ネットワークやサーバーのライフサイクルとは?計画的なIT資産の更新を!

ネットワーク機器サーバー機器など、さまざまな情報機器にも寿命があります。

情報システムを安定的に利用する上で、ネットワークやサーバーの更新買い替えを適切に計画・管理していくことはビジネスの成長やセキュリティの確保につながるため非常に重要です

今回は、ネットワークやサーバーの検討から導入、運用、廃棄までのライフサイクルについて、考え方や注意点を解説します

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ネットワークやサーバーのライフサイクルとは

ネットワーク機器やサーバー機器など、さまざまなハードウェアの運用に欠かせない「ライフサイクル」とは、どのようなものなのでしょうか。

ライフサイクルとは

ライフサイクルとは、「生物の一生の過程を、誕生から成長、そして衰退へと描く周期」といった意味を持つ言葉です。

それが転じてビジネスにおいても、製品サイクルを意味する言葉として使われるようになりました。

つまり、ある製品や機器が開発されてから、導入、利用、収束、廃棄までの一連の流れを表しています。

ハードウェアのライフサイクルとは

ネットワークやサーバーといったハードウェアのライフサイクルについては、具体的にはどのように考えると良いのでしょうか。

ハードウェアのライフサイクルにおける基本概念は、以下のように考えられます。

    • 現在の運用や将来の状況を考慮し、最適な計画を立てる
    • 障害時に迅速に検知し、対応できるようなものにしておく
    • 将来の入れ替えなども見据えて計画的に行う

ハードウェアのライフサイクルを考える上では、これらのポイントを押さえておきましょう。

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ハードウェアのライフサイクルの流れ

ライフサイクルがどのようなものが理解できたところで、ネットワーク機器やサーバー機器などのハードウェアのライフサイクルについてみていきましょう。

ハードウェアのライフサイクルは以下のような流れになっています。

1)調達と導入

 新しいネットワーク機器やサーバーを選定し、購入等調達を行なってシステムに導入する段階です。

 ここには、要件分析、製品選定、契約手続き、配備計画などが含まれます。

2)運用と保守

 実際に運用する段階で、ネットワーク機器やサーバーなどの運用保守を行います。

 パフォーマンス監視、トラブルシューティング、バックアップとリカバリ、セキュリティ管理などが含まれます。

3)アップグレードや更新

 ソフトウェアのバグフィックスや脆弱性の解消、新機能などの追加などでアップグレードや更新を行う段階です。

 ハードウェアの置き換え、ソフトウェアのアップデート、性能向上、セキュリティの強化などが含まれます。

4)退役と廃棄

 一定の期間を経過してネットワーク機器やサーバー等が老朽化し、寿命を迎え、利用されなくなった場合に退役と廃棄を行う段階です。

 データのバックアップと移行、ハードウェアの処分、セキュアなデータ消去、環境への配慮などが含まれます。

このようにネットワーク機器やサーバーなどのハードウェア機器は、導入のための選定から廃棄まで一連のサイクルに基づいて取り扱われます

ハードウェアのライフサイクルの目安とは

実際に新規ハードウェアとして導入されてから廃棄されるまでのライフサイクルは、どのくらいの期間になるのでしょう。

一般的に一つの機器のライフサイクルは数年単位となります。

必要な期間についてはさまざまな状況や条件によって変化するので、一律でどのくらいということは難しいですが、一般的な目安として参考にしてください。

1)調達と導入

 一般的には数週間から数ヶ月の期間が必要となります。

 導入する機器の種別や導入規模、影響範囲などによっても必要な期間は変動します。

2)運用と保守

 導入後の運用や保守フェーズは非常に長くなり、基本的には年単位で考える必要があります。

3)アップグレードや更新

 ソフトウェアのアップデートは、数時間や数日で終わる短期間の作業ですが、ハードウェアの置き換えなどになると数週間から数ヶ月かかるケースもあります。

4)退役と廃棄

 一般的には数日から数週間が多いです。

 退役や廃棄する対象の複雑さや、データ移行、消去などにかかる時間によって必要な期間は大きく変動します。

ライフサイクル自体は年単位で計画する必要がありますが、そのほとんどの期間は運用や保守フェーズに時間が必要であることがわかります。

ハードウェアのライフサイクルを計画する際の注意点とは

ハードウェアのライフサイクルを計画する際には、いくつか注意すべき点があります。

ライフサイクルを検討する上での注意点

ハードウェアの導入を行うにあたり、ライフサイクルを踏まえて導入から廃棄までを想定しておくことは非常に重要です。

しかし、こうした検討を行うには、いくつかの注意点があります。

    • ビジネスの要件と目標を明確にする:

 将来のビジネスの展開や目標を明確にした上で、それに合わせたネットワーク機器やサーバーを選定する。

    • 技術の進歩や業界の動向を把握しておく:

 機器を導入してから技術がどのように進歩していくか、また業界がどのような方向にすすむのかを把握しておく。

 新しい技術を自社の目的に照らし合わせてしっかりと取り込む。

    • 予算とコスト効果の最適化:

