この記事の信頼性:本記事は、Windows Serverを20年以上提供している「Winserver」のマーケティングチームおよび技術チームが執筆しています。実際に企業ユーザーから寄せられた設定相談やサポート事例に基づき、初心者にもわかりやすく解説しています。最終更新日:2026年8月27日

Windows ServerやPCの運用管理において、システムの異常を検知するための「イベントログ確認」は欠かせない業務です。しかし、毎日イベントビューアーを開いて手作業でチェックするのは時間がかかり、見落としのリスクも伴います。
そこで本記事では、PowerShellを使ってイベントログ監視を自動化する方法を解説します。特定のエラーログの抽出から、CSVレポート出力、タスクスケジューラーを用いた自動実行まで、実務でそのまま使えるスクリプト例を交えてご紹介します。日々の運用工数を削減し、トラブルの早期発見に役立ててください。
対象読者:PowerShellを使って障害監視やログ確認作業を自動化したい情シス・インフラ担当者
目次
PowerShellでイベントログ監視を自動化するメリット
Windows ServerやWindows PCを運用していると、イベントログの確認は欠かせません。しかし、イベントビューアーを毎日手作業で確認するのは大きな負担になります。
PowerShellを利用することで、
- エラーログの取得
- サービス停止の検知
- ログのレポート出力
- メール通知
などを自動化できます。
特に複数のサーバーを管理している環境では、運用工数の削減につながります。
イベントログとは
イベントログとは、Windowsが記録するシステムログです。主に以下のログが利用されます。
| ログ種類 | 内容 |
| Application | アプリケーション関連 |
| System | OSやサービス関連 |
| Security | ログオンや監査関連 |
| Setup | インストール関連 |
障害発生時の原因調査や監視用途で利用されます。
※PowerShellの基本的な起動方法や概念については、下記の記事をご覧ください。
2023.07.27
PowerShellとは?コマンド一覧と使い方をわかりやすく解説!
PowerShellの基本コマンドを一覧で解説。使い方、実行方法、Windows PowerShellとの違いまで初心者向けに整理します。
PowerShellでイベントログを取得する
最も基本的な方法はGet-WinEventを利用することです。
- Systemログの最新10件を取得
Get-WinEvent -LogName System -MaxEvents 10
実行すると最新のイベントが一覧表示されます。
エラーログのみを取得する
運用ではすべてのログを確認するより、エラーだけ確認したいケースが多くあります。
- 直近のエラーログを取得
Get-WinEvent -FilterHashtable @{ LogName='System' Level=2 } -MaxEvents 20
Levelの意味
1 = Critical
2 = Error
3 = Warning
4 = Information
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特定期間のエラーログを取得する
過去24時間のエラーのみ抽出する例です。
$start = (Get-Date).AddDays(-1)
Get-WinEvent -FilterHashtable @{
LogName='System'
Level=2
StartTime=$start
}障害発生後の調査にも活用できます。
イベントログをCSV出力する
ログをレポートとして保存したい場合はCSV出力が便利です。
Get-WinEvent -FilterHashtable @{
LogName = 'System'
Level = 2
} | Select-Object TimeCreated, Id, LevelDisplayName, Message | Export-Csv "C:\Logs\SystemError.csv" -NoTypeInformation出力後はExcelで分析できます。
サービスの状態変更を検知する
イベントIDを利用して特定の障害のみ監視することも可能です。例えばサービスの開始・停止などの状態変更に関するイベントを検出できます。
Get-WinEvent -FilterHashtable @{
LogName='System'
ID=7036
}運用でよく利用される監視方法です。
エラー発生時にメール通知する
抽出したエラーログが存在する場合、管理者宛てにメールを自動送信することができます。PowerShellでは、以下のようにエラーの検知からメール送信までを組み込むことが可能です。
- スクリプト例(メール送信)
```powershell
# 直近1時間のエラーログを取得
$start = (Get-Date).AddHours(-1)
$events = Get-WinEvent -FilterHashtable @{
LogName = 'System'
Level = 2 # Error
StartTime = $start
} -ErrorAction SilentlyContinue
# エラーログが存在する場合のみメールを送信
if ($events) {
