフトウェアやサービス開発における統合的な開発環境の構築により、開発効率が向上した

多くの企業では、ビジネス活動で収集した膨大な情報が統合的に管理されておらず、価値ある情報を活用できないという課題があると言われています。

多くの情報を適切に管理し、経営戦略に活用したいというニーズや、開発を効率よく行いたいというニーズなど、さまざまな需要がデータファブリック市場の拡大を後押ししています。

データファブリックで何が実現できる?

データファブリックとは、データを一元管理する技術であると解説しました。

こうした技術はどのような目的で使われ、何を実現できるのでしょうか。

データファブリックを行う目的とは

データファブリックを行う目的は何でしょうか。

それは「経営上、必要な判断や意思決定をより正確かつ迅速に行うためのデータを収集すること」です。

さらに、現在進められているDXによるデジタル化を進めることや、IT技術を活かしてビジネスをより拡大することなどが視野に入っています。

昨今のデジタル技術と情報化の急速な進展により、経営判断を迅速に行う必要がでてきました。

その一方で、経営判断を誤ると利益の損失などにつながる可能性があるため、経営判断には正確性が求められます。

データファブリックは、経営判断を迅速かつ正確に行いたいという目的のために利用されます。

データファブリックでできることとは

データファブリックにより、さまざまなデータを収集し、企業戦略や経営判断に活かすことができると説明しました。

具体的に、データファブリックではどのようなことが行えるのでしょうか。

データファブリックで行えることは、主に以下の3つです。

    • 管理者によるデータの管理と制御
    • 分散されたデータの統合管理
    • クラウドやオンプレミスなど、データが置かれる多様な環境の一元的な管理

さらに、データが増えて保管場所や保管スペースがなくなった場合は、速やかに保管場所の追加や拡張をおこなってデータを再配置するだけでなく、それらの一元管理を行うことを可能としています。

データファブリックのメリット、デメリット

データファブリックを使うことで、「たくさんの情報の一元管理」や「情報の分析、可視化」といったことが出来るようになります。

それらはビジネスを行う上で経営やマーケティング等にも大きなメリットがあります。

ここでは、データファブリックについてのメリットやデメリットについて見ていきましょう。

<データファブリックのメリット>

データファブリックを利用する場合のメリットは以下のような点です。

    • データを分析し、経営に活かすことで、適切なサービス開発やマーケティング等に活かせる(データドリブンな経営)
    • 自動化により、システム管理者の負担が軽減される
    • 有用な新規テクノロジーをスムーズに導入できる

この他にもセキュリティレベルの向上の実現などにもつながります。

<データファブリックのデメリット>

逆にデメリットとなるような点は以下のようなものです。

    • データファブリック自体の実装が複雑である
    • 異なるデータやシステムの統合が複雑である

データファブリックの実現には、情報を一元管理できる環境の構築が不可欠です。

そのため、データ形式の異なるシステムを連携し、データを統合するための複雑な実装が必要になります。

実装には課題があるものの、それを上回るメリットがあるとして、データファブリックは注目されています。

データファブリックはどうすれば実現できる?

データファブリックは、いったいどのようにすれば実現できるのでしょうか。

またクラウドサービスなどでも使えるのでしょうか。

データファブリックを始めるには

データファブリックを実際に実現するためには、いくつかの方法があります。

ただし、これらを行う前にまず行うべきことは情報の洗い出し」「情報の棚卸し」です。

どのような情報がどこにあり、それらは必要か否かなどの選別を行います。

そして選別を行った上で、以下のような方法でデータファブリックを行います。

    • 新しいストレージを導入してすべてのデータを集約、管理する
    • データファブリックのためのを導入する

大手のストレージベンダーなどデータファブリックのソリューションを提供しているケースは多く、それらも有効に利用できるでしょう。

たとえば、マルチクラウド環境に対応した「IBM Cloud Pak for Data」や、ストレージベンダーのNetAppが提供する「NetApp Data Fabric」などがよく利用されています。

データファブリックはクラウドサービスでも使える?

データファブリックは、クラウドサービス上でも活用できるのでしょうか。

AWSやGCPなど大手のクラウドサービスでは、NetAppなど大手のクラウドストレージと連携できるようなサービスを提供しています。

したがって大手のストレージとこれらのクラウドサービスを組み合わせてデータファブリックを利用する方法が使えます。

データファブリックの将来性とは

現状で、データファブリックの利用は急速に拡大をしています。

先ほども解説したように、市場規模は今後数年で7倍の規模にまで拡大すると予想されています。

この拡大基調は今後とも続くのでしょうか。

データファブリックの将来について考えてみましょう。

先ほども紹介したEmergen Researchの分析報告によると、「データの不整合を減らし、データ品質を改善する必要性」は今後ともニーズとして高まると考えられています。

クラウドサービスの採用などもこれを後押しする要因となっていると考えられています。

このように、今後ともデータファブリック市場は継続的に拡大を続けていくことが見込まれています。

まとめ

政府によるDX(デジタルトランスフォーメーション)の推進、AI(人工知能)の利用、自動運転車の開発、ビッグデータの利活用など、デジタル技術が多種多様な分野で急速に利用拡大が進んでいます。

DXの「生活のすべてをデジタル技術によってより良いものとしていく」という考え方には、私たちの生活を一変させる可能性があります。

企業の経営戦略においてデジタル技術と情報の価値が高まる中で、情報の統合的な管理とそれを適切に活かすことが求められています。

今回解説したデータファブリックは、まさに新しい時代のビジネスを効率よく進めていく際に欠かせない技術です。

そのニーズは、今後も急速に高まっていくことは言うまでもありません。

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