 限られた予算の中で最大限の導入効果が得られるよう、バランス感を持つ。

 なお、予算にはメンテナンスやサポートコストも含めること。

    • 適切な人材や体制の確保:

 ライフサイクルを適切かつ確実に回していくために必要な人や体制を確保しておくこと。

    • セキュリティやコンプライアンス要件の考慮:

 目的に沿ったセキュリティレベルを確立できること、また企業のコンプライアンス要件を確実に履行できる内容であることをしっかりと担保すること。

    • 履歴等のドキュメント化とトレーサビリティの確立:

 変更や更新を確実にドキュメントやデータベースとして管理し、確実にトレーサビリティを確保すること。

サーバー機器やネットワーク機器などのハードウェアのライフサイクルを管理する上では、こうした内容を検討材料にしっかりと盛り込んでおくことが大切です。

ライフサイクルを実施運用する上での注意点

ハードウェアのライフサイクルの想定と検討を踏まえて導入した機器を実際に運用していくにあたっても注意すべき点があります。

    • 運用監視やパフォーマンス管理:

 適切な監視システムの導入と、機器のパフォーマンスの管理を行なって、問題の発生時に迅速に対応できるようにする。

    • 定期的なメンテナンスの実施:

 運用時には、アップデートパッチの適用やハードウェアの点検など定期的なメンテナンスを行う。

 外部委託して保守契約等を締結して行うのも良い。

    • セキュリティ確保:

 ファイアウォールや侵入防止システムの設置、定期的なアクセスポリシーの見直しなど、情報を守るための対策を行う。

    • バックアップ:

 データを確実にバックアップし、定期的にリカバリテストなどを実施して、災害時などに備えておく。

    • 作業時は変更管理プロセスに基づく:

 システムの設定変更などは変更管理プロセスに基づいて、検証等を行なった上で実施する。作業は履歴を残し、トレーサビリティを確保すること。

ハードウェアライフサイクルにおける運用フェーズでは、こうした点に注意をしておくことが大切です。

仮想サーバーの利用によるライフサイクルへの対処

ハードウェアのライフサイクルは、導入する機器の検討や選定などの段階から、実際に導入し、運用・保守などを経て、廃棄までの長いスパンを持っています。

このサイクルでは、多くのコストと手間や時間がかかることになります。

これに対して、仮想技術を使う仮想サーバーを利用するという方法もあります

サーバーの構築や運用、廃棄なども全て仮想環境上で行うため、ライフサイクルが短くかつ手間やコストも大幅に下げることができます

その他、仮想サーバーならではのメリットもあります。

    • 新しいサーバーの追加や既存サーバーの増減が容易
    • 複数の仮想サーバーを同一の物理サーバー上で実行することで、ハードウェアの利用率向上
    • サーバー全体のイメージやスナップショットを作成し、バックアップや復元を容易に行うことが可能
    • ハードウェアの故障やアップグレード時にも、仮想サーバーを別の物理サーバーに移行することで、サービスの中断を最小限に抑えることが可能

仮想サーバーの利用は、ネットワークやサーバーのライフサイクルにおいて有効な解決策となります。

仮想サーバーのライフサイクル

仮想環境でのライフサイクルは、先程少し触れたように物理環境や物理機器のライフサイクルとは少し異なる点があります。

それはどのようなものなのでしょうか。

最後に、仮想サーバーのライフサイクルについて解説します。

基本的にライフサイクル自体は、物理機器と同じように検討や選定から運用、収束、廃棄といったサイクルをたどりますが、それらがすべて仮想環境上で行われます

    1. 検討や選定:仮想環境上にどのようなサーバーを構築するか(スペックやOSなど)
    2. 運用保守:プログラム更新やリソースの拡充など
    3. 収束:サーバーの停止
    4. 廃棄:サーバーの廃棄は、仮想環境上で削除するだけ

ちなみに、自社で仮想サーバーを収納するホストサーバーを所有する場合は、ホストサーバー自体のライフサイクルは物理サーバーと同様、考えておく必要があります。

しかし、外部のVPSクラウドサービスを利用すれば、この点は考える必要はありません

柔軟性の高い仮想サーバーの利用も、選択肢のひとつにしてみてください。

まとめ

ネットワーク機器やサーバー機器などのさまざまなハードウェアやソフトウェアは、選定に始まり、導入、運用フェーズ、そして老朽化などに伴う退役と廃棄までつながるライフサイクルを辿ります。

今回解説したように、ハードウェアを適切なライフサイクルで運用するためには、各フェーズでいろいろなポイントに気をつけていくことが大切です。

とくにライフサイクルにおいて長い期間を占める運用保守フェーズでは、システムが適切なサービス提供を行えるように、運用監視やメンテナンスなどを適切に行うことが必要となります。

また、仮想サーバーを利用することで、ネットワークやサーバーのライフサイクルをより手軽に運用することも可能です。

情報システムを導入し、スムーズに運用するには今回の記事を参考にして行いましょう。

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