最近、HubSpotというサービスをいろいろなところで耳にすることが増えてきたのではないでしょうか。
HubSpotは、ビジネス向けのマーケティングツールとして急速に利用が広がっていますが、どのようなツールで強みは何なのでしょうか。
また、現在CMSでは最も幅広く利用されているWordPressとも強力に連携させることができます。
今回は、アメリカで誕生し、日本でも注目が広がっているHubSpotについて解説します。
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目次
HubSpotとは?
急速に注目と利用が広がっているHubSpot。
まずは、HubSpotがどのようなものなのか見ていきましょう。
HubSpotってどんなもの?
HubSpotとは、2005年にアメリカのHubSpotによって開発リリースされた、ビジネス支援を行うCRMプラットフォームです。
ちなみにCRM(顧客関係管理)とは、顧客満足度と顧客ロイヤリティの向上を通して、売上の拡大と収益性の向上を目指す考え方です。
CRMプラットフォームではさまざまな専用ツールなどを通してこれらの目標の実現を目指します。
HubSpotでは、以下のような機能を持ったツールを備えています。
- 顧客獲得のためのマーケティング業務支援:「Marketing Hub」
- 営業業務としての顧客管理や案件管理の支援:「Sales Hub」
- カスタマーサポート業務の支援:「Service Hub」
- 広報やECサイトなどWebサイトの構築支援(CMSツール):「CMS Hub」
- データ管理、業務自動化の支援:「Operation Hub」
HubSpotでもっとも画期的な機能とされているのが、Webサイト・ブログ・SNSなどを活用し、情報提供や自社の認知度の向上、顧客獲得などを行う「インバウンドマーケティング」と呼ばれるものです。
HubSpotでは、「Marketing Hub」と呼ばれるツールがこの機能を持っており、獲得した顧客ややりとりをすべてデータとして管理する仕組みとなっています。
HubSpotのインバウンドマーケティングとは。アウトバウンドとの違い
HubSpotの注目すべき仕組みは、インバウンドマーケティングという手法です。
余談ですが、メディアなどを活用したマーケティング手法には、大きく分けて以下の2つがあります。
インバウンドマーケティング
インバウンドマーケティングとは、Webサイト、SNS、ブログ、YouTubeなどを活用したものです。
消費者に知ってもらい、商品を購入してもらい、リピーターになってもらう、という流れを踏み、顧客拡大につなげます。
消費者が自発的にサイトや動画などを見に行くことで購買につながるという特徴があります。
アウトバウンドマーケティング
アウトバウンドマーケティングとは、TVCMや広告、インターネットでの広告など、消費者の意思に関係のない一方的なアプローチを行い、顧客を広げていく手法です。
インバウンドマーケティングは、消費者が自らの意思で興味を持ち愛好者になってくれるため、リピーター率が高くなるなどの効果があります。
今の時代は、個人が能動的に良いものを求めていく傾向が強く、こうした時代背景からもインバウンドマーケティングの手法はニーズが高まっていると言えます。
HubSpotが注目される理由とは
HubSpotは、急速に注目と利用が広がっています。
これにはどのような背景があるのでしょうか。
その理由としては、下記のようなものが考えられます。
- インバウンドマーケティングの機能が充実している
- お試し機能で試してから購入できる
- 必要な機能だけを選択して使うことができる
- CMS機能もあり、Webサイトなどの活用もHubSpotだけで完結する
近年の顧客獲得についての傾向として、時間をかけずに効率よくWebやSNSを全面的に活用するインバウンドマーケティングのニーズが非常に高くなりつつあります。
最近では、新型コロナウイルスの影響が続く中で、顧客に直接会う機会も制限されています。
こうした傾向も踏まえて、HubSpotのようなツールのニーズが増していると言えます。
CMS Hubの概要
インバウンドマーケティングの機能である「Marketing Hub」がとくに注目されるHubSpotですが、Webサイトを構築、運用し、ビジネスの成長につなげていく仕組みとして「CMS Hub」と呼ばれるツールを備えています。
CMS Hubは、Webサイトの構築や運用に力を発揮する仕組みで、有名なものには世界的に幅広く利用されているWordPressがあります。
WordPressとの違いは後述しますが、CMS Hubには、以下のような特徴があります。
- ページの作成やレイアウトの変更などがグラフィカルに簡単に操作できる
- たくさんのテーマを使ってサイトの見た目を変えられる
- SEO対策などもプラグインが不要で実現できる
など
このように多くの機能を持つCMS Hubは、HubSpotのマーケティング関連の機能と併せて便利に使うことができるCMSとなっています。
HubSpotとWordPress
HubSpotには、先ほど紹介したようにWebサイトやWebコンテンツの管理を行うCMSとしての役割を持つCMS Hubと呼ばれる機能があります。
世界的に幅広く利用されているCMSといえばWordPressを思い浮かべる方も多いでしょう。
