思わぬライセンス違反を防ぐ!Windows Server OSのライセンス種類と注意点を解説!

この記事の信頼性:本記事は、Windows Serverを20年以上提供している「Winserver」のマーケティングチームおよび技術チームが執筆しています。実際に企業ユーザーから寄せられた設定相談やサポート事例に基づき、初心者にもわかりやすく解説しています。最終更新日:2026年1月22日

Windows Server OSのライセンス種類と注意点を解説し、ライセンス違反を防ぐ方法を紹介するコラムのアイキャッチ画像

「Standardで始めたらVMが増えて想定外の積み増しに」「RDS CALを買い忘れて指摘が怖い」──Windows Server OSライセンスは、基本を押さえないと後から効いてきます。

本記事では、コア数・VM数・CALの整理方法と購入ルートを解説し、失敗しやすいポイントを紹介します。オンプレかライセンス込みVPSかを選ぶ判断フローも用意したので、導入に悩んでいる方はぜひ最後までお読みください。

対象読者:Windowsライセンスの購入・選定に迷っている情シス・企業担当者、ライセンス購入で失敗したくない方

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Windows Serverライセンスの全体像

まずはWindows Serverライセンスの概要について理解していきましょう。Windows Serverライセンスには2つのエディション(Standard/Datacenter)があります。特にCALの考え方が重要で、構成次第でライセンスの必要数と費用が大きく変わります。

Windowsライセンスの概要

Windows OSを利用する場合、ソフトウェアを利用する条件として「ライセンス」が必要になります。ライセンス不要・ライセンス無料で使えるソフトウェアも数多くありますが、Windowsに関しては有償が基本です。そのため、自社サーバーを構築し基幹系システムやFX自動売買などをWindows Serverで運用する場合は、要件に合わせてライセンスを見積もり、購入する必要があります。

サーバーOSとクライアントOSの違い

本記事で解説する「サーバーOS」は、Windows 11などのいわゆる「クライアントOS」とライセンスの種類や体系が明確に異なります。クライアントOSは基本的にデバイス(端末)単位の考え方が中心なのに対し、サーバーOSは原則「物理コア」単位でライセンスを用意します。

StandardとDatacenterの違い

Windows Serverは主にStandard EditionとDatacenter Editionの2つのエディションで販売されています。用途に応じて適した方を購入しましょう。

Standard EditionDatacenter Edition
ライセンス対象サーバーの全物理コア
※最低8コア/CPU、16コア/サーバー
サーバーの全物理コア
※最低8コア/CPU、16コア/サーバー
仮想化の権利物理ホスト+条件を満たせば最大2つの仮想マシン(VM)VM数無制限
主な用途一般業務、ファイルサーバー、小〜中規模企業多数のVMを運用する仮想化基盤、Hyper-V
備考3台以上のVMを動かす場合、ライセンス積み増しで対応高額だが、VM数が多い場合はコストメリットあり

StandardとDatacenterのどちらを選ぶかで「仮想マシンを何台まで動かせるか」が決まります。VMが少ないならStandard、VMが多いならDatacenterが有利になりやすいのが基本です。

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コアライセンスの数え方

Windows Serverは物理コア数に応じてライセンスが必要で、原則として「1サーバーあたり最低16コア」「1CPUあたり最低8コア」をライセンスします。サーバーの物理コア数が16を超える場合は、超過分をコアライセンス(2コアパック等)で追加します。

CALの基本

CAL(Client Access License)とは、サーバーへアクセスするユーザーやデバイスに必要なライセンスです。

Windows Server本体のライセンスは「サーバーが動く権利」であり、利用者が接続してリソースを利用する際は多くの場合で追加CALを購入する必要があります。よくある誤解として「Windows Server を買えば全員使える」というものがありますが、CALを適切に用意しないと、ライセンス条件に適合しない可能性があります。

また、ファイル共有などの基本機能はWindows Server CALが論点になりますが、リモートデスクトップで業務利用する場合はRDS CALが別途必要になる点も押さえておきましょう。

Windows Serverライセンスの選び方と買い方

Windows Serverのライセンスの概要が理解できたところで、選び方と買い方について見ていきましょう。

ライセンスの見積もり3ステップ

必要なライセンスを過不足なく見積もる流れは、以下の3ステップが基本です。

①サーバーのコア数を確認
   ↓
②仮想化要件を確認
   ↓
③CALの種類と数量を決める

情シス担当者がつまずきやすいのは、「どの前提で計算するか」です。ステップごとに、見積もり精度を上げるポイントがあります。

①サーバーのコア数を確認(必須)
使用予定サーバーの CPU(ソケット数と物理コア数)を確認します。物理コアでライセンスする場合、すべての物理コアに割り当てが必要です。
ポイント:「1CPUあたり8コア、1サーバーあたり16コア」の最低要件
例:1CPU・12コア → 最低要件により16コア分を用意
例:2CPU・各10コア(合計20コア) → 20コア分を用意

