サーバー構築の費用はどれくらい?費用の相場や見積方法を解説!

メールやWeb、データベースなど、さまざまなITサービスを提供するにはサーバーが不可欠です。

サーバーを設置して利用するには、専門の技術者による構築作業が必要となるため、相応の費用や時間がかかります。

資金力に限りのある中小企業やフリーランスにとっては、サーバーの設置や利用は非常にハードルが高いものです。

サーバー構築の費用は、主に次の2つによって大きく変動します。

    • サーバーの利用形態の違い(物理サーバーを設置するオンプレミスや、クラウドサービス、VPSなど)
    • 提供するサービスの種類(メールやWebなど)

今回は、サーバー構築にかかる費用の相場や費用計算について解説します。

そして、もっと手軽にサーバーを利用できる方法はないものかという点についても考えてみましょう。

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サーバー構築

サーバー構築の費用は、サーバーの種類により異なる

サーバーの構築の費用は、サーバーの種類によって大きな差が出ます。

サーバーの分類方法には以下のようなものがあります。

    • 物理サーバーと仮想サーバー
    • サーバーを使う目的や用途

以下では、それぞれについてもう少し詳しく見ていきましょう。

サーバー構築の費用は、物理サーバーと仮想サーバーで異なる

サーバーの構築において、最初に選択することとなるのは、「物理サーバー」か「仮想サーバー」のどちらを使うかという点です。

物理サーバー(オンプレミス型)