オーストリアのWeb市場調査会社Q-Successによる報告「Usage statistics of content management systems」によると、2022年4月現在でWordPressは64.1%という非常に高いシェアを持っています。
では、このように強さを見せているWordPressとHubSpotはどのような点に違いがあるのでしょうか。
CMS HubとWordPressの比較
まずはWordPressとHubSpotのCMSであるCMS Hubの比較をしてみましょう。
CMS Hub | WordPress | |
---|---|---|
費用 | 有料 | 無料から |
サポート体制 | 充実している | ある |
対応しているサーバー | 少ない | 多い |
セキュリティ | 整っている | 自分で設定する必要がある |
機能 | 組み込み済み | 自分でプラグインを導入 |
Hub SpotとWordPressの連携
HubSpotはWordPressとは異なり、CMSであるCMS Hub以外にもマーケティング関する顧客管理の仕組みなどさまざまな機能を持っています。
実はHubSpotを使うときに、CMSとして自前のCMS Hubを使うのではなく、WordPressを使うケースは多くあります。
そのため、WordPressとHubSpotには、双方の連携を行うことができるようなプラグインによる連携の仕組みが備わっています。
WordPress用のHubSpotプラグインは、HubSpotが公式に提供しているものです。
HubSpotの以下のような機能がWordPress上で手軽に使えるようになっています。
- 顧客管理
- Eメールマーケティング
- アナリティクス(分析)
- ウェブチャット
など
また、これ以外にも無料の各種のフォームなども使うことが可能で、短時間で必要なフォームやポップアップを簡単に作成することができます。
さらには、WordPress用のフォーム作成プラグインのGravity Forms、ECサイト作成用プラグインのWooCommerceなど、さまざまなWordPress用のプラグインとも連携させることが可能です。
このように、CMSとしてCMS HubでなくWordPressを使うことで、WordPressが持つさまざまなプラグインや機能が使えること、従来からのWordPressでノウハウがそのまま使えるなど多くのメリットがあります。
そのため、HubSpotでCMSを活用してWebサイトを構築・運用する場合は、ここで解説したようにWordPressでHubSpotのプラグインを活用するという方法を検討するのも良いのではないでしょうか。
HubSpotはどうすれば使える?
HubSpotを実際に使ってみたい方も多いのではないでしょうか。
ここでは、HubSpotを利用する手順について解説します。
HubSpotの始め方
実際にHubSpotを始める場合、どのようにすればよいのでしょうか。
ここではHubSpotの始め方について流れを見ていきましょう。
実際にHubSpotを始める場合、以下のような流れとなります。
HubSpot導入には、影響を受ける、あるいは業務の変更を余儀なくされる部門も多いので、全社的な目的の明確などの準備と推進が不可欠です。
- 導入前の目的や課題、効率化すべき作業などの洗い出しと整理
- 必要な機能(HubSpotツールの整理)
- 導入
- 利用者教育
大きく運用が変わるなどHubSpotの導入はいろいろな変化を起こすだけでなく、最初は利用者に使い方を覚えてもらうことが大切です。
導入時は利用者教育を綿密に実施しましょう。
HubSpotの利用時に注意する点
HubSpotを使う場合に注意する点は、どのようなものがあるのでしょうか。
以下にいくつか挙げました。
- 導入の目的や現状の課題などを明確にした上で、導入が必要な機能を決定する
- 導入は混乱を防ぐために計画的かつ段階的に進める
- 計画的に進めるのはバージョンアップも同様
HubSpotは非常に便利なツール群ですが、これまでのやり方や業務の進め方を変える部分、慣れる必要がある面も多くあります。
導入は必ずしっかりとした計画を作り、段階的に進めましょう。
また、バージョンアップも何かと問題が起こる可能性があります。
CRMは、顧客に関連する重要な仕組みです。
問題により業務停止することがないよう計画的に行いましょう。
まとめ
HubSpotは、最近急速に注目と利用が広がっているCRMプラットフォームです。
HubSpotは、インバウンドマーケティングを行うための「Marketing Hub」をはじめ、さまざまな機能があります。
今回は特にWebサイトの構築や運用に関連する「CMS Hub」について解説しました。
世界的に幅広く利用されているCMSといえばWordPressです。
CMS Hubは、WordPressにはないさまざまな強みや、充実したサポート体制があります。
しかし、多くのレンタルサーバーではWordPressは対応がうたわれていますが、CMS Hubは対応しているサーバーが少ないなどの弱点もあります。
その場合は、WordPressにプラグインを入れることでHubSpotの機能が使えます。
また、HubSpotを使う場合は、過不足がないように目的と必要なサービスは明確にした上で計画的に進めましょう。
必要以外のコスト負担を減らし、スムーズに利用を始めるには不可欠です。
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