② 仮想化要件を確認
VMを動かす台数を確認し、どのエディションを購入すべきか判断します。
ポイント:将来増える可能性を考慮すること
VMが多い場合 → Datacenter
VMが少ない場合(1~2台) → Standard

3台以上ならStandardの追加ライセンスで積み増し(スタック)するか、Datacenterを検討しましょう。Datacenterは初期コストが上がりやすい一方、VM数が多い運用では結果的に有利になる場合があります。将来の増設計画も含めて見積もりましょう。

③ CAL の種類と数量を決める
CALにはユーザー数ベースのUser CALと、端末数ベースのDevice CALがあります。会社の運用環境に応じて選択してください。
ポイント:1人が複数端末を使うならUser CAL、1台を複数人で共有するならDevice CALが費用面・管理面で有利になりやすい

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購入窓口の選び方

Windows Serverライセンスは以下のルートで購入できます。

①マイクロソフト認定代理店(リセラーなど)
最も一般的で、企業向けサポートが受けやすい窓口です。構成に基づく見積もり相談や、購入後のサポートを受けやすい点がメリットです。また一部のCSPパートナーは、契約・請求・サポートを包括して提供できる場合があります。

② PCベンダー経由(OEMライセンス)
サーバー購入時にOSを一緒に買う方法で、割安で入手できるメリットがあります。一方でOEMは購入したハードウェアに紐づくのが原則のため、別サーバーへ移し替えて使うことはできません。サーバー移行時は別途ライセンス調達が必要になるケースがあるため、将来性について検討しておきましょう。

③ ソフトウェア販売店(パッケージ/DSPなど)
家電量販店やECサイトなど、一般のソフトウェア販売店で購入する方法です。パッケージは単体で購入しやすい一方、見積もりやライセンス管理を自社で行う場面が増えやすい点に注意が必要です。DSPは特定のハードウェアとセットで購入する前提になることが多く、結果として利用できる機器が限定されやすいため、将来サーバーを入れ替える可能性がある場合は事前に条件を確認しましょう。

迷った場合は認定パートナーやリセラー等に相談するのが確実です。構成に基づいた見積もり作成を依頼できるため、構成案と将来計画を添えて相談するとスムーズです。

よくあるライセンスの失敗と回避策

Windows Serverのライセンスで多い失敗は、「VM増加によるコスト負担」、「RDS CALの見落とし」、「非正規ライセンス購入のリスク」です。事前に要件と購入ルートを整理しておくと、余分なコストと監査リスクを抑えられます。

VM増加でStandardの積み増しが膨らむ

Standard EditionでVM(仮想マシン)を増やした結果、追加ライセンスの積み増しが必要になり、最終的にDatacenter Editionのほうが総額で有利だったと判明するケースです。Standardは、ライセンス1セットにつき最大2つの仮想環境(2VM相当)まで実行権が付与されます。積み増しでVMの追加は可能ですが、台数が増えるとすぐにコストが膨らんでしまう点には注意が必要です。

リモートデスクトップCALの購入漏れ

管理目的以外の用途でリモートデスクトップサービス(RDS)を利用するにもかかわらず、RDS CALを購入していなかったことでライセンス違反となるケースです。サーバーの管理目的の接続は同時に最大2セッションまで許容されますが、業務用途などでリモートデスクトップ接続をする場合はRDS CALというライセンスが必須となります。購入漏れがあると、通常のWindows Server CAL同様、ライセンス条件に適合しなくなる可能性があります。

非正規ライセンスの監査リスク・セキュリティリスク

極端に安価なマーケットプレイスやフリマサイトで販売されている出所不明のライセンスは、正規品を装った不正・海賊版の可能性があります。万一不正品だった場合、利用停止や監査で指摘されるリスクだけでなく、セキュリティの危険も高まるため、必ず正規の販売チャネルから購入しましょう。

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ライセンス管理を軽くする選択肢:VPS

Windows Serverを使うなら、オンプレだけでなくライセンス込みのVPSという選択肢もあります。契約形態によっては、物理コア数の算定やライセンス手配の負担を減らしつつ、手軽に運用できます。

ライセンス込みVPSのメリット

ライセンス見積もり自体が不要

SPLA等のライセンス込みで提供されるVPSでは、利用者側で物理コア数の計算やCAL購入を個別に行わずに済むことがあります。移設やリソースを追加する必要があってもプラン変更で対応できる場合があり、ライセンスを積み増し購入する負荷が出にくい点も利点です。