物理サーバーとは、物理機器としてのサーバーを設置する形態です。

初期コストは高価ですが、高いパフォーマンス性と、インターネット環境がなくても利用できることが特徴です。

仮想サーバー

仮想サーバーは、クラウドやVPSのことを指します。

初期コストが安く、パフォーマンスも比較的高いことが特徴です。

ただし、インターネット接続が必要となります。

こうした両者の特性を理解したうえで、設置の目的や用途に合わせていずれかを選択し、サーバー構築を行います。

サーバー構築の費用は、サーバーの用途により異なる

Webサーバーやメールサーバーなど、サーバーにはさまざまな用途があり、それぞれサーバーに必要な性能・構築に必要な費用が変わります。

たとえば、サーバーの主な利用目的には以下のようなものがあります。

    • Webサーバー
    • メールサーバー
    • データーベース
    • ファイルサーバー

など

サーバーをどの用途で使用するかにより、実際に導入・構築をする場合の費用が変動します。

あくまで一般的な話ですが、高い性能が必要な用途、それほど高い性能を必要としない用途とは次の通りです。

<高い性能が必要>

    • 大規模なデータを使うデータベースサーバー
    • 分析等を行うアプリケーションサーバー

など

<それほど高い性能を必要としない>

    • Webサーバー
    • ファイルサーバー

など

サーバー構築の費用を計算するためのポイント

サーバー構築にかかる費用を計算する場合には、考慮すべき要素があります。

物理環境と仮想環境に分けて、サーバー構築費用を見積もるためのポイントを見ていきましょう。

サーバー構築に物理サーバーを使用する場合

サーバー構築を行なう際に、物理サーバーを選択する場合は、以下のような項目をポイントに計算しましょう。

    • 機器費用
    • 作業の人件費

具体的に、これらには以下のようなものが含まれます。

<機器費用:実際に購入するものの費用>

    • サーバー機器の費用
    • ネットワーク機器など周辺機器の費用
    • ケーブル等の費用
    • ソフトウェアの費用

など

<人件費:構築に関わる作業に伴う人件費>

    • 要件定義
    • 設計
    • 構築

など

サーバー構築に仮想サーバーを使用する場合

物理サーバーでなく、仮想サーバーを使う場合は、少しポイントが変わってきます。

具体的には、サーバーやネットワーク機器などをこちらで準備する必要がなくなるので、その分の費用が削減できます。

そのため、大きな項目としては同じですが、内容は以下のようになります。

<機器費用 ※仮想サーバーの利用料等>

サーバーやネットワーク機器の費用がかからなくなるため、このようになります。

    • サービス利用料
    • ソフトウェアの費用

など

<人件費:構築に関わる作業に伴う人件費>

    • 要件定義
    • 設計
    • 構築

など

サーバー構築の費用の相場

サーバー構築に関わるそれぞれの要素を理解したところで、それぞれの要素の費用相場を見ていきましょう。

先ほど触れた構築の際の費用のポイントに基づいて、以下では「物理環境」と「仮想環境」に分けて考えていきましょう。

物理サーバーの構築費用の相場

物理環境における費用の概算はこのようになります。

機器の費用や人件費はシステムの規模などで大きく変わるため、金額は目安です。

費用区分項目概算備考
機器費用
サーバー機器約10万円~規模によって異なる
ネットワーク機器約5万円~規模によって異なる
ソフトウェア費用約5万円~使用ソフトウェアによって異なる
人件費
要件定義約10万円~規模によって異なる
設計約10万円~規模によって異なる
キッティング約10万円~機器の設置等
構築約30万円~規模によって異なる

仮想サーバーの構築費用の相場

仮想環境における構築費用の概算はこのようになります。

システムの規模等で大きく変わるため、金額は目安です。

ちなみに、Winserverフルマネージドサービスでは、サーバーの初期構築を55,000円から承っています。

なお、一般的に同一レベルのシステムでは、構築スケジュールは仮想環境の方が短くなります。

費用区分項目概算備考
機器費用
使用料月額約5,000円~規模によって異なる
ソフトウェア費用約5万円~使用ソフトウェアによって異なる
人件費
要件定義約10万円~規模によって異なる
設計約10万円~規模によって異なる
構築約30万円~規模によって異なる

これまで、サーバーの構築費用の相場を「物理環境」と「仮想環境」に分けて整理しました。

サーバーの形態によって、「機器の購入」や「設置」に関わる金額が大きく異なっていることがわかりますよね。

加えて、一般的に仮想環境は物理環境に比べて構築がより短期間で行えるために、人件費を抑えることができます。

なお、サーバーの構築が完了すると運用フェーズに入ります。

運用保守を外注する場合、構築後の運用保守費用についても考慮しておくことが大切です。

運用保守は、一般的には構築の10〜15%の月額費用となり、対応範囲が決められています。

対応の範囲を超える場合は、別途費用が必要となるケースが一般的です。

また、これ以外にも物理サーバーの場合は、一定期間ごとの保守点検や、5年毎程度の機器の入れ替えが発生するので、念頭においておきましょう。

なお、仮想サーバーを利用する場合は、保守点検等は月額料金に含まれているので、特に考慮する必要はありません。

計算

サーバー構築でクラウドを選択した場合の費用

クラウドの場合は、機器の設置費用がなくなるため、初期費用を安価に抑えることが可能となります。

クラウドサービスの利用料が毎月必要となるものの、月額利用料に保守やメンテナンスの費用などもすべて含まれます。

クラウドの月額利用料は、一般的に従量制で、使用した分だけ料金が発生します。

クラウドサービスの料金については、こちらの記事で詳しく解説しています。

月額数千円から数万円というのが小規模システムにおける相場となります。

月額費用がかかるデメリットはありますが、機器を購入しないことによる初期導入コストの安さ、メンテナンスコストの安さは魅力的です。

また、自社の運用体制が物理サーバーの場合ほどしっかりしたものが必要でないなど、クラウドにはさまざまなメリットがあります。

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まとめ

サーバーは、メールやWeb、データーベースなどIT関連のさまざまなサービスを提供するためには欠かせないものです。

しかし、サーバーの構築費用の相場や、費用の計算の仕方については、「よくわからない」「ややこしい」と感じる方が多いのではないでしょうか。

サーバー構築費用は、大きく機器の費用と作業にかかる作業者や設計者などの人件費に分けられます。

そして、サーバーの種別や用途によって機器の費用や人件費は大きく変わってきます。

また、構築完了後も運用メンテナンス費用や定期的な点検、機器の入れ替えなど様々な費用が発生します。

これらの費用については、物理サーバーを選ぶか仮想サーバーを選ぶかといった選択よっても大きく変わってきます。

物理サーバーやクラウドなどの選択をすることはもちろん、目的にあった規模のサーバーを選択し、費用対効果を高めることが重要です。

 

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