DNS変更の完全ガイド|失敗しない手順を初心者向けに解説!

この記事の信頼性:本記事は、Windows Serverを20年以上提供している「Winserver」のマーケティングチームおよび技術チームが執筆しています。実際に企業ユーザーから寄せられた設定相談やサポート事例に基づき、初心者にもわかりやすく解説しています。最終更新日:2025年8月21日

Webサイトやメールサービスの運用において「DNS変更」は非常に重要な作業です。

特にサーバー移転やWeb・メールサーバーを切り替える際には、DNSの設定を適切に変更しないと、サイトが表示されない、メールが届かないなどのトラブルが発生する可能性があります。

本記事では、DNSの基礎知識から設定変更手順および実施時の注意点、さらにはDNS変更によるメリット・デメリットまで、初心者にもわかりやすく整理して解説します。

サーバー移転やホスティングサービスの乗り換え、安全なメール運用などを考えている方は、ぜひ本記事を参照のうえ、安全かつ確実にDNSを変更しましょう。

対象読者:DNS変更に不安がある初心者の方

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DNSサーバーとサーバー変更

基本と役割

DNS(Domain Name System)は、私たちが「example.com」などのドメイン名でウェブサイトにアクセスする際に、ドメイン名をIPアドレスへ変換する役割を担う仕組みです。

インターネットなどコンピューター同士の通信では、実際には数値のIPアドレスで通信が行われます。

しかしIPアドレスは人間にとってわかりにくいため、DNSによって人間にわかりやすい名前とIPアドレスを結びつけています。

DNSサーバーには主に次のような構成要素があります。

・権威DNSサーバー
ドメインに紐づいた正確なレコード情報を持つサーバーのこと。
レジストラ(ドメインを登録する事業者)やホスティング業者が提供している。

・キャッシュDNSサーバー
問い合わせを受け、最終的に権威DNSへアクセスして名前解決する役割をもつサーバー

DNSは多数のレコード情報を保持しています。

代表的なレコードとその概要を表にまとめました。

レコード種別概要
AレコードドメインやサブドメインをIPv4アドレスに結びつける
AAAAレコードドメインやサブドメインをIPv6アドレスに結びつける
MXレコードメールの送信先となるメールサーバーを指定する
CNAMEレコード別名(canonical name)を指定し、他のドメインにリダイレクトする
TTL(Time‑To‑Live)レコード情報のキャッシュ有効時間(秒単位)を指定する

※短く設定すると切り替え時のDNS反映が速くなる反面、トラフィックが増える可能性あり

DNSを正しく理解することで、サーバー移転時にDNS変更が必要な理由や、どのレコードをどう変更すればいいかが明確になります。

サーバー移転とDNS変更の関係

サーバーを移転すると、新しいサーバーに新しいIPアドレスが割り当てられます。

DNSレコードが古いIPアドレスに紐づいたままになっていると、そのままのドメイン名でアクセスしても古いサーバーに接続されてしまい、移転後のサーバーに接続されません。

そのため、DNSレコードを新しいサーバーのIPアドレスに変更する必要があります。

例えば、以下のサーバーの移転では、それぞれ対応が必要です。

サーバーの移転対象変更内容
WebサーバーAレコードまたはAAAAレコードを新サーバーのIPに変更する
メールサーバーMXレコードを新しいメールサーバーに向けて設定。

必要に応じて関連するSPFレコードも更新

ドメイン管理サービスDNS管理が外部サービスから別の管理画面へ移行する場合、権威DNSの切り替え(ネームサーバー変更)

これらの切り替えがスムーズに進まなければ、Webサイトの閲覧やメール送受信に影響が出ます。

DNS設定の変更作業は、移転計画の中でも特に重要な工程です。

事前にDNS変更の手順をしっかり把握しておきましょう。

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DNSレコード変更前のチェックリスト

ドメインの管理先を確認する

DNSを変更するには、該当ドメインの管理画面(レジストラやDNS提供サービス)にアクセスできることが前提です。

まず、契約中のドメイン登録業者(レジストラ)を確認し、ログイン可能かどうかを確かめましょう。

現在のDNSレコードのバックアップを取得

DNSレコードを変更する前に、現状の設定内容のバックアップを取得しておくことで、万が一のトラブル時に復元が可能になります。

管理画面のエクスポート機能やスクリーンショットで保存しておきましょう。

切り替えタイミングの計画

DNS変更を行う際は、アクセスが少ない時間帯を選びましょう。

またTTLを短く設定しておくと、変更後の反映が迅速になります。

通常TTLは数時間〜24時間の範囲ですが、大規模な移行では1時間以下に設定することもあります。

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実際のDNSレコード変更方法

※この手順は、新サーバーの準備が完了しており、DNS情報のバックアップも取得済みであることを前提としています。

ステップ1:新サーバーのDNS情報を準備

この段階では、DNSレコードはまだ書き換えません。

まずは新サーバーのIPアドレスや関連レコード情報を確認し、テストや動作確認ができる準備状態を作ります。

用意する主な項目は以下の通りです。

・Aレコード
新WebサーバーのIPアドレスを確認

・MXレコード
新しいメールサーバーに合わせてMXレコードを確認し、必要に応じて関連するSPFレコードなども準備

・CNAMEやTXTレコードの見直し
特にサブドメインや外部サービス(Google Workspaceなど)に関連するレコードを確認

ステップ2:TTLを短く設定

DNS変更の24〜48時間前に、既存レコードのTTLを「300秒(5分)」程度に短縮します。

これにより、変更後の反映が速くなり、ダウンタイムを最小限に抑えることができます。

ステップ3:動作確認

DNSレコードを変更する前に、以下の方法で動作確認を行います。

・hostsファイルを編集して仮接続
ローカルPCのhostsファイルを一時的に書き換えることで、DNS変更を行わず新サーバーにアクセスして表示確認することが可能です。