# メールの本文を作成(日時、ID、メッセージを抽出)
$body =$events | Select-Object TimeCreated, Id, Message | Out-String
# メール送信設定(※各環境のSMTPサーバー情報に書き換えてください)
Send-MailMessage -SmtpServer "smtp.example.com" `
-Port 25 `
-From "server-alert@example.com" `
-To "admin@example.com" `
-Subject "【警報】サーバーでエラーログが検出されました" `
-Body $body `
-Encoding UTF8
}※Send-MailMessageは現在Microsoftから非推奨とされています。上記のコマンドは基本的な仕組みを示す例です。実際の運用では利用するメールサービスに応じた認証方式や送信方法をご確認ください。
タスクスケジューラーと組み合わせる
PowerShellの監視スクリプトはタスクスケジューラーで定期実行できます。例えば5分ごと・15分ごと・1時間ごとに実行することで、イベントログ監視を自動化できます。
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PowerShellによるイベントログ監視の活用例
- サーバー障害監視
サービス停止、再起動発生、システムエラーを検知
- セキュリティ監視
ログオン失敗、アカウントロック、権限変更を確認
- アプリケーションエラー監視
IIS、SQL Server、各種業務システムの異常を検知
※イベントログ以外にも、PowerShellで自動化できる業務の全体像を知りたい方は下記の記事も併せてご参考ください。
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PowerShell運用でよくある課題
PowerShellによる監視を導入した企業では、
- 実行環境が担当者PCになっている
- PCの電源OFFで停止する
- スクリプトが属人化する
- 監視サーバーがない
という課題が発生します。
24時間監視ならWindows Server環境がおすすめ
イベントログ監視は継続的な実行が重要です。
そのため、
- 常時稼働
- リモート接続可能
- タスクスケジューラー利用可能
なWindows Server環境での運用が一般的です。
例えば
- イベントログ監視
- サーバー死活監視
- PowerShell自動実行
- Active Directory管理
などを一台のWindows Serverで実施できます。
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まとめ
PowerShellを活用すれば、従来は手作業で行っていたイベントログのチェックを完全に自動化できます。特定のエラーやイベントID(サービス停止など)に絞った監視を仕組み化することで、障害の早期発見と運用工数の削減を同時に実現可能です。
ただし、こうした監視スクリプトを確実に24時間稼働させるためには、常時起動している安定したサーバー環境が欠かせません。個人のPC環境での運用に限界を感じている場合は、タスクスケジューラーや自動化処理を安心して任せられる「Windows Server環境(VPSなど)」の導入をぜひ検討してみてください。
よくある質問
Q1.Get-EventLog と Get-WinEvent は何が違うのですか?
A1.Get-EventLog は従来のWindows PowerShellでのみ動作する古いコマンドレットです。新しく開発された Get-WinEvent は、より高速に動作し、新しい形式のイベントログにも対応しているため、現在の運用では Get-WinEvent の使用が推奨されています。
Q2.特定のキーワードが含まれるログだけを抽出することはできますか?
A2.はい、可能です。Get-WinEvent の後ろに | Where-Object {$_.Message -like “*キーワード*”} のようにパイプラインでフィルターを繋ぐことで、メッセージ内に特定の文言が含まれるログだけを検索できます。
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※この記事は2026年8月時点の情報に基づいて執筆されています。掲載内容は将来的に変更される可能性があります。
※本記事の情報は、各ソフトウェアの公式サイトおよび開発元のドキュメントに基づいて作成しています。
最終更新日:2026年8月27日
この記事の執筆者について:
本記事は、Windows専門レンタルサーバーを20年以上提供する「Winserver(株式会社アシストアップ)」が運営する公式コラムです。
当社はMicrosoft SPLAパートナーとして、法人・個人を問わず多数の顧客に対し、Windows Server環境の導入・運用支援を行ってまいりました。
執筆・構成は、技術サポートとマーケティングチームが共同で担当。実際に社内導入やお客様からのフィードバックに基づいた情報をもとに執筆しています。
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