CentOS 7のサポート期限について。移行は計画的に。

この記事の信頼性:本記事は、Windows Serverを20年以上提供している「Winserver」のマーケティングチームおよび技術チームが執筆しています。実際に企業ユーザーから寄せられた設定相談やサポート事例に基づき、初心者にもわかりやすく解説しています。最終更新日:2025年9月26日

昨年2020年12月、CentOSのプロジェクト終了という衝撃のニュースが発表されました。

現行の最新版であるCentOS 8は、今年2021年12月31日にサポートが終了します。

CentOS 8のひとつ前のバージョンであるCentOS 7は、現在も多くの企業のシステムで利用されています。

このCentOS 7は、いつまでサポートが継続されるのでしょうか。

また、どのような環境に移行すれば良いのでしょうか。

対象読者:CentOS7利用中で更改を検討する管理者層

▼ CentOS 8のサポート終了について

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CentOSプロジェクトの終了

2020年12月8日、これまでCentOS Linuxの開発や配布を行ってきたCentOS Projectから、CentOSの開発やサポートを終了することが発表されました。

CentOSは「Redhat Enterprise Linux」と機能的に互換性のあるLinuxディストリビューションとして、ビジネス市場で幅広く活用されています。

そのため、このニュースは多くの利用者にとって予想外の出来事であり、多大な衝撃を与えることとなりました。

発表された内容は主に2点です。

・CentOSの開発やサポートは2021年末で終了する
・現行CentOS 8のサポート期限は当初の2029年5月31日でなく、2021年12月31日となる

サポート期限はどうなる?

プロジェクトの終了にあたって、皆さんがもっとも気になることは「サポート期限」ではないでしょうか。

「いつまでサポートされるのか」「どのレベルまでサポートされるのか」ということは、ビジネスユースにおいて非常に重要です。

CentOS Projectが発表した各バージョンのサポート期限は下記の通りです。

・CentOS 8 → 2021年12月末でサポート終了
・CentOS 7 → 2024年6月末でサポート終了

企業で幅広く利用されているCentOS 7については、予定通り2024年6月末までサポートを継続すると発表されています。

CentOS 8のサポート期限終了に伴う課題や、代替手段についてはこちらの記事で詳しく解説しています。

移行はどうすれば良い?

サポートが切れたOSを利用すると、様々なセキュリティリスクが発生します。

・脆弱性などの問題が発生した場合にも、修正が行われない
・OS上で使用するアプリケーションが更新できない

これらのセキュリティリスクを回避するためには、CentOS 7のサポート期限である2024年6月末までに、OSの移行を完了させる必要があります。

では、どういった移行パスがあるのでしょうか。

・Redhat Enterprise Linuxへの移行
・CentOS Streamへ移行
・互換Linuxへの移行

一時的な対応として、有償でCentOS 7のサポートを独自に延長するサービスもあります。

ただ、いつかは移行する必要があることを考えると、上記の3つを検討するほうが良いでしょう。

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どの移行パスを選択すれば良い?

先の章では3つの移行パスについて取り上げました。

それぞれの移行パスには、どのような特徴があるのでしょうか。

また、どの方法を選択するのが良いでしょうか。

移行パスの比較

具体的にそれぞれの移行パスを比較してみましょう。

移行パスRedhat Enterprise Linux(RHEL)CentOS Stream互換Linux
概要商用のRHELに移行するRHELの開発ストリームであるCentOS Streamに移行する他のRHEL互換Linuxに移行する
移行先例RHEL 8CentOS StreamMiracle Linux

Alma Linux

Rocky Linux

など
メリット信頼性と安定性が高い

商用ディストリビューションとして充実したサポートが受けられる
CentOSを開発してきたCentOS Projectが開発しているため安心感がある引き続きREL互換Linuxを無償で利用し続けることができる
デメリット有償である開発版である

常に更新されるローリングリリース形態を取るので、従来と同じ運用が困難
ディストリビューションを変更する必要がある

どれが良いの?

3つの移行パスについて解説しましたが、いずれの方法にもメリットやデメリットがあります。

では、具体的にどの方法を選択すべきなのでしょうか。

結論としては、以下の2つのパターンに分けられます。

有償サービスを選択可能な場合

Redhat Enterprise Linuxへの移行がおすすめ!

有償サービスを選択不可な場合

互換Linuxへの移行がおすすめ!

なお、CentOS Streamは、今までと運用が大きく変わることや、開発ストリームであることを考えると、選択肢としておすすめしません。

まとめ

昨年2020年12月にCentOS Projectから発表されたCentOS Linuxの終了は、CentOSの利用者に大きな衝撃を与えました。

この発表を受けて、CentOSを使っているシステムでは、以下のいずれかでOS移行の対応が必要となりました。

・商用版RHELへの移行
・CentOS Streamへの移行
・互換Linuxへの移行

おすすめの選択肢は「商用版RHELへの移行」「互換Linuxへの移行」です。

どちらを選択した場合でも、移行は計画的かつ余裕をもって行う必要があるので、それを念頭に進めましょう。

CentOS 7・8と新しいCentOS Streamの違い、RHEL互換Linuxについてはこちらの記事で詳しく紹介しています。

また、サポート終了が同じように話題となっているWindows Server 2012/R2のサポート期限については、こちらで詳しく解説しています。

※この記事は2025年9月時点の情報に基づいて執筆されています。掲載内容は将来的に変更される可能性があります。
※本記事の情報は、各ソフトウェアの公式サイトおよび開発元のドキュメントに基づいて作成しています。
最終更新日:2025年9月26日

この記事の執筆者について:
本記事は、Windows専門レンタルサーバーを20年以上提供する「Winserver(株式会社アシストアップ)」が運営する公式コラムです。
当社はMicrosoft SPLAパートナーとして、法人・個人を問わず多数の顧客に対し、Windows Server環境の導入・運用支援を行ってまいりました。
執筆・構成は、技術サポートとマーケティングチームが共同で担当。実際に社内導入やお客様からのフィードバックに基づいた情報をもとに執筆しています。

 

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