この記事の信頼性:本記事は、Windows Serverを20年以上提供している「Winserver」のマーケティングチームおよび技術チームが執筆しています。実際に企業ユーザーから寄せられた設定相談やサポート事例に基づき、初心者にもわかりやすく解説しています。最終更新日:2025年10月8日
近年、従来の企業内に物理サーバーを設置し利用するオンプレミス型から、クラウドをはじめとしたインターネット経由でデータセンター等のサーバーを活用するレンタルサーバーやクラウドの活用が進んでいます。
これには企業にとって初期コストやランニングコストの低減といった大きなメリットがあることも関連しています。
しかし、レンタルサーバーやクラウドはすべての業務に同じように向いているわけではありません。
従来からのオンプレミス型が向いている業務もあり、目的に応じた使い分けが重要となります。
では、どういったケースや業務がレンタルサーバーに向いているのでしょうか。
対象読者:クラウド型レンタルサーバー導入を検討する企業のIT担当者
目次
レンタルサーバーとクラウド
最近、Amazon Web ServiceやMicrosoft Azure、Google Cloud Platformなどクラウドの利用が注目されています。
こうしたクラウドもレンタルサーバーの一種であると言えます。
レンタルサーバーとは、オンプレミス型ではなく、自社に機器をおかずにインターネット経由で提供されるサービスを利用するという方式で、以下の表のような種類があります。
| 種類 | 特徴 |
|---|---|
| 共有サーバー | 1台のサーバーを複数のユーザーが共有して使う。 安価だが、他ドメインの利用度の影響を受けやすい。 |
| 専用サーバー | 利用者ごとにサーバーが用意される。 自由度や安定度、性能は高いがコストがかかる。 物理サーバーを使う。 |
| VPSサーバー | 仮想サーバーとして利用者ごとに提供される。 比較的安価で、性能や自由度が高い。 |
| クラウド | クラウド上の仮想サービスとして提供される。 自由度や安定度が高く、比較的安価で導入が速い。 クラウドの知識が必要。 |
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このように、クラウドも厳密にはレンタルサーバーの一種となります。

ビジネスでの利用が進むクラウド
総務省の「平成30年度版情報通信白書」によると2017年の時点でクラウドサービスを活用している企業の割合は56.9%であり、前年度の46.9%から大幅に伸びています。
将来的にも、MM総研の調査では、国内企業のビジネス利用は順調に伸びていくと予想されています。
この状況は海外についても同様で、調査会社ガートナーの予測によると、2019年の世界のパブリッククラウドの売り上げは前年比17.5%増の2143億ドルに達する見通しで、さらに、2022年に3312億ドルに達するとなっています。
このように、ビジネスでのクラウドサービスの利用は急速に広がり、その傾向は今後も続くと考えられています。
なぜ利用が進んでいるのか
とくにクラウドをはじめとするレンタルサーバーのビジネスにおける利用は、なぜこのように急速に拡大しているのでしょうか。
それには、以下のような理由が挙げられます。
- 自社で機器を導入する必要がないので、初期費用や運用コストが削減できる
- 機器を購入しないので、減価償却費が発生しない
- 災害等でのデータの安全性が確保でき、業務再開も早くできる
こうした多くのメリットから採用が進んでいます。

どんな業務に向いている?レンタルサーバーやクラウド
しかし、レンタルサーバーもすべての業務に向いているわけではありません。では、どういった業務がレンタルサーバーの利用に向いているのでしょうか。
たとえば、以下のような業務はレンタルサーバーの利用が向いていると考えられます。
- WebサイトやECサイトの設置、ストレージ利用など、それほど処理能力を必要としないもの
- 中小企業やベンチャー、個人での業務などそれほどコストがかけられないもの
など
つまり、コスト面や導入、運用のしやすさなどに大きなメリットがあると言えます。
とくにクラウドに向いている業務とは
では、レンタルサーバーが向いている業務の中でも、とくにクラウドに向いているのは、どういったものなのでしょうか。
- 給与計算や見積もりなどの事務的で定形化されているが属人化すべきでないもの
- テレワークなどの在宅業務
など
また、構築・運用を代行するクラウドマネージドを活用できることも念頭に置いておきましょう。
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レンタルサーバやクラウドに向かない業務とは
逆にレンタルサーバーやクラウドの利用があまり向いていない業務とはどういったものなのでしょうか。それには、たとえば、以下のようなものがあります。
- 自社で大幅なカスタマイズをしている内製システム
- 製造や生産管理システムなど、自社内でのみ利用するものでインターネットが停止すると大きな損害が発生するもの
- ビッグデータの処理などパフォーマンスが要求されるもの
など
つまり、インターネットを介した処理では難しい高速なデータ処理や自社での内製システムや大幅なカスタマイズを行うような場合には、レンタルサーバーやクラウドの方式はあまり向いていないと言えます。

まとめ
レンタルサーバーやクラウドは、従来のオンプレミス型と比べて、「機器の購入がない」「初期コストやメンテナンスコストが減らせる」「災害時に強い」「導入が迅速で手軽」など、多くのメリットからビジネスでも個人でも利用が広がっています。
しかし、一概にレンタルサーバやクラウドといっても業務によっては向き不向きもあります。
たとえば、今回紹介したように複雑なカスタマイズを行なった自社システムや、高度な処理能力を要求するシステムはやはりオンプレミス型の方が向いています。
レンタルサーバーやクラウドをビジネスで利用する場合は、どういった業務で使うのかということを考えて、向き不向きを精査した上で活用することをお勧めします。
※この記事は2025年10月時点の情報に基づいて執筆されています。掲載内容は将来的に変更される可能性があります。
※本記事の情報は、各ソフトウェアの公式サイトおよび開発元のドキュメントに基づいて作成しています。
最終更新日:2025年10月8日
この記事の執筆者について:
本記事は、Windows専門レンタルサーバーを20年以上提供する「Winserver(株式会社アシストアップ)」が運営する公式コラムです。
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執筆・構成は、技術サポートとマーケティングチームが共同で担当。実際に社内導入やお客様からのフィードバックに基づいた情報をもとに執筆しています。
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