・nslookupやdigコマンドでレコード情報を確認
これらのコマンドを使えば、実際のDNSレコードが正しく取得できているかどうかを確認できます。

ステップ4:DNSレコードの書き替え

すべての確認が完了したら、実際にDNSレコードを書き替えます。

新しいレコードを適用し、TTLを元の値に戻しておきましょう。

レコードの反映に要する時間は設定したTTLが目安になります。

反映状況はnslookupコマンドやオンラインのDNSチェックツールで確認できます。

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DNS変更によるWeb・メールサーバーへの影響

Webサーバーへの影響

DNS変更直後は、閲覧者の環境によっては古いDNS情報を参照して旧サーバーにアクセスする可能性があります。

そのため旧サーバーは、一定期間そのまま稼働させておくか、新サーバーにリダイレクトするように設定しておくことが望ましいです。

また、キャッシュの影響で「新しいはずのページが表示されない」といった問い合わせが増える可能性もあるため、FAQの用意や告知も実施しておくとよいでしょう。

メールサーバーへの影響

DNS変更によって、メールが一時的に遅延したり、配信が失敗したりする可能性があります。

特にMXレコードを変更した場合、古い設定を参照している相手からのメールが旧サーバーに届くケースがあります。

メールの可用性を確保するために、旧サーバーを一定期間稼働させるか、メール転送設定をしておくと安全です。

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DNS変更のメリット・デメリット

メリットと活用シーン

DNSを変更することで、以下のようなメリットが得られます。

・Webサイトの高速化
より高性能なサーバーへ移行することで、表示速度や安定性が向上

・セキュリティの強化
セキュリティ対策の整ったサーバー環境へ切り替えることで、不正アクセスや攻撃リスクを軽減可能

・ドメイン戦略の柔軟性
複数ドメインの統合や、ブランドに応じたDNS構成の再設計が可能

具体的な活用例として、以下が挙げられます。

・ホスティング業者のコスト見直しやパフォーマンス改善
・社内インフラ(オンプレミス)からクラウド(AWS・GCP等)への移行
・新しいブランド戦略に伴うメールサーバーの再編成やドメイン移行

デメリットとその対策

DNS変更には、以下のようなリスクや注意点も伴います。

・変更の反映に時間がかかる
DNSの仕組み上、変更が全世界に反映されるまで最大72時間かかることがある。

・設定ミスのリスク
誤ったIPアドレスやレコード形式を保存すると、Webサイトやメールが利用不能になる恐れがある。

・一時的なSEOへの影響
検索エンジンのクローラが旧情報を参照することで、一時的に検索順位が変動する可能性がある。

これらのデメリットに対しては、以下のような対策が有効です。

・TTLを短く設定し、計画的に変更内容を反映する
・設定変更前にすべてのレコードをバックアップしておく
・実施後はGoogle Search Consoleなどでクローリング状況をチェックする
・外部の監視ツールやアラート機能で動作確認を行う

こうした対策を講じることで、DNS変更時のリスクを最小限に抑えることが可能です。

まとめ

本記事では、DNSの基本構造から、設定変更の手順、メリット・デメリット、注意点までを網羅的に解説しました。

DNS変更は、サーバー移転やWeb・メールインフラの刷新に欠かせない作業です。

基本を理解し、適切な手順で変更を進めることで、ダウンタイムやトラブルを最小限に抑えることができます。

なお、WinserverではDNSレコードの設定変更をお客様に代わって対応いたします。

お手続きは、お問い合わせフォームから「ドメイン名」「変更希望の内容」をご連絡いただくだけです。

Winserverホームページ>よくあるご質問>ネームサーバー/DNSについて

またDNSの管理をユーザー自身で行う負担を軽減したい方には、DNS運用代行サービスもおすすめです。

DNS変更やDNSサーバーの運用に不安がある方は、はWinserverまでお気軽にご相談ください。

専門のサポートチームが丁寧にサポートいたします。

※この記事は2025年8月時点の情報に基づいて執筆されています。掲載内容は将来的に変更される可能性があります。
※本記事の情報は、各ソフトウェアの公式サイトおよび開発元のドキュメントに基づいて作成しています。
最終更新日:2025年8月21日

この記事の執筆者について:
本記事は、Windows専門レンタルサーバーを20年以上提供する「Winserver(株式会社アシストアップ)」が運営する公式コラムです。
当社はMicrosoft SPLAパートナーとして、法人・個人を問わず多数の顧客に対し、Windows Server環境の導入・運用支援を行ってまいりました。
執筆・構成は、技術サポートとマーケティングチームが共同で担当。実際に社内導入やお客様からのフィードバックに基づいた情報をもとに執筆しています。

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