規約違反の心配を減らせる

事業者が提供するVPSは、基本的にSPLAなど正規のライセンスが提供されています。ライセンスの手配ミス(海賊版購入・購入形態の間違い・CAL不足など)を起こしにくくなる傾向があると言え、自社でサーバーを管理する際の大きな悩みである「違反していないか」という不安を軽減できます。ただし、RDSなど追加機能の利用有無や持ち込みに関しては、契約前に確認しておくことをおすすめします。

ハードウェア故障時の負担を減らせる

レンタルサーバーでも障害は起こり得ますが、機器交換や復旧対応は提供事業者側の範囲になるのが一般的です。そのためハード自体の故障対応や、OEM買い替えのようなハード故障起因のライセンス再手配を検討しなくて済む点では、予算計画も立てやすくなります。

Winserverの特徴

こうしたライセンス管理の手間を減らしやすい点から、Windows Server利用ではVPSを選ぶ企業も増えています。

Winserverは、Windows環境に特化したホスティングサービスを日本国内で20年以上提供しています。初期費用無料のプランや月額2,035円~という低価格のプランが用意されており、手軽に導入が可能です。さらに稼働率は99.99%以上を掲げており、他社と比較してもスペックに遜色なく、サポート体制が手厚い点もメリットです。

また、WinserverのVPSでは管理者権限が提供されるため、自由なサーバー構築が可能です。クレジットカード決済を選択すれば2週間のトライアル利用もできます。

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オンプレとVPSの選び方

Windows Serverをオンプレ(自社保有)で運用するかVPS(レンタル)で運用するか、選び方のポイントは「ライセンス管理の手間」と「VM増設の見込み」です。

オンプレとVPSの特徴比較

オンプレライセンス込みVPS
ライセンス見積もり(コア/VM/CAL)自社で見積もり・管理が必要見積もり不要の場合も
VM増設Standardの積み増し等を考慮プラン変更等で追従しやすい
RDSRDS CALの考慮が必要契約上の扱いを要確認
障害対応自社で対応業者側が対応することが多い

判断のためのフローチャート

Windows Serverのライセンス選定と構成判断フロー図。RDS利用有無、CAL管理、VPSとオンプレ、Standard版とDatacenter版の選び方を解説

まとめ

Windows Serverのライセンスは、コア数・VM数・CALの要否といった基本を整理すれば、過不足なく適切に選定できます。一方で、VM増設に伴う追加ライセンスの積み増しや障害時など、長期的に見るとオンプレは運用上の負担が増える可能性もあります。

ライセンス管理や運用に不安がある場合は、ライセンス込みで利用できる形態のVPSも有力な選択肢です。VPSを選ぶ場合は、RDSの追加要件など、サービス内容に含まれる範囲を事前に確認しておきましょう。

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FAQ -よくある質問-

Q1. Windows Serverライセンスの見積もりは何から始めればいいですか?
A1. まず物理コア数を確認し、次にVM台数(将来増える見込みを含む)最後にCAL(User/Device)とRDS利用有無を整理します。

Q2. StandardとDatacenterはどう選べばいいですか?
A2.
ポイントはVM台数です。Standardは基本的に小規模(少数VM)向けで、DatacenterはVM数が多い前提の仮想化環境で有利になりやすいです。1〜2年後のVM見込みを想定して検討しましょう。

Q3. リモートデスクトップを使うときは必ずRDS CALが必要ですか?
A3. 業務用途でリモートデスクトップ接続
する場合は、通常のWindows Server CALに加えて、RDS CALが必ず必要になります。RDS CALが不要となるのは、サーバー管理目的の接続(最大2セッション)に限られます。用途を先に切り分けるのがポイントです。

Q4. ライセンス込みVPSならライセンスを気にしなくていいですか?
A4.
ライセンス込みVPSは自社でコア数計算やライセンス手配の負担を減らせることが多い一方、プランに「何が含まれるか」は事業者により異なります。特にRDS CALの必要数や追加オプションの条件については、契約前に必ず確認しておきましょう。

※この記事は2026年1月時点の情報に基づいて執筆されています。掲載内容は将来的に変更される可能性があります。
※本記事の情報は、各ソフトウェアの公式サイトおよび開発元のドキュメントに基づいて作成しています。
最終更新日:2026年1
月22日

この記事の執筆者について:
本記事は、Windows専門レンタルサーバーを20年以上提供する「Winserver(株式会社アシストアップ)」が運営する公式コラムです。
当社はMicrosoft SPLAパートナーとして、法人・個人を問わず多数の顧客に対し、Windows Server環境の導入・運用支援を行ってまいりました。
執筆・構成は、技術サポートとマーケティングチームが共同で担当。実際に社内導入やお客様からのフィードバックに基づいた情報をもとに執筆しています。

 

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