皆さんはWindowsの動きが不安定な場合など、どのように不具合箇所を探して対応していますか?
Windowsパフォーマンスモニターは、Windowsのパフォーマンスを監視するツールの一つで、システムリソースの使用状況の確認や、異常発生時の検知など安定した使用を行う際にとても役に立つものです。
今回は、こうした便利なツールであるWindowsパフォーマンスモニターの使い方や活用方法について解説します。
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目次
Windowsパフォーマンスモニターとは
Windowsパフォーマンスモニターは、Windowsに組み込まれたシステムのパフォーマンス監視ツールです。
このツールを使うと、以下のようなことができます。
- システムリソースの使用状況を可視化し、システムのパフォーマンスに影響を与える要因を特定することが可能
- CPU、メモリ、ディスク、ネットワークなど、システムのリソース使用状況をモニタリングすることができるため、システムに問題がある場合、それがどのリソースに関連するかの特定が可能
- モニタリング中にリソース使用率が高くなるプロセスやサービスを特定し、必要に応じて終了することが可能
Windowsパフォーマンスモニターの機能とは
Windowsパフォーマンスモニターには、どのような機能があり、どういったリソースをモニターできるのでしょうか。
パフォーマンスモニターの機能
パフォーマンスモニターには、以下のような機能があります。
リアルタイムパフォーマンスデータの収集 | ・CPU、メモリ、ディスク、ネットワークなど、システムの様々なリソースのパフォーマンスデータをリアルタイムに収集できる機能 |
パフォーマンスグラフの表示 | ・パフォーマンスデータをグラフで表示する機能 ・システムのパフォーマンスの変化を視覚的に追跡できる |
イベントトレースのキ・ャプチャ | ・システムの特定のイベントをキャプチャする機能 ・システムの問題を解決するために必要な、詳細な診断情報を収集することができる |
レポートの作成 | ・問題の特定や解決のために活用できるレポートの作成機能 |
パフォーマンスログの保存 | ・問題発生の際に役立つパフォーマンスログの保存機能 |
このように、パフォーマンスモニターにはさまざまな機能があります。
モニタリングできるリソースとは
パフォーマンスモニターでは、以下のようなリソースの監視ができます。
CPU使用率 | システム全体または個々のプロセスのCPU使用率 |
メモリ使用量 | システム全体または個々のプロセスのメモリ使用量 |
ハードディスク使用量 | ハードディスクの使用量や読み取り/書き込み速度 |
ネットワーク使用量 | ネットワークの使用量や転送速度 |
システムの稼働時間 | システムが稼働している時間 |
システムイベント | システムのイベントログ |
パフォーマンスカウンター | システム、プロセス、サービスなどのパフォーマンスカウンター |
イベントトレース | 特定のアプリケーション、プロセス、またはシステムコンポーネントの動作の追跡 |
パフォーマンスモニターの使い方
Windowsパフォーマンスモニターの具体的な使い方を見ていきましょう。
以下は、実際にWindowsパフォーマンスモニターを使う場合の手順です。
- Windowsパフォーマンスモニターを起動する方法は、タスクマネージャーから「パフォーマンスモニター」をクリックすることで行うことができます。
または、Windowsキー+Rを押して、”perfmon”を入力してEnterを押すことでも起動できます。 - モニタリングする項目を選択するには、「データ コレクターセット」を選択し、追加をクリックしてモニタリング項目を選択します。
一般的なモニタリング項目には、CPU、メモリ、ディスク、ネットワークが含まれます。 - モニタリングを開始するには、モニタリング項目を選択し、[実行]をクリックします。
Windowsパフォーマンスモニターは、選択された項目を監視し、リアルタイムで情報を提供します。 - モニタリングを終了するには、Windowsパフォーマンスモニターの画面を閉じるだけです。
- Windowsパフォーマンスモニターを起動する方法は、タスクマネージャーから「パフォーマンスモニター」をクリックすることで行うことができます。
Windowsパフォーマンスモニターでリソースの状況をモニタリングして情報を取得するには、こうした手順で行います。
パフォーマンスモニターのモニタリング結果の通知方法は?
