コンピュータやスマートフォンなど情報処理技術や情報機器に関する言葉としては、一般には「IT(Information Technology)」が使われています。
ITという言葉は幅広く使われており、よく知られていますが、最近ICTという言葉が使われることも増えてきました。
また、ITやICTと似た用語にIoTというものもあります。
今回は、これらの言葉の意味の違いや特徴について解説します。
NVIDIA製GPUを搭載した
Windows ServerならWinserver!
★高火力の専用サーバーです★
▲詳しくはこちら▲
目次
今起こっている大きな時代の変化とIT技術
世の中では、今非常に大きな変化が起こっています。
「IT技術によってすべてを良くしていこう」とするDX(デジタルトランスフォーメーション)の考え方。
AIやIoTなどIT技術の変化によって大きく社会が変わろうとしています。
また、新型コロナウイルスの感染拡大の中で、テレワークやリモートワークなどのIT技術を使った新しい働き方が広がっています。
これらの動きは、たとえば出社が不要になったことから、人口の都市部から地方へ引っ越す動きなどによる人口の回帰といった私たちの暮らしへの新しい動きをもたらし始めています。
ICT、IT、IoTとは
ICTやIT、IoT。これらはいずれも一見して同じような言葉です。
これら3つは、何がどう違うのでしょうか。
それぞれの特徴
まず、ICT、ITとIoTという3つの特徴をおおまかに解説します。
<ICT>
ICTとは、「Information and Communication Technology」の略で、基本的にはITという言葉と同じ意味です。
しかし、Communicationという言葉が含まれていることからも、ITに比べて情報の伝達によりポイントを置いたものであり、従来からのITと比較してよりネットワークを介した情報通信という意味合いが強くなっています。
また、最近ではICTという用語は政府や自治体など公的機関で利用されることが多い傾向があります。
<IT>
ITは、ICTと比べると非常に馴染みのある言葉で「Information Technology」の略です。
「情報技術」と略されており、コンピューターやスマートフォンなどの情報技術を指しています。
デジタル革命が起こる中、IT技術はこれからの非常に重要な要素となっており、社会にとって欠かせないものとなっています。
<IoT>
言葉はよく似ていますが、IoTは、これまでのITやICTとはまったく違う意味の言葉です。
IoTとは、「Internet of Things」「モノのインターネット」とも言われる言葉で、自動車や家電、医療などさまざまなものがインターネットにつながることでできるようになるサービスなどを指しています。
電気のスマートメーターや健康管理用のウェアラブルデバイスなどもこれに含まれます。
このように、「ICT」「IT」「IoT」は一見よく似た言葉ですが、それぞれに特徴を持っています。
そして、これらはいずれもこれからのデジタル時代を考える上でとても大切なキーワードです。
3つの違いとは
先の特徴を踏まえて、ICT、ITとIoTの3つの違いについて見ていきましょう。
以下に共通する点と異なる点をまとめました。
ICT | IT | IoT | |
---|---|---|---|
共通する点 | ・IT関連技術 ・コンピュータやスマートフォンを活用 | ||
異なる点 | ・ITと比べて、通信(コミュニケーション)のニュアンスが強い ・ITと比べると技術の活用方法を指している | ・コンピュータや計算機の技術そのものを指している | ・家電やガスメーターなどすべてのものをインターネットにつなげる考え方。 ・さまざまなデバイスをつなげることで、多くのメリットが得られる |
このように、3者はコンピュータを活用している、IT技術が必要という点では共通していますが、基本的には多くの点で異なっています。
ちなみに ICTとITについての違いが非常にわかりにくいので、改めて2つの違いを整理すると以下のようになります。
<ICTとITの違い>
両者は基本的には同じ意味で使われることが多いのですが、厳密には以下のような違いがあります。
- IT技術という点では同じだが、ICTでは、「人とモノ」「人と人」などのCommunication(情報伝達)という部分により重きを置いている。
- ICT=コンピュータ技術の活用方法、であるのに対して、IT=コンピュータ関連の技術そのもの、といった使い分けをされることもある。
このように、3者はよく似た言葉ですが、その意味は大きく異なる部分もあります。
まとめ
IT関連の用語はよく似たものが多く意味を理解するのが難しい面があります。
今回解説したICT、ITとIoTも同じで、一見よく似た言葉でありながら、その指し示す意味は大きく異なります。
- ICT:情報伝達やコミュニケーションに重きを置く。IT技術の活用方法
- IT :IT技術そのもの
- IoT:モノのインターネットと呼ばれる家電やさまざまなセンサー等がインターネットで接続されるもの
よく似た言葉ですが、これらはいずれもこれからのデジタル時代にとって欠かせないキーワードです。
今回の記事を参考にしてしっかりと覚えておきましょう。
Winserverの「GPU搭載 Windows Server」
さて、今回は今や日常的に使われるようになってきた「ICT」「IT」と「IoT」について触れてきました。
Winserverでは、AIやディープラーニングなどのシステム開発に最適なGPUを搭載したWindows Serverを提供しています。
NVIDIA製GPUの中から、お客様の希望や開発環境に合わせた高性能・高火力の専用サーバーを提供いたします。
GPU搭載専用サーバーは、ビッグデータを用いたAI/ディープラーニングの開発に最適なサーバーです。
サーバー構成やプランについてお悩みの方は、ぜひ無料オンライン相談会をご利用ください。
Windows Server専門のホスティングサービス「Winserver」を20年以上運用してきた専門スタッフが、お客様のお悩みをお伺いし、丁寧に回答いたします。