Windowsパフォーマンスモニターを使って、リソースの状況をモニタリングしている場合、とくに異常発生時などは素早く検知し、対処を行う必要があります。
そこで重要なのが監視結果の通知です。
監視結果の通知方法とは
Windowsパフォーマンスモニターでの監視の結果には、以下のような通知の方法があります。
メールで通知する | ・Windowsタスクスケジューラーを使用して、モニタリング結果を定期的にメールで通知することが可能。 →メール通知用のスクリプトを作成する必要がある。 |
PowerShellスクリプトで通知する | ・Windows PowerShellを使用して、モニタリング結果を定期的に通知するスクリプトを作成することが可能。 →Windowsタスクスケジューラーに登録することで、自動的に実行される。 |
サードパーティアプリケーションで通知する | ・Windowsパフォーマンスモニターのモニタリング結果を、サードパーティのアプリケーションを使用して通知することが可能。 →アプリケーションには、SlackやMicrosoft Teamsなどのチャットアプリケーションや、NagiosやZabbixなどの監視ツールがある。 |
メッセージアプリへの通知は可能?
先ほど少し触れましたが、監視結果はSlackなどのメッセージアプリで通知することができます。
例えばSlackの場合は、以下のように使用します。
Windowsパフォーマンスモニターから直接Slackに通知する機能はありませんが、Windowsパフォーマンスモニターが生成するログファイルをSlackに転送して通知することができます。
この場合、ログファイルをSlackに転送するための外部ツールやスクリプトが必要になります。
例えば、PowerShellスクリプトを使用してログファイルをSlackに転送することができます。
また、サードパーティのアプリケーションを使用することもできます。
こうすれば普段使っているSlackでメールより早く検知し、対処することができるようになり効果的です。
パフォーマンスモニターを使った問題の特定と対処
Windowsパフォーマンスモニターには、障害の発生の時に問題を特定したり、対処方法を検討・実施したりする際にも役立つ機能があります。
具体的な問題の特定方法と対処方法についてご説明します。
問題の特定方法とは
問題の特定は、以下のようにパフォーマンスモニターを使用します。
- CPUの使用率が高い場合: どのプロセスがCPUを占有しているかを確認できる
- メモリ使用量が高い場合: どのプロセスがメモリを使用しているかを確認できる
これにより、問題の原因を特定し、対処するためのアクションを決定することができます。
問題が特定された際の対処方法とは
問題が特定されたら、対処するためのアクションを実施する必要があります。
- CPU使用率が高い場合:
CPUを占有しているプロセスを特定し、それに対処するため、プロセスを停止する、優先度を下げる、またはCPU使用量を削減するアプリケーションを使用することなどの対応が必要
- メモリの使用量が高い場合:
使用量が高いプロセスを特定して対処するため、多くのメモリを占有しているアプリケーションやサービスを再起動する対応や、メモリリークが発生している場合は、アプリケーションの更新や修正などの対応が必要
併せて、システムの仮想メモリサイズの調整や物理メモリの増設をすることでパフォーマンスを改善することが可能
パフォーマンスモニターを使う際の注意点とは
Windowsパフォーマンスモニターは、システムのパフォーマンスデータを取得して分析するための便利なツールですが、正確なデータを得るためにいくつかの注意点があります。
- パフォーマンスモニターを実行する前に、他のアプリケーションをすべて閉じる
- システムパフォーマンスに影響が出ないように、必要なデータのみ収集する
- 管理者権限で使用する
など
このように、パフォーマンスモニターはとても便利なものですが、活用には注意も必要です。
まとめ
WindowsのPCやサーバーを安定して活用するためには、CPUやメモリ、ディスクやネットワークなどのリソース状況を知ることがとても大切です。
こうした目的に活用できるのが、今回解説したWindowsパフォーマンスモニターです。
Windowsパフォーマンスモニターでは、監視やモニタリングが行えるだけでなく、その結果をメールやSlackなどのツールなど、さまざまな方法で通知することができます。
それによって、私たちは障害などの際に適切かつ迅速な対応をとることが可能となっています。
標準で搭載されているとても便利な機能なので、活用していない場合はぜひ活用を検討してみましょう。
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Windows
パフォーマンスモニターマニュアル
パフォーマンスモニターは、システムの状態を監視するためのWindowsのツールです。
パフォーマンスモニターでの監視方法について詳しく解説します。
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パフォーマンスモニターでの監視方法について詳しく解説します。